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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

そこには盗聴器とメモ書きがわざわざ机の上に置いてあった。

日本

は…?

驚くのも無理はないだろう。 だって昨日の今日でこれだ。流石に疑心暗鬼になってくる。

日本

てか僕、だれにも家教えたことないのに…

まさかロシアさん?と思い、メモ書きを見てみると 「日出ル国ノ我ラガ姫ヨ、来ル満月ノ夜ニ御身ヲイタダク」 と、書かれていた。ロシアさんはこんな言い方をしない。 日出国…もしかして中国さん……?

日本

もうだれも信用できなくなってきた…

日本

てかこんな社畜の何が良いんですか?!

日本

一周回って呆れます。

もう寝ようと布団に入ればノックが聞こえる。 家だから大丈夫だと思いドアを開けた。

日帝

今…良いか?

日本

いいですよ、まあ寝るところでしたけど。

日帝

お前のところにもこれ…有ったか?

そういって父が出したものは、やはり盗聴器とメモ書きだった。 …むしろにゃぽんのところにないのはなぜだ。

日本

僕のところにもありました…って、あれ?父さんの文章が違う…

父のメモ書きには 「亜細亜唯一ノ列強国ヨ、満月ノ夜ニ我々ト踊リマショウ」 と書いてあった。

日帝

お前のは誘拐するって書いてある感じだな。

日本

父さんのは…もしかしてナチさんとかから?

日帝

あぁ、多分そうだ。こんな書き方するの先輩方しかいないからな。

日本

にゃぽんのところにはありましたか?

日帝

いや、にゃぽんのところにはないぞ。

日本

ならよかったですが…

日帝

そういえば…いやちょっとまて、ここには盗聴器が設置してあるかもしれない。
この話は明日。おやすみ、日本。

日本

はい、おやすみ父さん。

そのあとは本当に何もなく寝た。

日本

おはよう父さん、それで…昨日言おうとしたことは?

日帝

あぁ、それなんだがな…
この前蔵を整理していたらこんな本を手に入れてな…

日本

?何でしょうか…この本。
「我ガ子孫ヘ」

興味がわいたので少しめくってみることにした。

日本

これ…書かれたのは、いつの時代ですか?

日帝

恐らく大先祖様の時代だから…平安とかじゃないか?

日本

あ、まって。これ…使えますよ。

そこには 「家族の者なら同意があればどちらかの体に入り込むことができる。」 と、書かれていた。

日帝

これは…良いな!やってみるか!!

日本

えーっと…触れている必要があるみたいですね。

日帝

…こうか?

私と父は手を合わせてお互いの体に入り込むイメージをした。 そうすると父が目の前から消えた。

日本

うわ!!父さんが消えた!

日帝

一応会話は出来るっぽいな。

日本

確認ができたことですし戻しましょうか。

父が言うには戻るのは入るより簡単らしい。 多分この技?は使うことになるだろうから覚えておこう。

日帝

さて、これは仕舞ってくるな。

日本

ちょ、ちょっと待って。

日帝

なんだ?

日本

気になるところがあるから…

日帝

まぁ…良いが。

日本

ありがとう。

私はその本に書いてあったとあるページを見た。

ページを見ていたら会社に行く時間になってしまったので、 急いで準備した。

日本

ち、遅刻する~!

会社へ着いたあと、 いつも通り仕事をしていると社長から呼び出しがあった。

日本

社長に呼び出しとか…何かやらかしたかな…

そう、私の会社の社長はなんとイギリスさんなのだ。 だから余計怖いのだ。

日本

失礼します、社長。

イギリス

あぁ、日本さん。そんなに緊張しなくてよいですよ。
ただ、お茶会をしようと呼んだだけです。

日本

へ…?

イギリス

ふふ、最近お疲れでしょう?
ここは本場のアフタヌーンティーでも如何ですか?

日本

ぜ、是非!!

お怒りとかではなくてとても安心した。 そのあとはお話をしながらティーブレイクを楽しんだ。 ですが、その中で気になった話が一つあって…

イギリス

そういえばこんな話、ご存じですか?日本さんは。

日本

どんな話ですか?

イギリス

旧国…については知っていますよね?
俗にいうあなたのお父さんのようなものです。

日本

はい、知っています。

イギリス

ですが、稀に存在していない者もいることをご存じでしょうか。

日本

イギリス

その様子だと知らないようですね。

イギリス

存在していない者たちは現国に生まれ変わった……だったり、
もともと国自体がそんなに変わっていないから……だったり、
あるいは現国に守護霊のような形で現国に憑いている。

イギリス

……と、言われています。

日本

まさか…

イギリス

私は2番目ですね。
その代わり全てといっていいほどの記憶を保持しています。

日本

じゃ、じゃあ、父との記憶も…

イギリス

はい、ありますよ。
なんなら江戸さんとの記憶も。

日本

もしかして、僕の金曜日の記憶がないのって…

イギリス

もしかしたら旧国があなたの身に迫る危険を排除してくれたのでしょうか。
基本、現国が消えたら旧国達は崩壊するので。

日本

でも、僕の家系は全員いるはず…

イギリス

あなたのはとても稀だと思います。

イギリス

…ああもうこんな時間に。

イギリス

最後になります、よく聞いてください。
まず、息子たちに気をつけなさい。
あいつは最近よからぬことを考えています。

イギリス

そして、あなたに憑いている旧国が知りたいのならば……
あなたの父親の写真を見なさい。

日本

それって……

イギリス

ピンときた人がきっとあなたに憑いています。
その人についてよく知っておくと今後良いでしょう。

日本

何から何までありがとうございます!!

イギリス

いえいえ、日本さんはわが子のようなものです。
それでは頑張って。

家に帰ってから父のアルバムを盗み見た。 父さんはアルバムをあまり見られたくなさそうだったし。

日本

へ~父さんってこんなだったんだ。

父の意外な一面がしれて満足な反面、 目当ての人が見つからずに焦っている。 パラパラとアルバムをめくると一枚の写真が落ちてきた。

日本

ん?何か落ちてきた……

日本

”俺たち無敵の陸海空”?

日本

この人…

陸とは多分父さんの名前だろう。 ほかの二人の人は見たことないけど、父さんと似た模様をしている。 そのうちの……空という人を見た瞬間、 途轍もない頭痛と吐き気が私を襲った。

日本

ァ…お゛ぇッ……頭が、割れる……ッ

日帝

日本!!!!

日本

あ、と…父さん……?

日帝

アルバムが…って、大丈夫か?!!

日本

頭割れそ゛う……

日帝

分かった、部屋に運ぶから少し我慢していろ。

日本

ありがと……父さん

日帝

しゃべるな、つらくなってしまう。

日本

うん……

その後父に運ばれベットで寝ていた。

ベットで寝ていると夢を見た。

日の丸国旗に私を映して

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