架恋
山名
苑原
苑原
架恋
架恋
架恋
思わず、声を漏らして しまった。
すると声に気付いたのか、 室内で身動きする 気配があった。
私は慌てて、ドアから 身を引いたけれど――
山名
架恋
勢いよくドアが開けられ、 先生が姿を現した。
山名
架恋
先生に厳しい顔で 見つめられる。
何か言わなきゃと焦った 私は、思わず。
架恋
架恋
私は拳を握りしめ、 声をあげて言い切った。
山名
先生の表情から 毒気が抜ける。
私は意を決し、先生の 斜め背後に立つ苑原先輩を 睨み付けた。
架恋
苑原
架恋
苑原
架恋
架恋
架恋
苑原
架恋
苑原
苑原先輩は、頭痛を堪える ように額に手をあてた。
山名
山名先生が図書室から出て、 廊下に佇む私の隣を 通り抜けようとする。
苑原
先生の背中に、 苑原先輩が声で追いすがる。
すると先生は ぴたりと立ち止まり、
苑原先輩の動きを 塞ぐように、右腕を 水平に翳した。
山名
山名
先生は肩越しに 苑原先輩へと振り返り、 低い声で告げる。
苑原
山名
架恋
架恋
先生は、私の肩に 手をかけ、この場を 去るよう促した。
架恋
架恋
心臓をばくばくさせる私は
山名先生に引っ張られ、 図書室を後にしたの だった。
先生は、そのまま廊下を ずんずん進んでゆく。
――私の、肩に手を かけたまま……。
架恋
山名
先生の手が肩から 外されて、 私はほっと息をついた。
――だってこんなの、 ドキドキが止まらなく なってしまう……。
山名
架恋
山名
架恋
私は少し俯いて、階段へと 足を向ける先生の背中を そっと見つめた。
山名
先生が歩みを止め、 振り返る。
架恋
山名
架恋
私が頷くと、山名先生は 声を潜めて言った。
山名
山名
山名
山名
山名
架恋
山名
私は、しっかりと先生の ほうを向き、話を聞いた。
……恥ずかしくて、 目を見ることはできない けれど……。
山名
山名
山名
架恋
山名
架恋
山名
架恋
架恋
架恋
私はぽうっとなって、 山名先生を見つめる。
山名
山名
架恋
山名
山名
架恋
架恋
山名
山名
架恋
私は軽くお辞儀をして、 廊下を曲がってゆく 先生を見送った。
架恋
架恋
架恋
架恋
架恋
架恋
架恋
コメント
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(*゚0゚*)スッゴッイ!とにかく(*゚0゚*)スッゴッイ!