このお話は『雨雪を翔ける二つの剣は。』の本編を読んでからの方がより楽しめます!
もし、本編を読んでないよという方がいたらぜひ一度読んでからこちらをお読みください♪
それではどうぞ!
最初は、ただ面倒を見るだけだった
十三年前、俺が八つだった時のこと
彼方
???
組織の所有する屋敷の庭で、俺が少し歩いていた時、1人の子どもが道でしゃがんでいたのが始まりだった
彼方
そう言いながら駆けつけて来た人は、その白髪の子どもを抱き上げた
彼方
初めてその名前を聞いて、なんだか真っ白な髪色に似合った名前だな、なんて思った
彼方
彼方
彼方
彼方
彼方
彼方
真冬
彼方
彼方
真冬
真冬
彼方
彼方
真冬
彼方
彼方
正直言って、いきなり頼まれた世話役を、俺は最初あまり真面目にはやりたく無かった
あの時は剣のことばかり考えていて、小さな少年に気を配る余裕はなかったから
でも…
彼方
彼方
彼方
彼方
真冬
彼方
真冬
ある日、部屋に戻る途中の廊下に真冬が泣きながら立っていた
そして俺の姿を見つけるなり、俺の元に駆け寄って来た
彼方
真冬
彼方
彼方
真冬
真冬
彼方
真冬
小さいながらに理解した、真冬のこと
両親が突然居なくなってしまった様に、俺が急に姿を消したのに驚いてついて来たのだろう
彼方
何の前触れもなく、大切な人がいなくなった時の辛さは、俺もわかるから
彼方
真冬
彼方
真冬
彼方
真冬
彼方
真冬
真冬
真冬
彼方
だから
彼方
真冬
真冬
真冬
俺よりも年下で、俺と同じ思いをした真冬のことを
俺は、家族みたいに接したいと思った
真冬が俺を追いかけて来たあの出来事から少し経った
真冬は最初に見たものを親だと認識する雛鳥のように、俺にすぐに懐いた
真冬
彼方
真冬
彼方
彼方
真冬
バシッ!
彼方
真冬
彼方
彼方
真冬
バシッ!バシッ!
彼方
懐きすぎたのか、幼いからなのか、真冬は俺にべったりだった
俺と真冬が同じ部屋なのも、そんな理由があったからだ
俺は正直言って、真冬が大きくなったら部屋を分けたがるだろうと思っていた
実際組織からもそう言われてたし、俺が十六、真冬が十四の時に半ば強制的に部屋を分けられたこともあった
でも……
彼方
ごそっ……
彼方
彼方
真冬
彼方
真冬
真冬
彼方
彼方
真冬
真冬
彼方
十四にもなって、寝る為に部屋に忍び込むなんてと思った
ただ、俺はどうやら真冬に"甘い"らしいから、追い出せずにそのまま寝た
次の日に、組織の人にしっかり怒られたけど
普段は俺が真冬のことを気にかけていたけど、真冬もまた俺のことを気にかけてくれていて
彼方
真冬
彼方
真冬
真冬
彼方
彼方
彼方
真冬
彼方
真冬
彼方
真冬
彼方
真冬は俺の、そして俺は真冬の異変にいち早く気づくことができた
このようなこともあってか俺たちは、約十三年もの間を共に過ごすことになった
そして現在…
彼方
真冬
真冬
彼方
真冬
真冬
彼方
真冬
彼方
真冬
彼方
彼方
俺のことをよくからかってくるし、俺を新技の実験台にするし、寝てる時わざわざ俺の布団とってくるし…
成長して少し捻くれたところは増えたけど
真冬
剣の腕とか、性格とかは良い方向に成長した気がする
彼方
誰よりも真冬のことを一番近くで見てきたからわかることがある
真冬は、誰よりも『大人』になった人だ
〜おまけ〜
真冬
彼方
真冬
彼方
真冬
彼方
真冬
彼方
前言撤回。やっぱりコイツまだまだ子どもだった
縁
縁
縁
縁
縁
縁
縁
縁
コメント
2件
幼いまふくん…めっちゃかわいい… なるほど…そらるさんはまふくんの 親代わりみたいなものだったんだねw そらるさんにべったりなまふくん…天使w 本編のあれはそうゆうことか…… ただ面倒を見るだけの存在だったけど 一緒に過ごしていくうちに”大切な存在” になってたんだね…… 出会い編、ありがとうございます!