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双葉小太郎

市川君ー?

双葉小太郎

体調大丈夫?

熱を出して2日目の朝。

小太郎が部屋に入って来た。

市川慶一郎

んん…

双葉小太郎

ねてました?

市川慶一郎

ああ、おはよう

俺は小太郎の声で目覚め、身体をゆっくりと起こした。

時刻は11時半。

双葉小太郎

まだ熱ありそ?

市川慶一郎

昨日よりはマシになったかも

双葉小太郎

はい

小太郎はベッドに腰掛け、机にあった体温計を差し出してきた。

市川慶一郎

ありがとう…

37度5分。

下がっていたけど、まだ熱はある。

喉の痛みもマシになった。

双葉小太郎

まだ熱あるね

双葉小太郎

ごめんね起こして

市川慶一郎

ううん

双葉小太郎

じゃあおやすみ

双葉小太郎

はい水

手に持っていたペットボトルを机に置いた。

市川慶一郎

ありがとう

双葉小太郎

じゃあね〜

ドアを開け、リビングに行ってしまった。

市川慶一郎

……

市川慶一郎

小太郎…

ドアが閉まった音を聞きながら、再びベッドに横になった。

もう少しいて欲しかったな。

双葉小太郎

まだ熱あるらしい

六花清春

まじで

六花清春

大変やな…

六花清春

なんか買ってくる?

双葉小太郎

あーたしかに!

六花清春

じゃあ買い物行ってくるわ

コンコンコン

六花清春

市川君

六花清春

何か買いに行くけど何が欲しい?

市川慶一郎

えいいの?

六花清春

うん!

市川慶一郎

じゃあ…

市川慶一郎

アイスと

市川慶一郎

ゼリーと

市川慶一郎

冷えピタと

市川慶一郎

ポカリ

六花清春

えまって、な、なんて??

市川慶一郎

六花清春

じゃあ行ってくるわ

市川慶一郎

ありがとう清春

六花清春

うん!

ガチャ

今日は撮影がない。

メンバーのさつきと涼雅に用事が出来てしまって、撮影がなしになった。

でもストックはいっぱいあるから大丈夫だ。

市川慶一郎

……

小太郎に会いたいな。

市川慶一郎

こたろう

双葉小太郎

はい!

市川慶一郎

ちょっと俺のへやけて

双葉小太郎

了解

双葉小太郎

コンコン

双葉小太郎

しつれいっ

市川慶一郎

いらしゃい

双葉小太郎

市川君大丈夫?

双葉小太郎

めっちゃ誤字ってたけど笑

市川慶一郎

え嘘?笑

市川慶一郎

あ来てくれてありがとね

双葉小太郎

なに急に笑

双葉小太郎

大丈夫だけど

双葉小太郎

いつでも呼んで

と言い、小太郎はまたベッドに腰掛けた。

市川慶一郎

……

それから手元にいたコジコジのぬいぐるみを手に取り、頭を撫でた。

あのコジコジごと抱きしめたい。

市川慶一郎

!!

何考えてんだ俺。

こう思うようになったのはいつからか覚えていない。

いつからか、小太郎をメンバーとしてではなく

男として見るようになってしまった。

小太郎に伝えることは出来ない。

普通に可笑しいし、

引かれるだろうし…

双葉小太郎

市川君?

市川慶一郎

あ、ん?

双葉小太郎

ん?じゃなくて

双葉小太郎

僕なんで呼ばれたの?

市川慶一郎

あーえっと

ただ会いたかった。

小太郎の声を聞けば、寂しい気持ちがなくなると思った。

なんて言えない。

市川慶一郎

なん、となく

双葉小太郎

笑笑

双葉小太郎

そっか笑

それから少し沈黙が続いたあと

双葉小太郎

市川君さ

双葉小太郎

無理しないでね

市川慶一郎

え?

コジコジを手元でいじりながらそう言った。

双葉小太郎

風邪ひくとか珍しいじゃん?

双葉小太郎

なんか無理してんのかなって

市川慶一郎

……

確かに最近、YouTubeを見てくれてる人が増えてから、

もっと頑張ろうと思うようになって

無理してる、、気がする。

市川慶一郎

全然無理なんかしてないよ笑

市川慶一郎

楽しいよ…?

双葉小太郎

嘘だね

市川慶一郎

……

双葉小太郎

俺なんも役に立たないし

双葉小太郎

逆に困らせてるとこあると思うけど

双葉小太郎

絶対言ってね

双葉小太郎

辛いことがあったら

市川慶一郎

……

小太郎には全然バレちゃうや…

最年長だから頑張ろうとか思ってたけど

ちょっとは頼ってもいいのかな

市川慶一郎

ありがとう

双葉小太郎

やっぱ無理してたんじゃん

市川慶一郎

…でも小太郎が俺の助けになるかなあ

双葉小太郎

えー?

市川慶一郎

嘘だよ笑

市川慶一郎

やっぱ好きだなそういうとこ

双葉小太郎

え?

やべ、

「好き」なんて言っちゃった!

馬鹿だあ…!

小太郎の優しさが、どんどん好きを増していく。

素直な気持ち【9bic】

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