赤木 カヤト
月灯 花火
月灯 花火
月灯 花火
月灯 花火
月灯 玲緒
月灯 玲緒
月灯 玲緒
赤木 カヤト
橘 真桜
橘 真桜
俺は…
俺は今日本気で怪盗たちに向き合って本気で負けた
自分が死んでまで怪盗を殺そうと思ったのに…
結局1人も殺せずじまい…
このままじゃすぐ資料な場所に行かれて盗まれて終わり…
そんなバットエンド…
嫌だ…!!!!
怪盗達からすればハッピーエンドだろうがこの世の99.99%の人間からすればバッドエンドだ!!
…許せない…
何で…
俺はここまでして必死にこいつらを止めようとしたんだ?
俺が死んだら怪盗が死んでも意味ないんじゃないか?
…違う
俺は…
俺じゃない…
誰かはわからないし見えない、
ただ世界の誰かが…
救われて欲しかった…
例えるなら…
ファンタジー系の漫画で主人公が悪の組織を撃退して、ストレートに言うと殺して村を救うのと同じ
俺はこの現実で、
俺が悪の集団、怪盗達を撃破して、殺して…
この世界を怪盗の恐怖から救いたかった…
ただ俺は…
世界を救う救世主に、
なりたかっただけなのに
何で…こうなったんだ…
そのために俺は如何なる努力も惜しまなかった
怪盗を止めるため、
その一心で自信を鍛えた、
そして精鋭達を集めた
現場力を強化するためにベテランの灰原砂漠を、
対峙するときのために戦闘要因として霜谷霧徒を、
組織をまとめるための司令役として不可超視を、
俺の計画を円滑に進めるためにサポート役として鳥部鈍男を、
怪盗の情報を盗むためのスパイとして霜谷蒼善を、
俺の集団が権力を得るために地位の高い楓彩華を、
確実に計画を成功させるために探偵の時駆霙を、
探偵のウィークポイントを埋めるために助手の琴木娘環を、
そしてその計画に必要不可欠な人数も集めた
抜け目はなかったはずだ…
どんな状況でも対処できるように、
各分野のトップクラスの逸材を集めた、
全ては今日殺すために…
なのに何で…
…いまだに敗因がわからない
多分俺は数日後には怪盗を殺そうとしていたことがバレてクビになる
そして俺がこの檻に入ることとなるだろう
非難されてもいい
ただその時は全世界に訴えたい
俺は、
この世界を救いたかった
…それだけなんだと
俺の…
負けか
ここでカヤトの意識は途切れた
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