テラーノベル
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#一次創作
#狂気
月影喫茶に来てから数日後。
天音湊は再び店を訪れていた。
チリン……
黒瀬 悠真
聞き慣れた優しい声。
カウンターの奥で黒瀬悠真が微笑む。
天音 湊
黒瀬 悠真
天音 湊
湊は自然と笑顔になった。
月影喫茶は不思議だった。
学校帰りに立ち寄ると、嫌なことも少し忘れられる。
だから最近はほぼ毎日通っていた。
白狐 蘭
白狐蘭がひょこっと現れる。
天音 湊
白狐 蘭
そう言いながら向かいの席に座ろうとする。
すると。
ゴン。
白狐 蘭
後ろから狼牙に頭を叩かれた。
灰崎 狼牙
白狐 蘭
灰崎 狼牙
白狐 蘭
湊は思わず笑ってしまう。
相変わらず賑やかだ。
その時。
カラン……
扉が開いた。
店内に冷たい風が流れ込む。
黒瀬 悠真
黒瀬が声をかける。
入ってきたのは黒いコートを着た男だった。
顔色が悪い。
まるで何日も眠っていないような顔。
男は店の隅の席へ座った。
天音 湊
湊が小声で言う。
すると蘭が珍しく真顔になった。
白狐 蘭
天音 湊
白狐 蘭
すぐに笑顔へ戻る。
だが。
湊は違和感を覚えた。
しばらくすると。
男が突然立ち上がった。
ギィ……
椅子が不気味な音を立てる。
男はゆっくり店内を見回した。
そして。
真っ直ぐ白海塁を見た。
男の顔が青ざめる。
まるで信じられないものを見たように。
男
震える声。
男
塁は笑顔のまま首を傾げた。
白海 塁
男は後退る。
一歩。
また一歩。
男
男は震えていた。
男
そこまで言った瞬間。
塁が微笑む。
ただそれだけ。
本当にそれだけだった。
しかし。
男は口を閉ざした。
何かを言おうとしていたのに。
言葉を飲み込んだ。
男
そう呟き、店を飛び出していった。
バタン!!
扉が勢いよく閉まる。
沈黙。
湊は思わず塁を見る。
天音 湊
白海 塁
塁は困ったように笑った。
白海 塁
天音 湊
白海 塁
冗談っぽく言う。
だが。
蘭は笑っていなかった。
狼牙も無言だった。
しずくは不安そうに俯いている。
店長の黒瀬でさえ少し険しい顔をしていた。
天音 湊
湊は胸の奥がざわつくのを感じた。
誰も何も説明してくれない。
だけど。
あの男が白海塁を見た瞬間の顔だけは忘れられなかった。
まるで――
化け物を見るような目だった。
閉店時間が近づく。
湊は席を立った。
天音 湊
白海 塁
塁がいつもの優しい笑顔を向ける。
白海 塁
チリン……
扉が閉まる。
湊の姿が見えなくなると。
店内に静寂が訪れた。
黒瀬 悠真
黒瀬が口を開く。
黒瀬 悠真
塁は少しだけ考えた。
そして。
白海 塁
とだけ答えた。
誰もそれ以上聞かなかった。
聞けなかった。
白海塁は相変わらず笑顔だった。
だがその笑顔の奥に何があるのか。
誰にも分からなかった。
コメント
1件
うわ、めっちゃ気になる展開…! 閉店後のあの黒コートの男、塁さんを見た瞬間の「化け物を見るような目」が本当に恐怖で、店の温かい雰囲気とのギャップがゾッとしました。蘭さんが「見ない方がいい」って言ったのも、後で効いてきそう。塁さんの笑顔の裏に何があるのか、気になって仕方ないです。続きが待ち遠しい!