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莉犬side

秋。体育祭。

まだまだ残暑が続く中、全員が一致団結して取り組む体育の集大成である。

そんな体育祭を俺は毎年恨み続けていた。

、、、俺は運動が大の苦手だから。

赤&紫

「「体育祭なんて戻ればいいのに、、」」

隣で体育座りをするなーくんと口を揃える。

今現在、1学年合同体育が行われていた。

俺は体力切れで早々にギブアップし、なーくんは頭から転び、2人で見学をしている。

紫央

体育なんてやだ、、需要あるのは勉強じゃん、、ねぇそうだと言ってよ莉犬くん、、

橙樹

なぁぁぁくぅぅぅぅん!!莉犬ぅぅぅぅ!!

赤崎

うげ、脳筋が来た

俺が嫌そうに呟くとギューッと抱きしめようと両手を広げ満面の笑みで近づくジェルくん。

、、、彼は勉強より運動を得意とする。

だからか知らないが最近妙に機嫌がよかった。

赤崎

何?

慣れたように避けた俺達を見て不服そうにしながらも、ジェルくんは皆の方を指す。

橙樹

赤組白組のチーム分けするから集まれって

紫央

、、あぁ、そゆ事

赤崎

やりたくねぇ、、

渋々ながらゆっくり歩き、俺はるぅとくんの隣へ向かった。

赤崎

、、、るぅとくんはいいよね、何でもできるから

俺が嫌味らしく言ってしまうと彼はフッと苦笑し、目を伏せた。

黄神

そんな、何でもできる訳じゃないよ?実際僕は球技とか苦手だし

赤崎

へぇ、、珍し、、るぅとくんって何でもできるんだとてっきり、、

誰しも完璧じゃないんだよ、と言うるぅとくんを見つめていると国語教師だったはずのB組の担任の先生が声を張り上げる。

B組担任

はいはい!今からチーム分けするぞー!

手を叩き、ザワめく生徒達を宥める姿を横目に俺は下を向く。

赤崎

(せめて、、るぅとくんでもころちゃんでもなーくんでも、、ジェルくんでもいい、仲いい人が同じチームで、、欲を言えばさとみくんと、、!!)

黄神

強い奴が敵で強い奴が敵で強い奴が敵で強い奴が敵で、、ライバルは全員敵に回って、、!!!

恐怖を感じるほどの殺気を放ち出するぅとくん。ふと周りを見ると皆何かを願っているようだった。

青猿

るぅとくんと一緒でお願い、、神様、、!!

桃谷

とりあえず俺は何でもいいんだけど、、

紫央

るぅとくんとさとみくんは別で、、からかわれるのはもうゴメンだ、、!!

橙樹

なーくんなーくんなーくんなーくん、、

__さとみくん以外、皆欲張りだったようだ。

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