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翌週の練習中、木兎さんのアタックがネットに引っかかった。
木兎光太郎
体育館の空気が一瞬で凍りつく。頭を抱えてその場にしゃがみ込んだ木兎さんは、目に見えて小さくなっていった。
木兎光太郎
出た。噂に聞いていた木兎さんの 「しょぼくれモード」だ。
赤葦は眉間を押さえ、一瞬だけ深くため息をついた。
赤葦京治
詩織
私はベンチへ走り、あらかじめ用意していた特製のドリンクを手に取った。木兎さんが落ち込んだ時用に、いつもよりハチミツを多めに入れた特製ボトルだ。
詩織
木兎光太郎
ベンチの隅で体育座りをして、完全にフクロウの雛のようになっている木兎さんに、私はボトルを差し出した。
ポニーテールを揺らしながら、できるだけ淡々と、でも確信を込めて声をかける。
詩織
木兎光太郎
詩織
ハチミツレモンを一口飲んだ木兎さんの目が、みるみるうちに輝きを取り戻していく。
木兎光太郎
「ヘイヘイヘーイ!」と叫びながらコートへ走っていく木兎さんの後ろ姿を見送り、私と赤葦は小さく息を吐いた。
赤葦京治
詩織
誰も聞いていないと思って、つい口から馴染んだ名前が零れてしまった。
赤葦は驚いたように目を見開いたあと、悪戯っぽく少しだけ口元を緩める。
赤葦京治
詩織
少し赤くなった顔を隠すように、私は空になったスクールボトルの片付けに追われた。
コメント
1件
うわ、木兎さんのしょぼくれモード、可愛すぎるだろ(笑)。でも詩織のハチミツレモンで一瞬で回復するところ、ちゃんと糖分管理まで考えてるのがすげえな。あと「あ」って名前呼んじゃうシーンで二人の関係性が一気に深まった感じがたまらん。赤葦が「詩織」って呼び返すのもズルいわ…。次のセットがどうなるか、めっちゃ気になる🔥