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コメント
4件
一句…良きかな
ああああああ！大好き最高愛してる！(？)
投稿ありがとうございました！！ 祖国様腰があやぶいですね、国の力なければどうなっていたことやら... そしてアメリカさんナイスです！！祖国様助けてくれてありがとうございます！
突如現る巨大な影に 日本は即座に後退しつつ分析を走らせた
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アメリカは拳を固め、 構えながら低く吐き捨てる
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扉の奥から姿を現したのは、 金属の装甲に覆われた巨大な影
肩から腰にかけて溶けた氷の縁のような流線形を持ち、顔面部には青白い縦一列の光が走っている
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影は言葉もなく一歩踏み出した。 そのたび、空気が振動し、通路の雪が粉のように浮く
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機構体の腕が横薙ぎに振るわれ、 通路の壁が紙を裂くような音を立てて割れた
アメリカは日本を抱えるようにして転倒を回避し、氷の破片が頭上をかすめる
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機構体は追う
歩幅はさほど大きくないが、一歩ごとに距離が縮まっていく
まるで通路そのものが、 フタリを追い込むように傾斜を変えていた
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巨大な影の胸部が開き、 青白い光の照準線が日本をなぞった
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アメリカが日本を押し倒した瞬間、 背後で光の奔流が走り、 通路の半分が融けて崩落する
日本は震える声で息を吸う
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日本は自分を落ち着かせるため ゆっくりと息を吐く
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アメリカは横目で日本を見た
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だが考える暇はなかった
巨大機構体が再び光を収束させる。 通路の壁が震え、雪が波のように舞い上がった
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端末に、新たな赤文字が走る
《警告:構造変動》 前方通路の崩壊開始
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日本は黒い涙型の扉の真下を指差した
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フタリは同時に扉へと駆け、跳んだ
巨大機構体の光線が迫り、通路が崩落する
その瞬間、 フタリの体は“下層区画”へと吸い込まれた
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死ぬか死なないかの瀬戸際
日本は今後味わうこともないだろう 情景に一句を読むことしか出来なかった…
衝撃と鈍い音を感じた瞬間 視界いっぱいに火花が散る
日本は壁面を転がりながら、辛うじて受け身を取った。肩と背中と腰に鈍痛が走る
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フタリが落ちた先は、上層とは比べものにならないほど暗く、狭い区画だった
天井は低く、無数のケーブルと配管が網のように這い、壁は脈打つように弱く発光している
上に上がることはもちろん出来ないので 後方に治癒や援護求めることもできないだろう
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日本はドイツに事前に貰った端末を起動し微かな光の中で周囲を走査する
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遠くで低く、規則的な振動音が響いている
ズゥ……ン…… ズゥ……ン……
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アメリカは一瞬だけ歯を食いしばり、 すぐに表情を切り替えた
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言い終わる前に、 変哲もないように見えた壁が開いた
粘液のように黒い装甲がスライドし、 そこから人の形に似た大型機械がせり出してくる
肩部に内蔵された砲門に、無機質な顔 脈動する青いコア
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瞬間、砲門が光った
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爆風が区画を揺らし、 金属片とケーブルが吹き飛ぶ
アメリカは壁を蹴って接近し、 拳を装甲に叩き込む
衝撃が走り、 機械のバランスが崩れた
しかし、すぐに自己修復が始まる
日本はその隙に端末を最大出力で接続した
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コードを投げ込むように接続。 視界に大量のデータが流れ込む
日本の息がわずかに乱れる
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機械が咆哮のような駆動音を上げ、 再び砲口を向ける
アメリカはすぐさま前に出た
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爆発に光に衝撃波
アメリカの背中が大きく揺れた
日本は歯を食いしばり、必死にデータを引き抜く
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その瞬間、データの最深層に、 “異質な通信ログ”が混ざった
人でもない。 完全なAIでもない。
曖昧で、歪で、それでいて──
──どこか“感情の揺らぎ”を含んだ信号
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だが考える暇はなかった
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日本は即座に接続を強制遮断し、 防御体勢をとった
次の瞬間、 区画ごと吹き飛ぶような爆発が起きた
機械の上半身が粉砕され、 コアが露出し、青い光が悲鳴のように歪んで消えた
沈黙
煙の中で、 フタリは肩で息をしていた
アメリカはゆっくりと振り返る
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日本は端末を胸に抱え、短く答えた
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フタリの足元で、 さらに下へ続く縦穴が、不気味に口を開けていた…
