麻衣子から逃げるように教室を出た陸は
昇降口でそのまま外に出ようか迷っていた
教室に戻れば麻衣子にしつこくされる
しかし、今日こそはちゃんと授業に出ようと心に決めてもいた
不意に足元がふらつき
その場にへたり込んでしまう陸
織部(担任)
そこに偶然、陸の担任の織部が通りかかる
織部(担任)
松崎陸
織部(担任)
松崎陸
織部の言葉に戸惑う陸
織部(担任)
松崎陸
松崎陸
織部(担任)
織部(担任)
そう言って織部が指差したのは
外から見える二階の職員室の窓
昇降口から正門へと続く広場に面していて
織部はいつも
その窓から陸の姿を確認していた
織部(担任)
織部(担任)
松崎陸
織部(担任)
松崎陸
織部(担任)
織部(担任)
松崎陸
織部(担任)
織部(担任)
織部(担任)
織部の言葉に陸は頷き
織部に抱えられるようにして保健室へ
織部(担任)
初めてまともに担任と会話した
短い時間だったが
このわずかな会話だけでも
陸にとっては救いになった
もう逃げる必要はない
何かあれば
ここか織部のところに行けばいい
そんな風に思うことができた
その後、織部はホームルームのために教室へと向かい
陸は保健室のベッドに横になった
もしここにイルがいたら
教室にいるのが麻衣子ではなくイルだったら
そんなことを考えているうちに
陸は深い眠りについた
養護教諭の橘が陸の腕に気づく
橘(養護教諭)
いつもは傷が見えないようにしっかりとリストバンドを着けている
それがほんの少しだけずれてしまっていた
橘(養護教諭)
微かに見えた傷の跡
そっと隠すように布団を直し
橘は職員室に電話をかける
橘(養護教諭)
橘(養護教諭)
橘(養護教諭)
陸は夢を見ていた
いつも行く川原で
隣にはイルがいて
自然と笑みがこぼれる
浜松イル
松崎陸
浜松イル
松崎陸
例え夢の中でも
イルの笑顔に陸の心はとても穏やかになっていた
松崎陸
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