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8話-ごめん-
ぅえ"ッ…げほっ、けほッ…
優希
雫が小学生になってから
虐待がエスカレートした。
たまたま通りかかって見ただけでも
酷すぎるものばかりだった。
雫
母
雫
母
雫
母
雫
包丁で腕を切りつけたり
父
父
父
雫
父
雫
無理矢理、頭を湯船に突っ込んだり
雫
雫
父
雫
ボコッ!
雫
顔や身体を殴りつけたり、
母
雫
母
雫
母
雫
ヘアアイロンで首を火傷させたり
毎朝毎晩、
雫の痛々しい声が
家中に響く。
雫は相当なことがないと
泣くことは無かった。
でもたまに、
虐待を受けて泣き叫ぶ時がある。
その時は
『うるさい』『優希の勉強の邪魔』
そんな声が聞こえる。
それに、
たまに近所から苦情だって来る。
優希
助けてられるなら助けてやりたい。
でも、
俺が弱いから
何も、出来ない……
優希
ガチャ
雫
優希
雫
優希
優希
雫
雫の手の指の爪が2本分
無かった。
優希
雫
絆創膏とか使ってあげたい
でも、親にバレたら
また雫が苦しむ
だから、薬を塗るぐらいしかできない
優希
雫
ぎゅぅ、
雫
優希
雫
雫