みなさま、今日もお疲れ様です
最近嬉しいことがあって コメントですっごい暖かい言葉を もらうんですけど
私の小説が誰かの小さな力に なれてるのかなって感じるコメントが 多々あって、胸がじんわりしました
読者の方の悩みとか困ってることとかどんな人かも分からないけど
少しでも息抜きになったり、こんな考え方もあるんだって気づいて
ほんの少しでもいいから自分自身を認めてあげられたり、楽になれる考え方が見つかればいいなって思います
長々と私なんかがすみません
でも、本当にいつも 皆さんには感謝してるんです
ありがとうございます
今回はるぅころです!!
行き詰まっても焦らず ゆっくりでいいよっていう 意味が込められてたりします
本人様とは一切関係なく、BLが含まれますので苦手な方はブラウザバックをおすすめします
それでは、どうぞっ
深夜2時
小腹を空かせて僕らは コンビニに向かった
僕ら以外に人はいない
まるでこの世に 僕らしかいないみたいだ
るくん
隣を歩いていたるぅとくんは 突然僕の左腕を引っ張った
こくん
るくん
るくん
彼の指さす先には 赤く灯った信号機があった
こくん
るくん
小学生でも分かりますよ??
こくん
そういう無駄に真面目なところ 昔から変わらないなぁ
るくん
来るかもしれないですから
少し口を尖らせながら 僕の方を見ている
こくん
るくん
軽く言い合っていると 信号が変わった
こくん
僕は得意げに信号を指さすと あからさまに不貞腐れていた
るくん
呆れた目で僕を見つめてくる
それでも僕は笑って返した
コンビニから帰ってきて 僕らは1本の映画を観た
るくん
僕に体を預けながら 僕の名前を呼んだ
こくん
優しい声で応えて テレビの明かりに照らされた るぅとくんの顔を見る
るくん
時間が止まればいいのに
こくん
るくん
少し照れながら 僕の手を握った
こくん
優しく唇が重なる
机の上のコンビニ袋に入っている アイスが液状になっていく
そんなことには気づかず 僕らは溶け合った
近所の子どもの声で目を覚ます
隣には服を着ていないるぅとくんが気持ちよさそうに寝ている
そっと手を伸ばし 頭を撫でると
るくん
眠りながらも嬉しそうに笑った
こくん
何分か寝顔を見つめた後、 リビングへ向かった
なんとなくテレビをつける
アナウンサー
こくん
家の近くじゃん
通り魔が近所に現れたらしい
アナウンサー
こくん
るくん
眠たそうに目を擦りながら リビングに入ってきた
こくん
こくん
るくん
こくん
るくん
この時ちゃんと 話していれば良かった
るぅとくんを外に出さなければ こんなことには...
動画編集をしていると るぅとくんが部屋に入ってきた
るくん
るくん
こくん
本当に気が利く人だ
こくん
るくん
5年が経ちますからね笑
るくん
こくん
そんなに経つのか...
るくん
どこ行きます??
こくん
行きたがってた水族館とかは??
るくん
こくん
るくん
椅子に座って足をパタパタさせた
るくん
るくん
るくん
こくん
るくん
結婚式のために節約しないと
こくん
結婚式を挙げるために 節約しようと数日前に 話し合ったばかりだった
普段節約するのは苦手だが 君のためならなんでもできた
僕のすべてをあげたい
君のためなら 死ぬことだって容易い
るくん
こくん
るくん
守れますから大丈夫です笑
こくん
るくん
るくん
軽くほっぺにキスをして るぅとくんは手を振った
僕も笑顔で手を振り返す
そして君が帰って来ることは なかった
るぅとくんが家を出て1時間程だった時にるぅとくんから着信があった
出てみると知らない男の人の声だった
早急に病院に来てくださいと 僕に告げた
急いで病院に向かった
こくん
ベッドの上には眠ったままの るぅとくんがいた
こくん
行かせなければ...グス
彼の手を強く握るが その手は握り返すことはない
こくん
約束したのに...グスン
こくん
ペンギン見に行こうって...
こくん
してたのにっ...ズズ
僕の涙でベッドの上が 濡れていく
まだ僕らにはやり残したことが たくさんある
叶えられてない約束が 山ほどある
僕一人じゃ意味ないのに
結局君は目を覚ますことはなく、 僕は家に1人で帰った
電気もつけず 僕はひとしきり泣いた
後悔と怒りと悲しみが 一気に襲ってくる
1人になった僕は 弱虫でなにもできない
そんな自分も嫌になる
それから何時間か経った
喉が乾いて冷蔵庫へ 重い足を動かす
氷を入れようと冷凍庫を 開けて僕の視界はまた歪む
そこには溶けきってしまった ふたつのアイスが入っている
アイスが溶けていることに気づいて2人で笑っていた記憶が蘇る
こくん
こくん
置いてかないでよ
るくん
競走ですよ!!
こくん
人気が全くない あの日に似ていた
前を走るるぅとくんの腕を掴んだ
こくん
信号みてよ!!
信号は赤く灯っている
るくん
こくん
こくん
こくん
僕は何故か涙を流していた
るくん
るくん
るくん
るぅとくんは僕の手を握った
るくん
るくん
後ろに行ったりしないで
るくん
隣で歩いていたいんです
信号は青に変わった
るくん
るくん
急ぎすぎちゃだめです
るくん
忘れちゃいけません
淡々と話するぅとくんの目には 涙が溜まっていた
こくん
抱きしめようとすると るぅとくんの姿は消えてしまった
こくん
どうやら夢だったらしい
あの夢はきっと るぅとくんからのメッセージだ
るぅとくんがいない未来なんてもう意味なんかないと思ってた
いっその事僕も一緒に 死んでしまおうか悩んだ
でもるぅとくんが言った 「待ってれば必ず信号は変わる」
生き急いではいけないと 言われた気がした
こくん
ありがとう
ブッブー
突然携帯が鳴った
電話は病院からだった
るぅとくんが目を覚ました という連絡だった
るくん
こくん
僕らは抱きしめあった
こくん
るくん
こくん
よく頑張ってくれたよ
こくん
るくん
るくん
こくん
こくん
るくん
るくん
僕...死んじゃってたかもしれない
こくん
止めたような気がする...
こくん
るくん
るくん
こくん
なんてなんかすごいね
るくん
助けてくれたのかも
こくん
るくん
るぅとくんはすぐに体調を戻して 退院した
そして、それ以降 僕らは信号をしっかりと 守るようになった
こくん
ようにしないと
るくん
しちゃいましたもんね
こくん
るくん
こくん
るくん
僕らは手を固く繋いで 足を止めた
こくん
信号守ってるんだっけ??
るくん
その話はなしですよ
恥ずかしそうにしてるるぅとくんを見て僕は口角を上げた
こくん
るくん
こくん
るくん
離れないでください
顔を赤らめているるぅとくんは 本当に可愛くて
帰ったらすることなんて 一択しかなくて
その日もアイスを溶かした
もう離れたりしないよ