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なんでだか、通知が来なくって読むのが遅くなりました…‼︎ ごめんなさい💦 今回の柚月くんは、今までの可愛いって感じよりかっこよくてギャップが…! 澪さんと孝太君があんまり出てこなくて悲しかったけど良かったです…!! 次の話も楽しみにしてます✨✨
いつも素敵なお話有り難うございます😃 来年まで読めないのは残念ですが、無理せずずーっと続けてください(^^)(笑)良いお年を♪
そしてありがとうございます😭😭😳 「女子大生と男子中学生が交際している話 シーズン2」累計いいね数、2.6万でした🙏😳。前期は3.5万。トータル6.1万!! 万ですよ、万!!こんなにもポチポチ押してくださってたなんて……😳😭。ありがとうございます!だいぶ間を開けますがこれからも頑張ります! 読んでくださりありがとうございました❗ 良いお年を!!
暗闇と断続的に聞こえる悲鳴。
接待の役割も兼ねている、お姉ちゃんの会社が提供するお化け屋敷は入口から恐怖心を掻き立てた。
血糊まみれのマネキンが掲げてる看板の前で私たちは立ち尽くしていた。
山川 のぞみ
山川 のぞみ
鳴沢 柚月
柚月君は私の服の裾を掴んだまま口を尖らせる。 ___と、その時
山川 なごみ
この場にそぐわない軽いテンションの声が背後でした。
山川 のぞみ
山川 なごみ
山川 なごみ
山川 なごみ
山川 のぞみ
お姉ちゃんは柚月君の手を取ると、ニコニコ笑いながら柚月君を誘拐して行った。
山川 なごみ
鳴沢 柚月
山川 なごみ
鳴沢 柚月
山川 なごみ
山川 なごみ
鳴沢 柚月
山川 なごみ
山川 なごみ
山川 なごみ
山川 なごみ
鳴沢 柚月
山川 なごみ
鳴沢 柚月
鳴沢 柚月
鳴沢 柚月
鳴沢 柚月
鳴沢 柚月
鳴沢 柚月
鳴沢 柚月
鳴沢 柚月
鳴沢 柚月
鳴沢 柚月
山川 のぞみ
私は第2のマネキンと化して柚月君の帰りを待っていた。
___柚月君を誘拐したお姉ちゃんを追いかけることは可能だったけど、お姉ちゃんの目が ちょっと真剣だったので待ってることにした。
澪と孝太君には申し訳ないから先にお化け屋敷に行って貰い、5分くらい待っていたけど
やっぱり1人になると「私も付いて行った方が良かったかな」と寂しくなるし不安になる。
___マネキンの横でさらに2分くらい待っていると ようやく柚月君が戻って来た。お姉ちゃんの姿は無い。
山川 のぞみ
鳴沢 柚月
山川 のぞみ
山川 のぞみ
__柚月君の先程の様子を考えてお化け屋敷に入ることは無いな、と思っていたけど 柚月君は首を横に振った。
鳴沢 柚月
山川 のぞみ
鳴沢 柚月
柚月君は再び首を横に振ると私の手を握った。
鳴沢 柚月
鳴沢 柚月
鳴沢 柚月
鳴沢 柚月
山川 のぞみ
本気で恥ずかしいので手で風を送ったりしていたけど、柚月君の目は真剣で私から離れないので、 私もその手を下ろした。
山川 のぞみ
鳴沢 柚月
柚月君が私の手を握りなおす。
私たちは同時にお化け屋敷内に足を踏み入れた。
ふぅ……面白かったけど、最後はヤバかったな……
先生にあんな才能があるなんて…
……ラインすればいいから合流は簡単ですよね
そうやな今からデートやな。何か面白いのあったら買って____あ、待ってライン来てた
のぞみから や…………んん!?
どうしたんですか
……お化け屋敷行くらしい…柚月君と
え
……………大丈夫なんですか?その…柚月が
………分からん
いくら元カレだからって
あれはマジで怖いですよ
「守られてばかり」は誤解だと思う。
私だって柚月君の存在に何度も救われた。 柚月君に自覚が無いだけ。
守ってあげたいとは思うけど守ったと言う自覚はあまり無い。 ……そうか。柚月君もこれと同じか
柚月君にとっては「守られてばかり」だし、私にとっては「何度も救われた」
嘆いているんじゃない。お互いに「好き」の気持ちでいることには変わりない。
自分と他者が思ってる自分の像が食い違うのは よくあること。
でも今この瞬間は お互い共通の認識を抱いている。
鳴沢 柚月
山川 のぞみ
柚月君が私を守ってくれてるし、私は柚月君に守られてる。
スマホの灯りを便りに私の手を引いて柚月君が暗闇を進んで行く。
握った手は震えていたけど「私が前に出ようか」と申し出るのは野暮だ。
春翔との約束を守りたい、 彼氏として私を守りたい、 柚月君の思いを
私は尊重することにした。
山川 のぞみ
鳴沢 柚月
鳴沢 柚月
山川 のぞみ
鳴沢 柚月
鳴沢 柚月
山川 のぞみ
____と言ったら聞こえはいい。
不謹慎かもしれないけど 私は嬉しかった。
驚かしが入るたびに私の手を握り直したり
1分に1回くらいの割合で「暗いから気をつけてね」と言葉をかけたり
恐怖を押し殺して。 至るところで。 私を気遣ってくれた。
私の少し先を歩く柚月君の背中を見ていると
頼もしさと愛しさで、胸がいっぱいで余計な言葉なんて かけられなかった。
この人の彼女になれて、本当に良かった。
「←出口」 ___赤黒い字で書かれた木製の看板が現れた。
鳴沢 柚月
鳴沢 柚月
山川 のぞみ
山川 のぞみ
山川 のぞみ
鳴沢 柚月
近々解体予定の旧館を利用したお化け屋敷の出口___引き戸タイプのドアに柚月君が手をかけたのと
そう言えば春翔はいつ出て来たんだろう…と思ったのは同時だった。
ドアの向こうには 更に50メートルほど道が伸びていた。 果てに入口で見たのと似たようなマネキンが立っているのが見えた。
つまりあの木製の看板が言う出口とはあのマネキンの地点であり、このドアでは無いと言うことだ。 なんつー心が疲れる仕掛けだ。
柚月君の様子を伺うと、引き戸に手をかけた姿勢のまま固まっていた。
無理もない。私も小さく声を上げてしまった。 こいつ……高校時代の比じゃねぇ…。
西谷 春翔
春翔は なまはげ的な状態でブツブツ言っていた___かと思うと
次の瞬間 引き戸を全開にした!
西谷 春翔
山川 のぞみ
思わず絶叫してしまった。 だからこいつ高校時代の(略)。
鳴沢 柚月
____隣で小さな、涙まじりの声が漏れた。
この心疲れる仕掛けと超本気の春翔だ。
押さえつけていた恐怖は限界を超えたらしい。
鳴沢 柚月
柚月君の目から ぽろぽろと涙が零れた。
鳴沢 柚月
「え?あれ柚月君?どうしたの?」とかなんとか言ってる春翔は無視して、今度は私が柚月君の手を引いてお化け屋敷を後にした。
出口で待っていてくれた澪と孝太君は私たちの様子を見て、気を遣ったのか席を外した。
ピークは過ぎたのか人の往来が少なくなった正面エントランスの空いている席に座る。
柚月君は私が差し出したタオルに顔を埋めてしばらく嗚咽を漏らしてたけど、やがてポツリと呟いた。
鳴沢 柚月
山川 のぞみ
お化け屋敷方面(の出口近く)からは、たくさんの人の絶叫が聞こえてくる。
その中には外国人の物らしき英語の悲鳴も混ざっている。 「クレイジー!」「ジーザス!ジャパニーズホラー、ジーザス!」
山川 のぞみ
山川 のぞみ
柚月君はタオルから上半分だけ顔を出すと上目遣いで訊ねた。
鳴沢 柚月
山川 のぞみ
両手で柚月君の頭を撫で回していると、照れ笑いを浮かべながらようやく柚月君が顔からタオルを離した____…
山川 なごみ
___ところをお姉ちゃんに押さえられた。
後ろから柚月君に抱きついたお姉ちゃんはそのまま柚月君の頬を ぷにぷにし始める。 おい。
山川 なごみ
山川 なごみ
鳴沢 柚月
山川 のぞみ
山川 なごみ
山川 のぞみ
私は全力でお姉ちゃんを引き剥がしにかかった。 何だこのオチ。
西谷 春翔
西谷 春翔
山川 なごみ
ヒロ
お化け屋敷の営業時間を終え、俺はゾンビメイクを落として貰った。
周りにいる客たちも帰り支度を始めている。そろそろハロウィン祭も終わりだ。 いろいろあったけど無事に____…
吉田
…………無事に終わらせてくれそうにない集団が前方から歩いて来た。
山川 なごみ
なごみさんが顔をしかめて見せると(初対面でBBA扱いされたことを根に持ってる)、吉田くんも馬鹿にしたように鼻で笑った。
吉田
山川 なごみ
西谷 春翔
取り巻き達に水を向けると、彼らは一斉に騒ぎ出した。 「はぁーーー?全然怖がってねぇよ!」「そうだそうだ!」etc…
ヒロ
山川 なごみ
なごみさんは やれやれと肩をすくめると 咳払いを1つし___
山川 なごみ
柴本君を召還した。
柴本 岳人
どこかから弾丸のように飛び出して来た柴本君は満面の笑みで吉田くんに近づくと、両手で吉田くんの手を取った。
吉田
柴本 岳人
吉田
柴本 岳人
吉田
吉田くんは顔を引きつらせて柴本君の手を振り払うと取り巻き達を引き連れて出口方向に歩き出し____
柴本 岳人
しかし柴本君は逃がさない。 そして何故か俺も捕まった。
柴本 岳人
吉田
西谷 春翔
祭り終わりの会場に柴本君と吉田くんと俺の声が木霊した。
保健室の先生
岳人と春翔と吉田(取り巻き含む)が追いかけっ子を始めて数分後、1人の女性__保健室の先生が春翔の後輩に声をかけた。
ヒロ
保健室の先生
ヒロ
保健室の先生
保健室の先生
保健室の先生
保健室の先生は俯きながら呟く。 ___その様子を遠目で見ていた なごみは笑みを浮かべて会話に加わった。
山川 なごみ
保健室の先生
山川 なごみ
保健室の先生
保健室の先生
山川 なごみ
なごみは 初対面で年増扱いして来た可愛くない中学生のバックが厄介なんだな、と悟る。
山川 なごみ
なごみは3人が消えて行った方向を眺めながら小さく呟いた。
山川 なごみ
お知らせ!
鳴沢 柚月
鳴沢 柚月
鳴沢 柚月
鳴沢 柚月
鳴沢 柚月
鳴沢 柚月
鳴沢 柚月
鳴沢 柚月
鳴沢 柚月