研日 日向愛され 幼馴染パロ
音駒との試合。 俺は熱中症で見る事しか出来なかった。
皆が繋ぐ中、蚊帳の外で見てるだけ。 はっきり言って苦痛でしかない。
日向
(皆…すごいな、勿論音駒…黒尾と研磨も。)
黒尾も研磨もあの時より目に見えて成長してる。 あの2人に追いつけるように、 頑張らないとな。
じっと見てたら気づいたら最後の挨拶をしてる。
日向
…………え? もう終わったのか。
日向
(とりあえず、今日はこれで烏野が絡む試合は終わりだ。)
何となく、烏野の皆に会いたくなかった。 とりあえず、気分転換で歩こう。
日向
ふぅ、ここは陰になってるから、他よりはマシ。
日向
ここでゆっくりしてよ、先輩達に散歩するとは伝えたし。
日向
(ここ、静かでいいな。)
日向
(音が吸収されてるみたい。風が通り抜ける音、それしか聞こえない。)
日向
(美術館と同等いや、それ以上に静かだ。)
日向
…1人で頭を冷やすには最適な場所だな。
そう思ってたのに。 人の足音が聞こえる、 こんな所に来るなんて余程静かな場所が好きなんだろう。
研磨
翔陽、ここに居たんだ
日向
あぁ、研磨?
日向
こんな所まで来て、どうしたの?
研磨
いや、少し翔陽と話をしたくて。
その言葉を聴いて体が震えてるのに気づいた。 そうだ、怖い。 研磨が怖いんだ。
日向
……そう、なんの話?
研磨
あの時の事、謝りたいな___って
あの時、俺には思い当たる節がある。 俺の価値観を踏みにじられたあの日。
研磨
あの時は…本当にごめん。
日向
………いいよ。
(逆に、それ以外言えるものか。)
(逆に、それ以外言えるものか。)
日向
(逆上して、また倫理観を踏みにじられたら、俺は消えたくなる。)
研磨
そう、なら良かった!
研磨は信じれないくらい笑顔だ。 俺の内面なんて知らないのに、
日向
じゃ、俺はこれで………
研磨
待って。
日向
………………?
研磨
仲直りしたんだったらさ、また俺の家にこない?
研磨の家。 ハッキリ言ってトラウマしかない。
ただ、ちゃんと対策すれば、直ぐに帰れば 大丈夫、そう思った。
日向
うん、いいよ。
安易に「いいよ」なんて言わなければ良かった。
研磨
そう、なら合宿終わった後、落ち合おっか。
日向
ん、わかった!
日向
じゃ、そろそろ俺、行くな!
研磨
はぁ、翔陽。
研磨
翔陽は何も学んでないんだね。
研磨
安易に人を信じてはいけない。
研磨
それを…教えてあげる。
研磨
(短期合宿だから、早く終わる。)
研磨
(早く終わるからこそ、俺の計画を動かせる。)
研磨
(先に謝っとく。)
研磨
(ごめんね、翔陽。)