保健室の先生
西谷 春翔
今日は珍しく保健室の先生の機嫌がいい。
朝の職員室にて俺が今日の授業の準備をしていると、先生が俺の前に湯呑みを置いた。
保健室の先生
西谷 春翔
先生は俺の注釈を聞き流してどこか嬉しそうに続けた。
保健室の先生
保健室の先生
西谷 春翔
吉田くんの評価がボロクソすぎるし先生も鵜呑みにしてるし何故か安心されてる。
俺がやや半眼になって訪ねると、先生は顔を背けて少し早口になった。
保健室の先生
保健室の先生
西谷 春翔
保健室の先生
保健室の先生
保健室の先生
西谷 春翔
保健室の先生
俺は目に決意の炎を灯すと拳を作った。
西谷 春翔
西谷 春翔
すると先生の顔がみるみる赤く染まっていった。同時に目と眉もつり上がる。 …あれ?
保健室の先生
保健室の先生
先生は踵を返すと大股で歩いて行った。 ……俺なんか変なこと行ったかな?
女性の心情はよく分からないなぁ。でも絶対お持ち帰りしてみせる!
俺は何度めかの決意を固めると湯呑みのお茶を飲み干した。
結論から言おう。
西谷 春翔
山川 なごみ
西谷 春翔
山川 なごみ
西谷 春翔
山川 なごみ
西谷 春翔
ハロウィン祭当日。 運営の手伝いをしながら独り身生活を脱するため奮闘していたのだが、空振りを連続していた。
堪らず なごみさんに愚痴を溢すとキッツイ返事が返って来た。 死ねる。普通に死ねる。
西谷 春翔
俺はボロボロよれよれのスーツを着用させられゾンビメイクを施されていた。
そして なごみさんに敷地内の最奥の、木々が茂り真昼でも薄暗いだろう所に連れて来られていた。
山川 なごみ
山川 なごみ
山川 なごみ
山川 なごみ
西谷 春翔
山川 なごみ
__なごみさんが指さす方向を見ると、ボロボロよれよれのスウェット姿にゾンビメイクの眼鏡をかけた男の人が立っていた。
山川 なごみ
柴本 岳人
西谷 春翔
柴本 岳人
山川 なごみ
山川 なごみ
正面エントランスとそこに続く道が「ハロウィン祭」の会場らしい。
お姉ちゃんが働いてる会社は、カボチャの置物とお祭りを楽しんでいるお客さん達と出店の香しい匂いで溢れていた。
山川 のぞみ
相原 澪
一心不乱に不揃いなベビーカステラを焼いてる どこかの非リアな弟はとりあえず無視して出店を見て回る。
お祭り定番の焼きそばと たこ焼きを買うと、隣に美味しそうな出店を発見した。
山川 のぞみ
山川 のぞみ
山崎 朋美
ボランティアに来てるらしい(この近くだから たぶん蒼陽高生)高校生が元気良く返事をした。
山崎 孝太
そして孝太君が盛大に顔をしかめた。 スープを入れていた高校生も そんな孝太君を見て、
山崎 朋美
スープを入れる手を止めて前のめりになった。
山崎 朋美
高校生__孝太君のお姉さん__、は勢い良く自己紹介した。私に。 隣の柚月君が慌てて私の手を掴んだ。
鳴沢 柚月
山川 のぞみ
山崎 朋美
孝太君のお姉さんは今度は澪に向き直る。
山崎 朋美
相原 澪
孝太君のお姉さんは にっこりと微笑みかけると手早く残りのスープを注ぎ会計を終えると再び澪に向き直った。
山崎 朋美
山崎 朋美
山崎 朋美
相原 澪
山崎 朋美
山崎 朋美
鳴沢 柚月
山崎 朋美
山崎 朋美
山崎 孝太
西谷 春翔
「キャーーーーー!」 「うわああああ!!」
柴本 岳人
「うおおおお!?」 「うぎゃああ!?」
___どうやら俺と柴本君はお化け役に向いてるらしい。
たくさんのホラードラマを見て来た俺の経験値と小説を書いてる柴本君の表現力。 悲鳴を上げなかった者はいなかった。
俺は主に 「所詮作り物っしょww」などと宣ってるカップルの驚かしを担当し(うらめしや!)
柴本君は男だけの来訪者達を担当していた。
西谷 春翔
柴本 岳人
夜の茂みの中、俺と柴本君はハアハア言いながら職務を全うしていた……え?全然病んでないよ?
___際限無く気持ちが昂る中 また新たな来訪者が……
「へ、へー。い、意外と雰囲気出てんじゃん」 「何お前ビビってんの!?……あ、吉田 先行っていいよ」 「………あのさぁ歩きづらいから くっつかないで欲しいんだけど」
………その声はテンション あげあげの俺を一気に現実に引き戻した。 吉田くん達だ……
…こんな姿で出たら また何か言われるなー嫌だなー と、思っていると
柴本 岳人
柴本君がやけに真剣な声で立ち上がった_____…
柴本 岳人
「う……うおお!」 「うわああっ……へ、へー ななななかなか やるじゃん」 「ビビ……りそうになったー」
柴本君のマックスパワー(柴本君は「ごちそうさまです」と言って驚かす)に、取り巻き達は遠目でも分かるくらいビビっていた。 …吉田くんは__________
西谷 春翔
柴本君は吉田くん達が去った後も呆然とその場に立ち尽くしていた。
今まで百発百中だったのに まさかのノーリアクションで驚きを隠せないんだろう。でも吉田くんは いろいろ人間離れしてるから仕方ないことだ。
俺が尚も言葉を募ろうとすると、ようやく柴本君が振り向いた。
柴本 岳人
西谷 春翔
柴本 岳人
西谷 春翔
柴本 岳人
西谷 春翔
柴本 岳人
柴本君は うっとりした顔で天を仰いだ。 ……とりあえず大丈夫そうみたいだ。
山川 なごみ
小説書く人のツボってよく分からないなーと思っていると、なごみさんが来た。
西谷 春翔
柴本 岳人
山川 なごみ
西谷 春翔
山川 なごみ
西谷 春翔
山川 なごみ
山川 なごみ
西谷 春翔
柴本 岳人
柴本 岳人
西谷 春翔
山川 なごみ
西谷 春翔
西谷 春翔
孝太君のお姉さんと別れた後も何個か食べ物を買い、春翔の大学の後輩さんと出会って ちょっと立ち話をしたあと
正面エントランスに設けられた食事スペースで夕食を摂る。
クライアントの接待も兼ねているお祭りなので出店の料理はどれも美味しい。カボチャスープも美味しかった。
___カボチャスープの見事な出来に澪がちょっと妬いてたけど。 とにかく美味しい料理を堪能していると…
山川 なごみ
山川 のぞみ
ニコニコ笑いながらこちらに歩いて来るお姉ちゃんの後ろに、ボロボロよれよれのスーツにゾンビメイクの男の人が立っていた。
思わず声を上げた私の視線を辿った柚月君が私の後ろに隠れた(かわいい)。
山川 なごみ
山川 のぞみ
山川 なごみ
山崎 孝太
西谷 春翔
言われれば確かに無駄に高い身長と はねた髪の毛は春翔に似ている気がする。 私の後ろに隠れていた柚月君も ちょっとだけ顔を出した。
山川 なごみ
山川 のぞみ
西谷 春翔
相原 澪
山崎 孝太
澪と孝太君はジト目を向け、柚月君は膨れっ面で春翔を見ていた。
山川 なごみ
山川 なごみ
山川 のぞみ
山川 なごみ
私が「そうなんだよー」と返す前に 春翔が口を開いた。
何でもないような(悪意は無いんだろうけど) 「明日雨降る~?」みたいな感じで
西谷 春翔
カ チ ン
相原 澪
山崎 孝太
何かのスイッチが入ったらしい柚月君は私の陰から出て来ると、敢然と春翔に向き直った。
鳴沢 柚月
西谷 春翔
鳴沢 柚月
鳴沢 柚月
「「「!?」」」
「柚月君、お化け屋敷やってるんだって」 「のぞみさん、たこ焼き食べる?」 「柚月君、お化け屋敷」 「のぞみさん、たこ焼き食べる?」 「お化け」 「のぞみさん、たこ焼き食べる?」 「ゆz」 「のぞみさん、たこ焼き食べる?」
_____的な会話をついさっきまで行っていたので(たこ焼き4個食べた)、私は非常にびっくりした。
山川 のぞみ
相原 澪
山崎 孝太
柚月君の怖い系の耐性が著しくアレなことを知っている私たちは全力で宥めにかかる。
しかし何かのスイッチが入ったらしい柚月君は唇を尖らせただけで考えを改めようとはしなかった。
鳴沢 柚月
そう言って柚月君はチラリと春翔を見た。 春翔はハテナマークをたくさん浮かべながらも柚月君の視線を受け止め__
西谷 春翔
とか言いやがった。
鳴沢 柚月
「「「ええぇぇぇー!?」」」
山川 なごみ
西谷 春翔
山川 なごみ
西谷 春翔
山川 なごみ
山川 なごみ
西谷 春翔
山川 なごみ
山川 なごみ
西谷 春翔
山川 なごみ
山川 なごみ
コメント
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ラスボス「この連載も長いこと続いてるから そろそろ誰が誰だか分からなくなってるんじゃないかしら」 ラスボス「作者が近々、この連載の要点整理・捕捉説明等をまとめた物を出すって言ってたわ」 ラスボス「何か質問事項があればここに書いときなさい」 吉田「矛盾と超展開だらけだからな。いろいろ聞きたいことあるだろ。オレの下の名前とか」 読んでくださりありがとうございました❗