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赤信号

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赤信号

1 - 赤信号

♥

1,726

2022年02月12日

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みなさま、今日もお疲れ様です

最近嬉しいことがあって コメントですっごい暖かい言葉を もらうんですけど

私の小説が誰かの小さな力に なれてるのかなって感じるコメントが 多々あって、胸がじんわりしました

読者の方の悩みとか困ってることとかどんな人かも分からないけど

少しでも息抜きになったり、こんな考え方もあるんだって気づいて

ほんの少しでもいいから自分自身を認めてあげられたり、楽になれる考え方が見つかればいいなって思います

長々と私なんかがすみません

でも、本当にいつも 皆さんには感謝してるんです

ありがとうございます

今回はるぅころです!!

行き詰まっても焦らず ゆっくりでいいよっていう 意味が込められてたりします

本人様とは一切関係なく、BLが含まれますので苦手な方はブラウザバックをおすすめします

それでは、どうぞっ

深夜2時

小腹を空かせて僕らは コンビニに向かった

僕ら以外に人はいない

まるでこの世に 僕らしかいないみたいだ

るくん

ちょっと、ころちゃん!!

隣を歩いていたるぅとくんは 突然僕の左腕を引っ張った

こくん

何??

るくん

何じゃないですよ

るくん

ちゃんと見てください!!

彼の指さす先には 赤く灯った信号機があった

こくん

車いないじゃん

るくん

赤は止まれって
小学生でも分かりますよ??

こくん

はいはい笑笑

そういう無駄に真面目なところ 昔から変わらないなぁ

るくん

突然車が曲がって
来るかもしれないですから

少し口を尖らせながら 僕の方を見ている

こくん

絶対来ないもん笑

るくん

分かんないですよ!?

軽く言い合っていると 信号が変わった

こくん

ほら、来なかった!!

僕は得意げに信号を指さすと あからさまに不貞腐れていた

るくん

...もぅ

呆れた目で僕を見つめてくる

それでも僕は笑って返した

コンビニから帰ってきて 僕らは1本の映画を観た

るくん

...ころちゃん??

僕に体を預けながら 僕の名前を呼んだ

こくん

んー??

優しい声で応えて テレビの明かりに照らされた るぅとくんの顔を見る

るくん

ずっとこのまま
時間が止まればいいのに

こくん

どうして??

るくん

僕...今とっても幸せです

少し照れながら 僕の手を握った

こくん

僕もだよ

優しく唇が重なる

机の上のコンビニ袋に入っている アイスが液状になっていく

そんなことには気づかず 僕らは溶け合った

近所の子どもの声で目を覚ます

隣には服を着ていないるぅとくんが気持ちよさそうに寝ている

そっと手を伸ばし 頭を撫でると

るくん

んふっ...

眠りながらも嬉しそうに笑った

こくん

可愛い((ボソッ

何分か寝顔を見つめた後、 リビングへ向かった

なんとなくテレビをつける

アナウンサー

今日未明、○○市で複数の人が何者かに刃物で切りつけられ重軽症を負いました。

こくん

え...
家の近くじゃん

通り魔が近所に現れたらしい

アナウンサー

犯人は現在も捕まっておらず...

こくん

まじかよ...

るくん

ころちゃん...おはよ

眠たそうに目を擦りながら リビングに入ってきた

こくん

あ、おはよう!!

こくん

なんか今っ...

るくん

お腹空いたーー

こくん

あ、今日は僕が作ってあげるよ

るくん

オムライス食べたい!!

この時ちゃんと 話していれば良かった

るぅとくんを外に出さなければ こんなことには...

動画編集をしていると るぅとくんが部屋に入ってきた

るくん

お疲れ様です

るくん

紅茶いれたんで良かったら

こくん

ありがとう!!

本当に気が利く人だ

こくん

丁度休憩しようと思ってたんだ

るくん

もう付き合って
5年が経ちますからね笑

るくん

タイミングは分かってきました!!

こくん

さすがだね笑
そんなに経つのか...

るくん

今度の記念日は
どこ行きます??

こくん

この前るぅとくんが
行きたがってた水族館とかは??

るくん

ペンギンみたい!!

こくん

よし、じゃあそこ行こっか

るくん

楽しみだなぁ...!!

椅子に座って足をパタパタさせた

るくん

あっ、もうこんな時間

るくん

今日は近くのスーパーで、お寿司が安い日なんです!!

るくん

早く行かないと無くなっちゃう

こくん

出前でもいいよ??

るくん

ダメです!!
結婚式のために節約しないと

こくん

...そうだね!!

結婚式を挙げるために 節約しようと数日前に 話し合ったばかりだった

普段節約するのは苦手だが 君のためならなんでもできた

僕のすべてをあげたい

君のためなら 死ぬことだって容易い

るくん

じゃあ、行ってきます!!

こくん

よろしくね、気をつけて

るくん

僕は信号ちゃんと
守れますから大丈夫です笑

こくん

僕だって普段は守るし!!笑

るくん

はいはい笑

るくん

行ってきます!!

軽くほっぺにキスをして るぅとくんは手を振った

僕も笑顔で手を振り返す

そして君が帰って来ることは なかった

るぅとくんが家を出て1時間程だった時にるぅとくんから着信があった

出てみると知らない男の人の声だった

早急に病院に来てくださいと 僕に告げた

急いで病院に向かった

こくん

るぅとくん...

ベッドの上には眠ったままの るぅとくんがいた

こくん

僕がっ...
行かせなければ...グス

彼の手を強く握るが その手は握り返すことはない

こくん

結婚しようって...
約束したのに...グスン

こくん

次の記念日は
ペンギン見に行こうって...

こくん

あんなに楽しみに
してたのにっ...ズズ

僕の涙でベッドの上が 濡れていく

まだ僕らにはやり残したことが たくさんある

叶えられてない約束が 山ほどある

僕一人じゃ意味ないのに

結局君は目を覚ますことはなく、 僕は家に1人で帰った

電気もつけず 僕はひとしきり泣いた

後悔と怒りと悲しみが 一気に襲ってくる

1人になった僕は 弱虫でなにもできない

そんな自分も嫌になる

それから何時間か経った

喉が乾いて冷蔵庫へ 重い足を動かす

氷を入れようと冷凍庫を 開けて僕の視界はまた歪む

そこには溶けきってしまった ふたつのアイスが入っている

アイスが溶けていることに気づいて2人で笑っていた記憶が蘇る

こくん

一緒に食べよって...グスン

こくん

言ったじゃん...グスン

置いてかないでよ

るくん

じゃあ、あのコンビニまで
競走ですよ!!

こくん

ちょっと待ってってば!!

人気が全くない あの日に似ていた

前を走るるぅとくんの腕を掴んだ

こくん

るぅとくん!!
信号みてよ!!

信号は赤く灯っている

るくん

あ、危なかった...笑

こくん

僕...前に車来ないからいいじゃんって言っちゃったけど

こくん

やっぱりだめ...

こくん

後悔してからじゃ遅いから

僕は何故か涙を流していた

るくん

ねぇころちゃん

るくん

どうして僕が信号守るか分かる??

るくん

真面目だからじゃないよ??

るぅとくんは僕の手を握った

るくん

ころちゃんと一緒に進みたいの

るくん

どっちかが先に行ったり
後ろに行ったりしないで

るくん

いつまでもこうやって
隣で歩いていたいんです

信号は青に変わった

るくん

待ってれば必ず信号は変わります

るくん

焦っちゃだめです
急ぎすぎちゃだめです

るくん

お互いを思う気持ちを
忘れちゃいけません

淡々と話するぅとくんの目には 涙が溜まっていた

こくん

るぅとくんっ...

抱きしめようとすると るぅとくんの姿は消えてしまった

こくん

るぅとくんっ...

どうやら夢だったらしい

あの夢はきっと るぅとくんからのメッセージだ

るぅとくんがいない未来なんてもう意味なんかないと思ってた

いっその事僕も一緒に 死んでしまおうか悩んだ

でもるぅとくんが言った 「待ってれば必ず信号は変わる」

生き急いではいけないと 言われた気がした

こくん

るぅとくん...
ありがとう

ブッブー

突然携帯が鳴った

電話は病院からだった

るぅとくんが目を覚ました という連絡だった

るくん

ころちゃんっ...

こくん

るぅとくんっ...

僕らは抱きしめあった

こくん

心配したよ...

るくん

ごめんなさいっ...

こくん

ううん、るぅとくんは
よく頑張ってくれたよ

こくん

生きてて良かった

るくん

そういえば夢を見てたんです

るくん

さっきまで

こくん

僕も

こくん

あの信号の夢だった

るくん

僕が赤信号なのに渡ろうとしてたのをころちゃんにとめられた夢でした

るくん

あの時助けてくれなかったら
僕...死んじゃってたかもしれない

こくん

え、そういえば...
止めたような気がする...

こくん

でも僕はるぅとくんが信号無視しない理由教えてもらった夢だった

るくん

え、じゃあ僕とは少し違うかも

るくん

でもいつかに話した覚えあるから何となくそのことを思い出したんじゃないですか??

こくん

でも...2人とも信号の夢
なんてなんかすごいね

るくん

もうしかしてあの信号が僕らを
助けてくれたのかも

こくん

守ってくれたのか...

るくん

うん!!

るぅとくんはすぐに体調を戻して 退院した

そして、それ以降 僕らは信号をしっかりと 守るようになった

こくん

今日はアイス溶けない
ようにしないと

るくん

前回べちゃべちゃに
しちゃいましたもんね

こくん

結局2人で食べたけどね笑

るくん

普通に美味しかったです笑

こくん

あ、赤だ

るくん

本当だ

僕らは手を固く繋いで 足を止めた

こくん

僕の隣にいたいから
信号守ってるんだっけ??

るくん

もう、恥ずかしいので
その話はなしですよ

恥ずかしそうにしてるるぅとくんを見て僕は口角を上げた

こくん

じゃあ、僕先行っちゃおうかな??

るくん

ころちゃんのいじわる!!

こくん

いいの??

るくん

だめです...
離れないでください

顔を赤らめているるぅとくんは 本当に可愛くて

帰ったらすることなんて 一択しかなくて

その日もアイスを溶かした

もう離れたりしないよ

この作品はいかがでしたか?

1,726

コメント

32

ユーザー

うゎああ好きです; ~ ;ぶくしつッ🙇🏻‍♀️♡

ユーザー

ぇ、すきですぶくしつッ!

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