涼太
ねぇ、翔太?
翔太
んー?
涼太
康二って耳聴こえないの?
翔太
はっ…?
翔太
なんでっ、しってるの…?
涼太
目黒がおかしいって
涼太
てか、ほんとなの?
翔太
いやっ…、ちがうっ…。
涼太
ほんとに?
翔太
ほんとにっ…!
涼太
俺嘘つきは嫌いだよ
涼太
正直に言ってくんない?
翔太
っ……
涼太
しょーたっ
翔太
…そーだよ、
翔太
康二は耳が聴こえづらくなってきてるんだよ…
涼太
なんで隠そうとしたの?
翔太
……
涼太
翔太
翔太
涼太や目黒にはわかんねぇよ!!
翔太
急にこんなことになって迷惑かけちゃうなってわかってて過ごすことに!
翔太
迷惑じゃないよって言われると余計に辛くなるんだよ!!
翔太
もう知らない!!
涼太
翔太…、
翔太はいつも必ず二人で行く
寝室に一人で壁をつたって行った
涼太
翔太…
翔太
なに。あっちいってよ…、
涼太
ごめん、俺が悪かった…、
翔太
しょたもうしらないからっ。
涼太
そんなこと言わないでよっ
翔太
だって…、だって…、
翔太
俺も康二の気持ちわかるんだもんっ…
涼太
泣かないで…おいでっ
翔太
目が見えないってむっちゃ怖いんだよっ……
翔太
耳だって…、
翔太
その気持ちは俺と康二にしかわかんないのっ…!
翔太
わかってよ…!!
ギュッ
涼太
ごめん…、
涼太
早く勉強するから…、
涼太
分かるようになるから…、
涼太
許して…、
翔太
っ……
翔太
りょたっ…
涼太
ん?
翔太
ごめんなっさいっ…、
涼太
泣かないで…
涼太
俺もごめんっ…
翔太
りょたっ、りょたっ…
翔太
うぅぅぅっ…、
翔太は眠りにつくまで俺の名前を呼んでいた