テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

一覧ページ

兄との約束【HUNTER×HUNTER】

第6話 - リョウリ×ト×ドウリ

2024年08月09日

#HUNTER × HUNTER

#HUNTER×HUNTER夢小説

#ハンターハンター夢

#不定期連載

らこ

主

今回

主

下手絵出てきます😖

主

ちゅうい！！

主

ちなみに主人公ちゃんの髪の色がちょっと違います

主

それは旧アニメと新アニメで髪や服の色が違うのと同じと思ってください

主

それじゃあ

主

本編すたーと！！

ｻﾞｯｻﾞｯｻﾞｯｻﾞ

クラピカ

どうやら、間に合ったようだ

ラン

良かったぁ〜

私達は長い道のりの末、

無事二次試験会場へと着いた

ゴン

あっレオリオ…。。っ！！

ラン

本当だ！！

ヒソカに連れて行かれた筈のレオリオは

木の木陰で寝かされていた

ラン

（ヒソカ…ちゃんと連れてきてくれたんだ！！）

レオリオ

…

レオリオ

いったぁ…

レオリオ

なんで俺こんな怪我してんだぁ…。

みんな

え？

レオリオ

どうも記憶がはっきりしなくってよぉ

クラピカ

…このまま言わない方が良さそうだな

ゴン

うんっ、

ラン

だね

キルア

ゴンっ！！

ゴン

キルアっ！！！

ゴンはキルアの姿が見えると一目散に駆け寄って行く。

仲良さげに話しているゴン、キルアを横目に私はレオリオとクラピカに謝った。

ラン

2人とも…ごめん。さっきは無茶言って。

ラン

そのせいで…、レオリオが……

レオリオ

？

クラピカ

…（首を横に振る

クラピカ

いや、構わない。2人が無事で良かった

クラピカ

なにより、私は何も出来なかったからな。

クラピカ

こちらこそすまなかった

ラン

く、クラピカぁ…

ラン

（さ、流石に優しすぎて涙出るわ…）

レオリオ

？？

クラピカ

だがっ！！

ラン

ひっ！？

クラピカ

もう2度と自分から危険に飛び込むようなことはしないように。

ラン

…んー

クラピカ

…我々は友人だろう？

ラン

…クラピカ…

ラン

うんっ！！！

レオリオ

おい、さっきから何言ってんだ？？

レオリオ

話が掴めねぇぜ…

クラピカ＆ラン

……

私達は顔を見合わせる

そしてフッとお互い微笑んだ

クラピカ＆ラン

ないしょ！！！

サトツ

みなさーん、お疲れ様でした。

サトツ

ここ、ビスカ森林公園が二次試験会場となります。

サトツ

では、私はこれで。皆さんの健闘をお祈りします。

ラン

（サトツさん…行っちゃった

ラン

さっきはありがとうって伝えたかったけど…

ラン

仕方ないか）

サトツさんが去った後

会場へ続くドデカい門が一気に開いた

その向こう側には豪邸と試験官らしき人物が。

？？？

一次試験を通過した受験者の諸君、中へ。

皆ゾロゾロと中へ入って行く。

ラン

（き、緊張するけど…

ラン

二次試験も頑張ろー！！）

？？？

ようこそ、アタシが二次試験官…

メンチ

メンチよ！！

ブハラ

同じくブハラ

ｸﾞｩｳｩｳ

ラン

……？

メンチ

…どうやら腹ペコのようねぇ〜、

ブハラ

もうぺこぺこだよぉ〜

メンチ

そういうわけで二次試験は…

受験者達

……

ラン

（な、なんだ…）

メンチ

料理よっ！！！

ラン

えぇ！？

ラン

（りょ、料理っ！？な、なにそれ？？

ラン

料理ってただご飯を作るだけ？？え？？）

？？？

ちょっと待てっ！！料理だと？

？？？

俺たちはハンター試験を受けにきてんだぜ

同じ受験者の男が試験官に向かって抗議する

メンチ

そうよっ？

メンチ

私達を満足させる料理を作る、

メンチ

これが二次試験の課題よ

？？？

なんで料理なんだよっ

メンチ

なぜなら…私達は…

メンチ

美食ハンターだから！！

？？？

…プッ、ハハハっ

男が笑い出すと他の受験者達も笑い出した

ラン

ねぇねぇ。

ラン

何がそんなにおかしいの？

？？？

あ？何がって当たり前じゃねぇか。

？？？

ハンター試験の試験内容が料理だぜ？

？？？

おかしいに決まってるだろ

ラン

そうなの？

？？？

ん？あ、あぁ。

？？？

…てかテメェ一次試験のとき『あいつが偽物だー』って騒いでたやつじゃねぇか

ラン

あ、覚えてくれたんだっ！！

ラン

私ラン！！

トードー

俺はトードー。

ラン

トードーさんか、宜しく！！

ラン

じゃまたねー

トードー

…アイツ何しにきたんだ…？

トードー

で、美食ハンターさん。
一体どんな料理を作りゃいいんだ？

メンチ

…ブハラ

ブハラ

指定する食材はブタだよぉ。

受験者達

ブタっ！？

受験者達

ブタってあのっ？

ブハラ

このビスカの森にいるブタなら種類は自由。

ブハラ

そのブタをここにある調理器具を使って作った料理で俺たち2人が揃って美味しいと言えば合格だよ

メンチ

美味しいと言っても味だけじゃないわ。…料理舐めないでねぇっ、わかった？

ラン

りょ、料理か…苦手ではないけど得意でもないからなぁ…。。）

メンチ

私達2人が満腹になった時点で試験は終了だからね

トードー

わかったわかったからとっとと始めようぜ

ブハラ

それじゃあ二次試験…

スタぁートぉっ！！

ブハラさんがお腹を叩くと

皆一斉に森へと走り出す

私達も負けずに皆の後を追った

レオリオ

ブタを捕まえて料理、一次試験よりずっと楽だなぁ

ラン

だよねっ、ちゃちゃっと合格しちゃおうっ！

クラピカ

楽…だといいがな。

ゴン

っ

キルア

…おっ？

ゴンとキルアは何かを見つけたように坂を滑って行く。

ラン

どうしたんだろ

ラン

私達も行こっ！！

2人の手を引っ張って坂をビューンビューンと降り始めた

ラン

ひやっほーい！！！

レオリオ

うぉおっ

クラピカ

急だな

ラン

いや〜楽し…いっ！？

ラン

（ま、待って！！キルアとゴン到着地点にまだ座ってるんだけどっ！？

ラン

あ、や、やばい！！！）

ラン

うわぁっ！！…いてっ！！

後から滑ってきたレオリオ、クラピカも私達に激突する

ラン

（背中いった〜…）

キルア

なんなんだよゴンっ！！

ゴン

…いたよ

ラン

いた？

ゴンが眺めていた方を見てみる

ラン

うわっ！！

ラン

ブタ…？

気付かなかったが

すぐそこに沢山のブタがいた

レオリオ

…

レオリオ

おい、骨食ってんぞ…

クラピカ

まさか…肉食っ…、、？

ラン

（ぶ、ブタがこっちみたぁぁっ！！！？？）

🐖＜ﾌﾞｧｵｫｵｯ！！！

レオリオ

ゔわぁぁあっ！！！

ラン

にっげろーー！！！！

私達は顔を真っ青にさせながら走り出した

ラン

（す、すごい勢いで追いかけてくる！！！！

ラン

しかも何匹も！！！）

ラン

はぁ、はぁ…

＜ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

受験者達

っ…！？

受験者達

うわぁっ！！！

ラン

（ほ、他の受験者が次々と

ラン

…襲われていってる！！！）

レオリオ

なんてブタだぁっ！！！

ラン

…みんなもう殺るしかないよ！！！闘おう！！

みんな

あぁっ！！

レオリオ

（え…コイツを…？）

ﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞｯ

ラン

（とは言ったけども、弱点なかなか見当たらないし…）

ゴン

やぁっ！！！！！

バァンっ！！

＜ﾌﾞｧｵｫｵｯ！！！！

ラン

すっごい、ゴン

キルア

へぇ、アイツら額が弱点だったのか

クラピカ

巨大で硬い鼻はもろい額をガードするための進化…というわけだ

ラン

そういうことね〜

ラン

（よーし、弱点判明したところで、私も…）

もう一度興奮しているブタに向かって行く

そして大きく飛び上がり、

ラン

（額を狙って…）

ラン

はぁっ！！

曲げていた足をブタの額に向かって勢いよく伸ばした

ﾀﾞﾝｯ

＜ﾌﾞｧｵｫｵっっ！！！

ラン

よーし！！

ラン

（とりあえず気絶させたし万事OK！！

ラン

てかブタの鳴き声うるさっ！！

ラン

みんな弱点判明していっぱいブタ倒してるから森中鳴き声だらけ…）

ラン

耳栓しとこ

皆、試験官がいる場所へ戻り各自調理を開始。

作れた順から皆試験官に料理を差し出していくが…

ブハラ

＜ﾋﾟﾝﾎﾟﾝﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ！！

メンチ

＜ﾌﾞﾌﾞｰ

ラン

（もれなく全員不合格…

ラン

メンチさんが厄介だなぁ…）

レオリオ

…未だにひとりも合格してねぇなぁ

ラン

きびしぃー

クラピカ

しかもメンチはまだ一口も食べていない。

ラン

何かいい案がないかなぁ…
アレンジみたいな

クラピカ

…んーむ…

クラピカ

っ！！

クラピカ

それだ！！

ラン

え？

クラピカ

この試験課題は料理だが審査の対象は独創性と観察力と見た！！

クラピカ

つまり…見た目が重要ということだ！！

ゴン

ふふっ

レオリオ

なるほど…

ラン

ふぅ〜ん…

＿＿＿

レオリオ

フッ、どうだいっ。俺様の料理…

ﾊﾞｧｧﾝｯ

メンチ

お子様ランチかぁぁ！！！

＿＿＿

ゴン

次はオレのだ！！！！

ﾎﾞｧｧﾝｯ

メンチ

大して変わらんわっ！！！

＿＿＿

ラン

はいはーい！！！
次はわたしっ！！！

ｼﾞｬｯｼﾞｬｰﾝ

メンチ

…

メンチ

何よこれ

ラン

何って

ラン

料理ですけど

メンチ

これ…、、

ラン

？

メンチ

ブタの上に食材置いただけでしょーがっ！！！！！

ラン

工夫ですよ、く・ふ・う

メンチ

ろんがいっ！！！

メンチ

次！！！

＿＿＿

クラピカ

次は私だっ！！
ジャッジをお願いする

メンチ

ふぅん、やっと料理っぽいものが出てきたわね…。

メンチ

ﾊﾑｯ…ん…

クラピカ

…

メンチ

…

ﾊﾞｼｬｧｱｱﾝｯ

メンチ

不味いわぁぁあっ！！！

クラピカ

えっ、

メンチ

見た目も重要だけど味が伴ってこそよ。

メンチ

アンタも403番（ゴン）とどうレベルねっ！！

クラピカ

っ！

そして結局

皆失敗に終わった

レオリオ

はっはぁー、
残念だったなー

クラピカ

403番と同じレベルか…

ラン

どんまいクラピカ

ブハラ

ふふふー、
食った食った〜。

ブハラ

もうお腹いっぱ〜い

メンチ

は〜い、
アタシもお腹いっぱい。

メンチ

てなわけで合格者なしっ！！

メンチ

しゅ〜りょ〜！！！

ｻﾞﾜｻﾞﾜ

ラン

（ま、まさかの合格者0っ！？ま、まじっ！？

ラン

えもうハンター試験落ちちゃったってこと私？）

受験者のみんなもメンチさんの決断に文句があるようだ。

受験者達

合格者0…？

受験者達

マジかよ

受験者達

本気で言ってんのかっ？

受験者達

まさか…これで終わり？

受験者達

冗談じゃねぇぜっ！！

ﾊﾞｼｨｨﾝｯ

ラン

（なんのおと…？）

何か壊れた音がしたと思い視線を移す。

ラン

（さっきのトードーさんが不満で調理台を壊したみたい。）

トードー

納得いかねぇなぁ、こんなの俺は絶対認めねぇっ！！

メンチ

不合格の決定は変わらないわよ？

トードー

ふざけんなっ！！お前らがブタを食わせろと言うからこっちはいのちがけで…

メンチ

アタシはブタを使った料理で美味しいと言わせろと言ったのよ。

メンチ

ひとっつも美味しいと思ったものなんてなかったわ。

メンチ

どいつもこいつも似た料理ばかり、工夫がなさすぎるのよー。

メンチ

ちょっと工夫したと思えば見た目だけ。味へのこだわりがないし料理を舐めてるとしか思えないわっ！！

ハンゾー

ブタの料理なんて誰がどう作ったって大差ないだろ…

ラン

（あ、ハンゾー…

ラン

地雷踏んだな）

ハンゾーの一言でメンチさんの何かがプチっと切れた音がした

その瞬間ハンゾーの胸ぐらを掴み、メンチさんはキレ始める

ラン

というか

ラン

そもそも

ラン

こんなハンター試験を受けに来たただの一般人が

ラン

美食ハンターを喜ばすことのできる料理を作れるとは思えないんですけど

メンチ

アンタねぇっ！！

ブハラ

メンチ…、
一旦落ち着いてー…

メンチ

…っ、…

メンチ

…ｺﾞﾎﾝｯ

何か言いたげの様子だったが我慢し、

イスに座り直すメンチさん

メンチ

…ということでアンタらは自ら工夫して未知なるものに挑戦する気概がないのよっ

トードー

だまれっ！！

トードー

俺が目指してるのはコックでもグルメでもねぇっ！！ハンターだ！！

受験者達

そうだそうだっぁ！！！

トードー

俺は賞金首ハンターを目指してんだ、美食ハンターごときに合否を決められたくねぇな！！

メンチ

美食ハンターごときが試験官で残念だったわねー。

メンチ

また来年、頑張れば？

トードー

っ…！！この…ふざけんじゃねぇっ！！

トードーさんは怒りに任せ、

メンチさんに殴り掛かろうとした

ﾊﾞｧｧﾝｯ！！！！

ラン

わっ！？

一瞬理解出来なかったけど

どうやらブハラさんに殴り飛ばされた様子

メンチ

ブハラ…余計な真似しないでよ。

ブハラ

だってさぁ、俺が手出さなきゃメンチ

ブハラ

アイツを殺ってたろう？

メンチ

フッ…まぁね。

メンチ

…言っとくけどねえ、
アタシらも食材探して猛獣の巣に入ることだって珍しくないのよ

メンチ

武芸なんて、ハンターりゃってやイヤでも身につくのよ

そう言いながら両手に持っていたナイフを

器用にジャグリングする

ラン

（すご〜）

メンチ

注意力も未知のものに挑戦する気概もない、

メンチ

それだけで充分ハンターの資格なしよ！！

受験者達

…

皆、黙り込んでしまった

ラン

（確かにメンチさんの言っていることは間違いじゃない…と思うけど

ラン

トードーさんのこんなので落とされてたまるかって気持ちも分かる。…

ラン

現に私…悔しいもん）

『それにしても、合格者0はちと厳しすぎやせんか？』

突然頭上から大きな声が響いた。びっくりして空を見上げる。

ラン

（…飛行船…？）

受験者達

あれはっ、ハンター協会のマークっ！！

受験者達

審査委員会かっ！？

ｼｭｰ…

ﾄﾞｫｫｫﾝｯ

突如

ハンター協会の飛行船から謎の人物が飛び降りてきた

砂埃の中から現れたのは…

ラン

（おじいちゃん…？）

ラン

…な、何者なの？
あのお爺ちゃん…

メンチ

審査委員会の会長であり、ハンター試験の最高責任者…

メンチ

『ネテロ』会長よ

ネテロ

…ま、責任者と言っても所詮裏方。

ネテロ

こんなトラブルが起きた時の処理係みたいなもんじゃ。で、メンチくん。

メンチ

はいっ

ネテロ

君は…未知のものに挑戦する気概を問うた結果、全員その態度に問題あり…

ネテロ

不合格と思ったわけかね？

メンチ

いえ、受験者に美食ハンターを軽んじる発言をされついカッとなり…

メンチ

必要以上に審査が厳しくなってしまいました。

ネテロ

つまり、自分でも審査不十分だとわかっとるわけだな

メンチ

はい。…料理のこととなると我を忘れるんです。

メンチ

試験官失格ですね…私は試験官を降りますので試験のやり直しをお願いします。

ネテロ

ふむ…しかし急に別の試験官を用意するのも面倒じゃ。

メンチ

申し訳ありません…

ネテロ

よし、ではこうしよう。試験官は続けてもらう。

ネテロ

ただし新しい試験には君にも実演という形で参加してもらう。

ラン

（メンチさんがっ！？試験官が参加するとかあるんだ…）

ネテロ

…というのはいかがかな？その方が受験者も納得いきやすいじゃろ

メンチ

そうですね…それじゃあ新しい課題は…

メンチ

ゆで卵ってことで！！！！

ラン

ゆ、ゆで卵？

クラピカ

随分ハードルが下がったな…

レオリオ

これなら楽勝なんじゃねぇかっ！？

ラン

だねっ！！

メンチ

会長、私達を飛行船でマフタツ山まで運んでいただけませんか？

ネテロ

マフタツ山か…なるほどの。良いとも

というわけで

私達受験者は状況があまり飲み込めていない人もいながら

飛行船に乗り込み、

その名の通り、真ん中が真っ二つに割れた『マフタツ山』へと向かった。

メンチ

さぁみんな、
崖下を覗いてみて

みんなは山と山の狭間をゆっくり覗く

霧の中、糸が張り巡らされていた

ラン

す、すごい。。

受験者達

な、なんだあれは…

メンチ

雲ワシの巣よ

ゴン

あんなとこに巣を作るんだ！！

ラン

わっ

急に崖下から勢いのある風が吹く。

メンチ

巣の下の方をよく見て。

ラン

あ、あれは

メンチ

あれが雲ワシの卵

ネテロ

雲ワシは天敵から卵を守るため、深い谷間に巣を作り卵を産むのじゃ。

ネテロ

それゆえ、世界で最も入手困難な食材の一つだ。

ネテロ

別名『幻の卵』と呼ばれておる。

トードー

ちょ、ちょっと待て…まさかっ…

メンチ

そのまさかよっ

トードー

えぇっ！？

メンチ

…っ！！

突然、メンチは手を伸ばし飛び降りた。

そして巣の糸に捕まる。

ラン

ひ、ひぇえ…見てるこっちが怖い…

レオリオ

た、例え卵を取れたとしてもどうやって上がってくる気だ…？

ｼｭｯ

メンチさんは糸から手を離すと

素早く卵を取る

そしてそのまま谷底に消えていった

レオリオ

おいっ、飛び降りちまったぜっ！！単なる自殺行為じゃねぇか！！

クラピカ

いや、違う…

ラン

（レオリオの言う通り自殺行為だけど…

ラン

プロハンターがそんな無謀な真似するとは思えない…

ラン

きっと何か…）

ラン

あっ！！

ラン

ね、みんな！！！

ラン

多分さっき谷底から吹いた風の勢いに乗って上がってくるつもりだよ！！！

クラピカ

あぁ先程の…

レオリオ

おい、見ろっ！！

ラン

メンチさん戻ってきた！！

ｼｭｰ

ネテロ

この谷底から出る上昇気流は卵から孵った雛が巣へと飛び上がれるようになっておるのじゃ

ﾀｯ

メンチ

…はい、
これでゆで卵を作るのよ

トードー

じょ、冗談だろ…

ラン

戻り方も分かったことだし…

ラン

みんな、
早速行こっ！！！！

レオリオ

おうっ！！！

クラピカ

あぁっ！！

キルア

ん

ゴン

うんっ！！

ゴン

オレ…こういうの待ってたんだ！！

トードー

え？

私達は崖下目掛け一気に飛び込んだ。

ラン

ひゃっほ〜い！！

私達を追うように他の受験者達も飛び込む

ラン

（ちゃんと出来るか心配だけど…だいじょーぶっしょ！！）

受験者達

はっ、お先っ！！

レオリオ

俺たちも行くかっ！！

ゴン

今とんじゃだめだ

レオリオ

どしてっ？

キルア

風だよ

クラピカ

風は常に吹いているわけじゃないからな

ラン

タイミングが重要ってことね

ラン

…あっ、先に飛び降りた人が！！

飛び降りた人は卵を掴んだのは良いものの、風が吹かずそのまま谷底へと消えた。

悲鳴をあげながら

ラン

二の舞にはなりたくないね〜

レオリオ

その風はいつ吹くんだよっ？

ゴン

待ってっ

みんな

？

ゴン

…

ラン

（ゴン、タイミング分かるのかな

ラン

私ゴンほど感覚に優れてないからわかんないや

ラン

ゴン達と友達になれて良かった〜…）

ｷﾞﾘﾕ…

レオリオ

な、なんだっ！？

ラン

わ、私達含めて…
人数の重みに…

クラピカ

糸が耐えられないんだ！！

キルア

ゴン、まだ？

ゴン

……

ラン

や、やばい糸がぁっ！！

受験者達

クソッ風なんて待ってられるかぁあ！！

他の受験者は糸がいつ切れるかわからない不安で先に落ちて行ってしまった

ｷﾞｭｯ

レオリオ

っ！！！

ラン

（き、切れる！！！

ラン

このままだと確実にっ！！

ラン

…ｳﾞｯ

ラン

（えまって…

ラン

このタイミングで腹が！）

ラン

わっ！！！

急な腹痛で

痛みに耐え切れなかった私は思わず手を離してしまった

キルア

あ、ランっ！！！！

ラン

（あれ…死んでない…？）

ラン

っ、キルア！！

キルア

何やってんだよおまえっ！

クラピカ

だ、大丈夫かラン！！

レオリオ

ぅおおいゴン！！
まだかよっ…

キルアがなんとか手を掴んでくれたみたい

ラン

（けど…

ラン

お腹の痛みで…手に力が…）

ラン

うっ、…

手を離してしまった

本気で死を覚悟する

クラピカ

ランっー！！

キルア

おい、ゴ…

ゴン

……

ゴン

今だ！！！！！！

みんな

っ！！

ゴンの合図と共にみんなは手を離す

ラン

（あ

ラン

これもしかしたら…生きれるくねっ！？）

ゴンが言ったタイミングといい、

なんだか希望が湧いてきた私はヒョイッと卵を取った

ラン

（もしかしたら…落ちて正解だったかも…）

私が地面との距離約5mのとき、

ﾋﾞｭｩｳﾝｯ

丁度上昇気流が吹いた

ラン

うわぁああっ！！

私の体は一気に浮かび上がる

ラン

（やっぱり落ちて正解だ

ラン

一番初めに落ちた分、…

ラン

お腹はまだ痛いし、キルアとかには悪いけど…

ラン

わったしがいっちぃ〜！！

レオリオ

アイツ…ランじゃねぇかっ！

レオリオ

先行きやがったな…！！

クラピカ

運が良いのか悪いのか…

ゴン

よ〜し、ランに追いつくよ！！！

キルア

おうっ！！！

ネテロ

ﾎｯﾎｯﾎｯ

メンチ

残りは…ギブアップみたいね

ネテロ

辞めるのも勇気じゃ。

トードー

…、…

ｸﾞﾂｸﾞﾂｸﾞﾂ

レオリオ

ん、んんっ

クラピカ

まさに幻の卵だ

ラン

（ふう…トイレも済んだことだし、

ラン

私もゆで卵を食すかぁ〜）

ラン

あっ！！！

ラン

みんないた〜！！

クラピカ

ラン！！

ラン

さっき危なかった本当に…

ラン

手、掴んでくれてありがとねキルア

キルア

…もぐっ…ん？…っ、ああ別に良いよ。

キルア

つーか、さっきからラン毎回タイミング悪すぎだろ

ラン

いつもはこんなお腹痛くならないのに…

ラン

多分トンパさんから渡されたジュースちょっと飲み込んじゃったからだよ

レオリオ

あー、腐ってるって言ってたやつか

ラン

あれ絶対何か混入してたよ！！下剤とか

クラピカ

ランみたいにならなくて良かったよ。…ありがとう

ラン

えへへ、いーよいーよ

ラン

（『ランみたい』って言葉ちょっと引っかかるけど）

キルア

ま、お前も食べろよ。
ゆで卵

ラン

うんっ！！！、
あれ？ゴンは？

キルア

知らねー

ラン

ちょっと探してくる〜

ラン

ゴンはっと……

辺りを見渡すがゴンらしき人物は見つからない

ラン

（人多いから大変だなぁ〜）

ラン

わぁっ！！？？

左右をキョロキョロ見ながら歩いてると前方からきた誰かにぶつかったみたいだ

ラン

…す、すみませんっ…！！

ラン

わ……、、

ぶつかった人を見上げる。

釘が刺さりまくった顔面に、モヒカン頭

ラン

（あ、明らかに関わっちゃだめなタイプ…）

受験者達

＜ｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀ

ラン

ひっ！！

ラン

（あれ、無視？何か音鳴らしてどっか行ったんだけど…

ラン

あ！！もしかしてあのカタカタってやつ謝ってたっ！？なっとく〜。）

ラン

…おっ？

ゴン

ねぇトードーさんっ！！

ラン

（あっ、ゴンだ！！

ラン

トードーさんに何か差し出してる…？）

ゴン

良かったら食べてみないっ？

ラン

（…ゆで卵か…）

ラン

ゴンーー！！！！

ゴン

あ、ラン！！

ラン

トードーさんに分けてあげたんだ〜

ゴン

うんっ、美味しいから食べてみてほしくてさ！！

トードー

……っ！！うめぇ…

メンチ

…

メンチ

美味しいものを発見したときの喜び、少しは味わってくれたかしら。

メンチ

こちとらこれに命賭けてんのよねっ。

トードー

今年は完敗だ…また来年、

トードー

出直してきますっ！！

ゴン

っ！！（ﾆｯｺﾘ

ラン

ん〜、やっぱ和解が一番…もぐもぐ…

ゴン

ふふっ、だねっ！！！！！

賞金首ハンターだろと、

美食ハンターだろうと

ハンターを名乗るのには

大きな覚悟が必要だと思い知らされた受験者達。

残りは…

42名

＿＿＿＿To be continued .

兄との約束【HUNTER×HUNTER】

作品ページ

次の話を読む

この作品はいかがでしたか？

2件

絵、上手すぎてびっくりです😳😳コメント失礼します✨️🙇‍♀️

らこ

プロフィール

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

兄との約束【HUNTER×HUNTER】

第6話 - リョウリ×ト×ドウリ

作者の他の作品すべて見る

#HUNTER × HUNTERの新着小説
一覧

関連するタグ

兄との約束【HUNTER×HUNTER】

第6話 - リョウリ×ト×ドウリ

作者の他の作品すべて見る

#HUNTER × HUNTERの新着小説一覧

関連するタグ

#HUNTER × HUNTERの新着小説
一覧