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父さん
時は30××年─────── 進化したテクノロジーとロボットは人間より高い地位につき 人間の生活を支配している
父さん
将司
ちょうど悪いタイミングで、俺のフォローしている記事が サイボーク化について書いていた。 俺は胸糞悪くなって、その通知を消した。 その通知を消した後に、医者が病室に入ってきた。
父さん
将司
父さん
俺は悔しくて、下唇を血が滲むほどに噛んだ。
医者
父さんは「サイボーク化」を行った人間だ。 サイボーク化をすると、何年に一回か手術をして、 人口物を入れなおさなければならない。 だが、高齢の父さんは、もう入れなおせない。 もう耐えられない体になってしまった。 分かっていた、もう覚悟していたことだった。
将司
今になって、父さんとの思い出があふれ出してくる。
将司
父さん
将司
父さん
将司
父さん
昔、母さんは交通事故で死んだそうで、俺は父子家庭だった。 毎日、父さんについて行って、楽しませてもらった。 母さんがいなくても、悲しくなかった。 いつもぼろぼろの服を着て授業参観に来るもんだから いじめられて、友達はできなかったけれど、 毎日が楽しかった。
将司
あほらしくて、馬鹿らしかった。 でも、大好きだった。
将司
涙があふれ出し、目の前はさっきまで父さんがいたベッドの 白が映っていた。