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うわああ善逸惚れる…🥹💖 桃ちゃんもしっかりもののお姉さんみたいな感じでほんとすきです!! お誕生日覚えててくれる善逸かっこいい😿😿💞
初 コ メ 失 礼 し ま す ! 😖 ⋱ 本 当 に て ま り 彡 の 作 品 大 好 き で す !! 書 き 方 と か ち ょ ー 好 み 過 ぎ ま す ! こ れ か ら も 、 頑 張 っ て く だ さ い !応 援 し て ま す !
そんな弱くて拙くて どうしようもない善逸だったけど、
ヘタレなのは 稽古の時だけで、
中身は悪い子じゃなかった。
我妻善逸
染井桃子
我妻善逸
ある昼下がり。
私と善逸は屋敷がある野原の 花畑に来ていた。
花冠の作り方を教えると、
善逸は意外にも器用に 輪っかを作ってみせる。
すると善逸は私の頭の上に 完成した花冠を乗せた。
我妻善逸
染井桃子
そう頬を染めて 照れくさそうに笑う善逸。
稽古に明け暮れる日々。
家族も友達もいなかった私は、
自分の誕生日なんて すっかり忘れていた。
私は不覚にもときめいて、 胸がトクンと緩く鳴った。
染井桃子
いつもヘタレで、
街なんて行けば女の子に 求婚してばかりの善逸が、
時たま見せる優しい一面。
染井桃子
染井桃子
我妻善逸
熱くなった顔が見られないように 俯いて立ち上がる。
丘から見える夕焼けが 善逸の髪色を一層光らせる。
私達は影を並べて 屋敷に帰った。
染井桃子
私や善逸より一足先に 鬼殺隊に入隊した兄弟子。
もう屋敷に帰って来ることも 減るので、
旅立ちの前日は 腕を奮ってご馳走を用意した。
そして兄弟子が屋敷を出て、
私も早く一人前の隊士に なろうと鍛練した。
少し、焦りもあったと思う。
隊士になって鬼を倒して、
お給料で師範の生活も 支えたいし。
私は昼間の稽古に限らず 師範や善逸が寝静まった夜も、
山の近くまで行って 鍛練をした。
呼吸の動きを模して ひたすら竹刀を振る。
雷の呼吸は 脚力が重要になるから、
走り込みなどで筋力もつけた。
しかし夜も稽古するとなると 削られるのは睡眠時間。
今度は昼の稽古に 支障が出始めた。