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幽霊を売った男

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幽霊を売った男

1 - 幽霊を売った男

♥

32

2021年09月25日

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男(名前??)

この辺はやっぱり暗いね~

ある男が夜道を歩いていた

男(名前??)

男(名前??)

...?っあ?

???

1人の少女を見つけた

男(名前??)

そこの君、誰だい?

男(名前??)

女の子がこんな遅くに1人で歩いてるなんて危ないよ

???

っえ?

???

に、人間!?

幽霊

我は幽霊じゃぞ!お主こそ一体何者だ?!

幽霊?は男に襲いかかろうとした

男(名前??)

っておいおい!

男(名前??)

いや、ちょっと待ってくれよ

男(名前??)

そんな身構えるなって

男(名前??)

俺もお前と同じく幽霊なんだからさ

幽霊

っへ?

幽霊

ああ、そうじゃったのか~

幽霊

お主も我と同じなのだな

男(名前??)

そうそう

幽霊

つかぬことを聞くが、お主は何処へ向かっておるんじゃ?

男(名前??)

ああ、えーと

男(名前??)

苑の市場に行こうと思ってね

男(名前??)

そこで''売りたいもの''があるんだ

幽霊

おお!

幽霊

お主もじゃったか

幽霊

我もこれから苑の市場に行こうとしてたところじゃ

幽霊

この辺には我と同じものはいなくての~

幽霊

一人で行くのは心細かったんじゃ

幽霊

どうじゃ?我と一緒に行かぬか?

男(名前??)

おう、いいよ

そのまま数百メートル歩いた

コツ、コツ、コツ、コ...

幽霊

.........

男(名前??)

............

男(名前??)

((幽霊は宙に浮けて楽そうだな~))

幽霊

((遅い...))

幽霊

((此奴っ!歩くのがとても遅い!))

幽霊

((遅すぎる!))

幽霊

((本当に幽霊じゃろな?))

幽霊は何度も歩いて待つ。歩いて待つ。を繰り返した

幽霊

っ...ちょっとお主よ

男(名前??)

はい?

幽霊

お主は歩くのが遅いから...

幽霊

交代でお互いを担ぎあうのが良いと思うんじゃが

幽霊

どうじゃ?

男(名前??)

おお、良い提案じゃないか!

幽霊

よし、じゃあまずは我がお主を担ぐぞ

男(名前??)

わかった

男(名前??)

幽霊

幽霊

あ''がっ......

幽霊

う''っ...重いっ

幽霊

う''うぅ、重...すぎる

男(名前??)

......え?

男(名前??)

そんなに重いか?

幽霊

凄く重いぞ...

幽霊

お主...まさか人間ではあるまいな?

男(名前??)

((?!))

男(名前??)

((やべ、ばれちゃったかな))

男(名前??)

ああ、えーと...

男(名前??)

男(名前??)

俺...実は幽霊になったばかりなんだよ

男(名前??)

だから体が重いだけだって

幽霊

へ~

幽霊

そうじゃったのか

幽霊が男を担いで数分後

幽霊

う''っ、よし...

幽霊

もうそろそろいいじゃろ

幽霊

今度はお主の番じゃ

男(名前??)

ああ、分かったよ

男(名前??)

幽霊

男(名前??)

((軽っ!!))

男(名前??)

((何も乗っけてない様な感覚だ))

幽霊と男はこれを繰り返し、苑の市場に向かった

男が幽霊を担いでいる時...

男(名前??)

なあ、あのさ

幽霊

ん?なんじゃ

男(名前??)

俺、さっき幽霊になったばかりって言ったろ?

幽霊

うん

男(名前??)

だからさ、幽霊はどんなものが嫌いなのかなって

幽霊

嫌いなもの?

男(名前??)

ああ、ごめん言い方が悪かったね

男(名前??)

どんなものに会ったら、とか触ったりしたら駄目なわけ?

男(名前??)

俺、まだ何も分かんなくてさ

男(名前??)

幽霊歴が長い先輩に是非とも教えてほしくってね

幽霊

ああ、なるほど...

幽霊

ん~

幽霊

''人の唾液''は苦手じゃの

男(名前??)

へぇ~

幽霊

だから、お主は絶対に人間の唾液なんかには近づいては駄目じゃぞ

男(名前??)

分かりました

男(名前??)

他には何かある?

幽霊

他は~、特には思い付かんの~

男(名前??)

((なるほどね))

歩いていると、道中で川に行き当たった

幽霊

苑の市場はこの先じゃの

幽霊

よし、渡るぞ

幽霊

男(名前??)

男(名前??)

((すげえ、水の上を歩いているみたいだ))

男(名前??)

((全く音がしない))

ジャブ、ジャブジャブッ!!

幽霊

..................

幽霊

お主、どうして音を立てて渡っておるんじゃ?

幽霊

我と同じ様にすれば良かろうに

男(名前??)

死んだばかりだから川を渡るのに慣れてないだけなんだ

幽霊

本当かの~?

男(名前??)

いやいや、本当だって

男(名前??)

俺のことをあんま怪しむなよ

幽霊

............

川を渡り、苑の市場まで後少しだった

幽霊

もうすぐじゃの~♪

男(名前??)

だな

苑の市場に到着した

幽霊

やっと着いたぞ♪!

男(名前??)

............

男(名前??)

バサッ!!

幽霊

え?あ?!!

男は幽霊を担いで肩の上にのせ、しっかりと腕で固定した

幽霊

お主!!何をするんじゃ!

幽霊

下ろしてくれ!!下ろすのじゃ!

男(名前??)

はーい、暴れないでね

男(名前??)

動くと危ないじゃないか

幽霊

く''っ......!!

幽霊

下ろせ!!

下・ろ・せ!!

幽霊は大声をあげて叫び、下ろしてくれと求めたけれども、

男は一切聞き入れなかった

幽霊

我が何をしたというんじゃ!

幽霊

早く、下ろすのじゃ!!

幽霊

頼む!!

男(名前??)

うるさいな~

男(名前??)

もう少し行けば分かるって

男(名前??)

はい、到着

幽霊

あ''!

幽霊を地面に落とした

メェ!!

すると幽霊は羊に化けた

男(名前??)

よし

男(名前??)

((と、その前に))

男(名前??)

((また別のに化けたら厄介だからな))

男(名前??)

ぺっ(唾を吐く音)

メェッ!メェエエ!!!!!!

男は羊を連れて目の前の店の中に入り...

男(名前??)

おーい、おっさん

ガラガラガラガラ...

店主

ん?

店主

ああ、定伯じゃないか

定伯

こんばんは

定伯

これを売りに来たんだ

メェ......

店主

おお、立派な羊じゃないか

定伯

だろ?

定伯

いくらくらいの値がつきそうだ?

店主

ん~

店主

千五百銭でどうだ?

定伯

おっ!いいね

定伯

じゃっ、売るとするよ

売買が成立し、店を後にする

定伯

ふぅ、大量大量

定伯は幽霊を売って千五百の銭を手に入れたのである

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