ゾム
ゾムくんは学校から離れ、私を抱えたまま1キロ先の公園まで走った
ほぼ全力疾走だったのに体力が有り余ってるかのように清々しい顔をしていた
ゾム
成海
公園の小さなブランコに座り、ゾムくんは向き合うようにしゃがんで話を聞いてくれた
ゾム
ゾム
私を励ましてくれているのだろう
変顔をして、その後恥ずかしそうに目を伏せて照れていた
成海
ゾム
成海
ゾム
ゾム
成海
やっと安心したような、ほっとして
視界がぼやけるのが分かった
成海
ゾム
成海
ゾム
ゾム
優しい顔ではにかんだ彼は指で私の涙を拭った
優しくて
心の底から安心できた
胡桃
チーノ
チーノ
胡桃
チーノ
二人だけの教室で
頭が少しおバカなチーノ君の補修に付き合って
二人だけの空間
誰にも邪魔されない
安心できる、あぁ…なんて心地いい
チーノ
胡桃
1つの机に2つの椅子
誰よりも君のそばにいられている
チーノ
胡桃
チーノ
胡桃
胡桃
チーノ
少しの沈黙が流れたあとに ガタッと椅子から立ち上がって顔を真っ赤にした
チーノ
胡桃
胡桃
チーノ
胡桃
チーノ
胡桃
チーノ
チーノ
胡桃
チーノ
チーノ
胡桃
胡桃
チーノ
その眼鏡の奥で、胡桃じゃないほかの誰かを見ているんだね
あ、やば泣きそう
無理…ここで泣くのだけは絶対いや
チーノ
胡桃
チーノ
教室を出ようとしたその瞬間だった
ピロリン__ピロリン♪
電話の着信音だった
胡桃
プツ…ツーー…ツーー…
どうして…今になって…!!
チーノ
胡桃
胡桃
チーノ
後ろからチーノ君の声が聞こえる
それでも成海ちゃんが1番大好きで大切だから
ビュンッ…!
胡桃
チーノ
胡桃
チーノ
そう言って、にっかりと笑って手を差し伸べた
チーノ
胡桃
こんなに近くにいるのに誰よりも近くに、そばにいるのに
君は胡桃じゃない、 他の人を見ているんだね
先生
胡桃
胡桃
先生
チーノ
胡桃
先生
胡桃
先生
先生
胡桃
胡桃
チーノ
胡桃
胡桃
チーノ
胡桃
胡桃
チーノ
胡桃
母
父
母
と、扉を開けて開口一番が被害者ヅラしたうるうるした目で、すがって来た
胡桃はもう、この人たちは他人にしか見えなかった
胡桃
母
父
父
母
母
胡桃
父
母
バシッ
母
胡桃
胡桃
父
胡桃
母
胡桃
胡桃
母
父
胡桃
母
父
胡桃
胡桃
コメント
3件
ゾムさんかっこよすぎん?惚れるわ 胡桃ちゃんの最後の言葉めっちゃかっこいいし最高✨ 続き楽しみにしてます!
え、胡桃ちゃんもらっていい?((
zmさんの言葉に涙がでそうで、胡桃ちゃんがかっこ良くて、ciさんの好きな人は…… 素敵な作品をありがとうございます😢