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いわふか
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side.💜
「…また、会えますか、?」
“絶対”に、この先彼とまた会うことはない。
ーー会いたくない。
そう、思っていたのに。
今でも頭の片隅で、彼が涙を流す姿、驚いて目が丸くなる姿。
鮮明に、覚えている。
深澤.
俺は生まれつき、日光アレルギーを患っている。
だから日中外に出たことなんて1回しかない。
それも、アナフィラキシーが起きた、幼少期の1回だけ。
アナフィラキシーが起きた時俺は、呼吸困難に陥り、目眩もあって、意識不明になりそうなくらい頭痛がした。
…日光が怖くなった。
その日から俺は、日中外にでていない。
太陽をみていない。
外に出ることができるのは深夜だけだ。
お兄さんにはこの店の名前も、場所も、なにもかも教えていない。
深澤.
深澤.
俺がそう思った時には、グラスが手から落ちていた。
ガラスが割れた音を聞きつけて、店主がとんでくる。
mob
深澤.
謝るのが癖ですか、だなんて
よく聞けたものだ。そんな癖があるのは俺なのに。
…彼がもう一人の自分のように思えてくる。
でも性格はきっと真反対で、それはまるで鏡のよう。
あぁ。まただ。気づいたら彼のことを考えている。
俺はひたすら自己嫌悪に陥った。
side.💛
「信じれば、きっと」
そう言う彼の目には、光が灯っているようには見えなかった。
それだけがただ不安で、気がかり。
最初は、自分の弱みを見せた人なんて、2度と会いたくない。
そんな風に、考えていた。
自分が弱い、だなんて知られてしまったら、失望されてしまう。
でも俺はまだ…
苦しい。
岩本.
思わず口に出てしまうほど、俺はあの安心感が欲しかった。
俺は残業を終え、駅の方へ向かった。
彼に会えるんじゃないか、なんていう希望を持って。
コメント
1件
第3話、読み終わりました。二人の“会いたい”と“会いたくない”が交錯する部分、本当に心に響きました。特に深澤がグラスを落として謝るシーン、あそこでの「謝るのが癖ですか」という言葉が、まるで鏡のように二人を重ねていて。岩本の「信じればきっと」と言いながら目の光がなかった描写も、まだ見えない過去を想像させられて、続きが気になって仕方ないです。お互いを思いながらもすれ違うもどかしさ、とても素敵でした。