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出会いは東京の外れ。

師範が連れてきたのは 私と同じく孤児の男の子。

眩しい程の金髪と、 比べて怯えた様子の彼は

私より少し背丈が低い。

師範の背中に くっついて歩いて、

後に聞いた実年齢より 余っ程幼く見えた。

染井桃子

はじめまして、染井桃子だよ

染井桃子

これからよろしくね

我妻善逸

よ、よろしくお願いしますっ

目も合わせずに 顔を真っ赤にするその子。

握手をしようと手を出すと、 震える手で握ってくれた。

きっと怖がりなんだろうなぁ なんて思っていたけど、

そんな可愛いものじゃないと 発覚したのは、

1年後くらいの話。

我妻善逸

桃ちゃん俺をこの地獄から出してくれぇ!!

我妻善逸

助けてくれ桃ちゃぁぁん!

桑島慈悟郎

桃子に縋るな善逸!みっともないだろう!

獪岳

チッ、クソうるせぇ

師範の怒鳴り声、 兄弟子の呆れ声、

そして弟弟子の汚い高音。

それらが稽古場や 屋敷に響くのは、

日常茶飯事だった。

そうして弟弟子になった 男の子…善逸は、

私のことを"桃ちゃん"と 呼んで慕ってくれていた。

だけど、1つ問題点が。

我妻善逸

桃ちゃん俺を養ってくれぇ…

我妻善逸

結婚してくれぇぇ…

あの時の震えは 怖がりなんかじゃない。

ただ"女の子"が好きな 変態なだけだった。

染井桃子

善逸、引っ付いてないで鍛練しなさい

我妻善逸

桃ちゃんまでぇ…

泣きつく善逸のせいで 私の背中には涙が染みる。

引き剥がそうにも羽織を 握る力が強くて剥がせない。

染井桃子

ちょっと!羽織が伸びちゃうでしょう!

我妻善逸

ひえっ!

我妻善逸

爺ちゃんみたいに怖い!鬼!

染井桃子

はぁ!?

桑島慈悟郎

善逸ァァ!!‪💢

遠回しに鬼呼ばわりされた 師範がカンカンに怒って、

こっちに歩いてくる。

そして追い詰められた善逸は、

頭に大きなタンコブを 作る事になったのだった。

雷 撃 受 ケ つ 桃 ノ 花

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