主
一体…
あなた
よろしくお願いします!
主
どういうこと…?
美空時乃
…
主
(な,何で…あの子が…昭和にも…?)
数分後…
美空時乃
早速転校生は人気だなぁ…
主
…
主
(な、何で…あの子は…)
主
(平成にも居たはずじゃ…どう言う…こと…?)
主
(ずっと…頭に残ってる…)
美空時乃
あ、あの…
主
(転校生の所に行った?)
美空時乃
すいません…
美空時乃
あの、私と友達になってくれますか?
あなた
はい、もちろんです
あなた
私こそ,これからお願いしますね
数日後
銀鏡八重
ね、怖い話ですよね?
四宮桜
美術準備室の噂か。面白い話だね
主
(美術準備室…)
主
(実は電車に乗る前…少しだけ青上高校について調べてた…その時…ふと一つだけ目に入ったものがあった…)
主
青上高校ってどう言う場所なんだろう…調べておこうかな…
主
えーと、なになに?
主
昭和□年に噂立つ準備室の噂…再び…何これ…
主
昭和ってかなり昔の話だけど…
主
一応見ておこうかな…
そして、その時私に流れ着いた情報は…
主
確か…
主
女子生徒が自分にしか書けない絵を描きたくて…何だっけ…?
主
このタイミングで忘れるのは最悪だな…
四宮桜
八重さん。その話,歩香さんから聞いたでしょ?
銀鏡八重
桜さんも知ってたんですか?
四宮桜
だって「内緒にしてね」ってことで私が歩香さんに話した噂だよ
古河七星
我が古川家が建てたこの校舎に幽霊が出るわけないわ
深見獅那
ま、なんでもいいぜ。楽しみじゃねぇか…明日の肝試し
尾森歩香
人数は多い方がいいよね!
主
あのー…少しだけお時間いただけますか?
古河七星
…何?
主
その肝試し…私も行ってもいいですか?
古河七星
別に構わないわ。来るなら着いて来るなら来ることね…
主
わかりました…
尾森歩香
じゃあ、時乃さんと転校生も誘おうよ!
主
…(あんなに仲良くしてていいのかな?時乃さん…)
古河七星
また美空さんはあの人と一緒なのね
古河七星
気に入らないわ
深見獅那
まあいいじゃねぇか
深見獅那
七星は転校生がお気に入りだから嫉妬してんだろ?
古河七星
うるさいわね
古河七星
美空さんを見てると頭が痛くなるのよ…
主
(頭が痛くなる…?)
主
(どこかで聞き覚えが…)
四宮桜
…
翌日 午後九時
美空時乃
楽しみだなぁ…
銀鏡八重
あ、こっちですこっち!
四宮桜
それじゃ、みんな揃ったみたいだし行こうか
主
(遂に…この時が…来てしまったか…)
主
(この時間は…ずっと頭に残り続けてる…)
主
(10時10分…あの時…地震が起きた…)
あなた
…
古河七星
美空さん。ちょっと
美空時乃
は、はい。なんですか…?
古河七星
今度あの転校生の方と映画を見に行くんですけど
古河七星
一緒にどうかしら?
美空時乃
え?で、でも七星さん、前に私の分のチケットは用意できないって…
古河七星
あれ、そうだったかしら?
主
(私はハッキリ覚えてるんだけどなぁ…何故か…その時のこと…)
主
(その時は…私はいなかったのに…)
美空時乃
でも、もしチケットがあるなら…
古河七星
ふふっ
古河七星
そしたらその後のお食事もご一緒にいかがかしら?
美空時乃
い、行きます!
主
(…何でだろう)
主
(なんか…デジャブを感じる…今の七星さんの一瞬に…何か…デジャブを…)
尾森歩香
はあ…遅いよ…
尾森歩香
用務員さんには気付かれてないからさ
尾森歩香
中に入って!
主
…
主
(夜…学校…10時10分…全てが嫌な予感だよ…)
深見獅那
夜の学校ってのも悪くねぇな
銀鏡八重
獅那さん。女の子なんですからその座り方は…
あなた
肝試し、楽しみだね。時乃さん
美空時乃
うん。正直言うと怖いけど…
主
(謎を暴くためなら…怖いことも関係なしに乗り越えてきたからね…私…)
ドン…
古河七星
ごめんなさい、美空さん
美空時乃
私は大丈夫ですけど七星さん、顔色が…
主
顔色がとても…悪いですね…
古河七星
(頭が痛い…)
古河七星
(なんなのよ、これ…)
四宮桜
七星さん
古河七星
さ、桜さん…
四宮桜
去年私と森で会った時に言ったことを覚えてる?
四宮桜
あの森にはもう行っちゃダメだよって
主
(森…?あ!思い出した!)
主
(青上町には昔から祟りを受ける森があるって…聞いたことが…ある!)
古河七星
でも…私はあの森を歩くのが好きだから
四宮桜
…
四宮桜
お父さんにも言っておいて
四宮桜
もう、あの森の木を切らない方がいいって
古河七星
あ、青上町が栄えているのは古河のおかげよ?
古河七星
この町の発展には、古河が必要不可欠なのよ
四宮桜
とにかく、絶対に近づいちゃダメだよ
主
(古河が必要不可欠?なら…何で平成まで青上町は続いていたの?)
主
(古河は確か…昭和の時点で既に…)
尾森歩香
みんな早くきなよ!何してるの!
10時8分…
主
(の、残り…2分…)
深見獅那
ったく、結局幽霊なんて出なかったじゃねぇか
尾森歩香
ね、せっかく来たのに面白くないなぁ
美空時乃
七星さん。頭痛は治りましたか?
古河七星
うるさいわね!
古河七星
貴方なんて消えてしまえばいいのよ!
古河七星
本当に気に入らないわ!
美空時乃
な、七星…さん?
銀鏡八重
またおかしくなってる…
銀鏡八重
でも、何かいつも以上に…
四宮桜
(まだ何か違うことが起きそうな気がする…)
四宮桜
(それも…すごく嫌なことが)
美空時乃
七星さん、どうして?
美空時乃
さっき、あんなに仲良く話してたのに
主
…やっぱり
美空時乃
え?
主
皆さん。どいてください。
尾森歩香
な、何するつもり?
主
…(スペルカードは今、全て使えない条件下…なら、どうするべきなの?)
主
(その時、ふと、思い出した…私はどうして…)
女子になったのか…
主
(なら、これで少しだけ治せるなら…)
主
(チェンジ!オーバーヒールオール!)
しかし、発動しなかった…
主
!?
主
(そ、そんな…!)
チク…タク…チク……タク……
主
!
主
(じ、時間…切れ…?)
ガラガラガラガラ…
パリーン!
昭和□□年7月 夜10時10分前後
青上町で大規模な土砂災害が発生。 かなり悲惨な事故になったようだ
数日前の大雨で地盤が緩んだことが原因といわれているが
青上町に巣食う亡霊の仕業、とも云われているらしい。
主
…あぐ…
主
いたた…
主
…い、生きてる…
主
そ、それにしても…
主
や、ヤンデレ事件と何の関わりも無さそうだけど…
主
(でも、最後の割れる音…あれだけ何故かいつも一致してる…)
主
(やっぱり、あれが原因…)
主
…!?
主
こ、この瓦礫の中に…
そこからは…ナイフが…出てきた…
主
な、な、な、
主
ナイフー!?
主
は、華火さんと一緒だ…
主
こ、これでハッキリわかった!
主
この昭和にも…事件は起きていた!
主
そして…もう一つ…ここには…
主
…転校生の姿は…
なかった…
次回へ…続く…