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圭子からのメールを無視したイルは
一足先に最寄りの駅の改札を出て
学校に向かって歩き出した
陸が切り揃えた髪を触ると
それだけで心が軽くなるような
そんな感覚に包まれていた
通学路を抜け正門を潜り
下駄箱で靴を脱ぐ
その間に何人ものクラスメイトを追い抜いたが
イルが立ち止まるまで
誰もイルだと気づいてはいなかった
坂井穂波
高尾雄大
坂井穂波
坂井穂波
坂井穂波
吉崎隆
坂井穂波
坂井穂波
高尾雄大
坂井穂波
坂井穂波
高尾雄大
坂井穂波
吉崎隆
高尾雄大
坂井穂波
坂井穂波
穂波達が教室に入ると
全体が妙にざわついていた
穂波の目に飛び込んできたのは
髪の短くなったイルの姿
昼休みのトイレで穂波が切ったあの疎らな毛先が
キレイに切り揃えられている
坂井穂波
高尾雄大
イルの姿に怒った穂波が持っていた鞄を投げつける
勢いよく投げられた鞄はイルの左肩に命中
駆け寄ってイルの髪の毛を掴んだ
浜松イル
坂井穂波
坂井穂波
吉崎隆
浜松イル
坂井穂波
坂井穂波
坂井穂波
坂井穂波
坂井穂波
浜松イル
坂井穂波
穂波が物凄い剣幕でイルに迫った直後
圭子が教室に入ってきた
三島圭子
坂井穂波
穂波がわざとらしく桂子に抱き着く
坂井穂波
三島圭子
坂井穂波
坂井穂波
わざとらしい穂波の態度に
雄大達は必死に笑いをこらえていた
三島圭子
三島圭子
浜松イル
三島圭子
坂井穂波
吉崎隆
坂井穂波
三島圭子
三島圭子
浜松イル
浜松イル
圭子はイルがずっと髪を伸ばしていたことを知っていたため
突如として短くなった姿に驚きを隠せなかった
イル自身もずっと伸ばしていた髪を切られショックだったが
助けてくれた陸のことを思いだし
穂波に無理矢理切られたとは言わなかった
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