ひろみ
美波ちゃーん?勉強はすすんでるかしら?
美波
あ、はーい!…
私は小さい頃に両親を失くし、ひろみおばさんに引き取られました。おばさんはいつも笑顔のように見えるけれど、その裏にはなにか嫌ものを私は感じます。
ひろみ
ねぇ、美波ちゃん。今日はお父さんとお母さんの命日よね。
美波
はい…
ひろみ
早いわねぇ、あの事件からもうこんなに経つなんてほんとにあの時は驚いたわ。
実は今日、私の両親が亡くなったなんです。両親は17年前の今日の夜、車である山の頂上に行っていました。その山頂で両親は崖から落ちたそうです。しかし山頂にはある女の子が倒れていて、警察は亡くなった両親の子供だと判断し、私はおばさんへと引き取られました。
ひろみ
だから今日は!この家から出ないでずっと家でご両親の命日をいたわりましょう?
美波
え?
ひろみ
だって今日はこんなに大切な日なのよ?だったら家に居なくちゃご両親に失礼でしょう?
美波
そう…ですね。分かりました今日は家に居ることにします…。
ひろみ
良かったわ、美波ちゃんは話がわかる子で…。
じゃあ私は色々準備をするから美波ちゃんは勉強を引き続き頑張ってね!
じゃあ私は色々準備をするから美波ちゃんは勉強を引き続き頑張ってね!
美波
(ん?準備?)
美波
あの、準備ってなんですか。
ひろみ
なにって、もちろん命日だもの。お線香とか、お供え物とか必要でしょ?だから買ってくるのよ。
美波
そうなんですね、分かりました私は勉強…してます。
ひろみ
じゃあ、行ってくるわね!
美波
さて、私は勉強するか。それにしても家から出ないってやりすぎなような…。
ひろみ
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通話
02:17
おばさんからの通話
美波
ん?誰だろ。あ、おばさんからだ。
美波
もしもし?
ひろみ
美波ちゃん。もう一度言うけれど、今日は外に絶対に出ないでね。おばさん信じてるから。
美波
え?
ひろみ
おばさんねぇ、美波ちゃんには嫌な思いして欲しくないの。だから私の言うことは大人しく聞いて。
美波
…。
ひろみ
怖がらなくていいのよ。大丈夫…言うことさえ聞いてくれれば貴方を痛い目に合わせたりしないから。ね?
美波
…わ、分かりました…。
ひろみ
私は貴方を守りたいだけなのよ。それだけはわかって。
美波
はい…
ひろみ
じゃあ、またね。
通話終了
美波
なんだったの…
美波
(あれは、本当にいつものおばさんだったの…?とても恐ろしい気がしたけれど、気のせいかな。)
美波
きっと疲れてるのね。少し眠ることにしよっと。
数分後…
ガチャ…
美波
ん…?おばさん帰ってきたのかな。
美波
あれ…?