恋を殺してしまった

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恋を殺してしまった

スタート！

その日は、星がキラキラと降っていた。

ﾄﾞﾝｯ!

ｸﾞｼｬｯ!

これまで嗅いだことがない程の鉄の匂いが一気にこの場を支配する

そして、ナニカが潰れる音

俺をこれまで縛っていじめてきたいじめっ子

精神を病まされて、死にたいけど生きろって縛られて、 みんなから薄っぺらい同情を押し付けられて

もう全部に無関心やった

いじめっ子を殺して俺も自殺しようと思った

でも、人はこんなに呆気なく、…

死んでしまうのか？

ﾊﾞﾝｯ!

“人殺し”になった

フェンスの下に倒れてる死体を指差した

ほら、やっぱり

お前も

目が濁ったやろ？

俺を鋭く、見つめているやろ？

俺をｯ

見放すんやろｯ！？

ほら

顔がぐちゃぐちゃになっている

怒り 哀れみ 悲しみ

全部混ざってぐちゃぐちゃ

ﾊﾞﾝ

今思えば分からなくなったんやろう

どっちがワルイか

手はないはずの血でベチャベチャ

気分は最悪

夢も、これからの人生も、カラダも、

曇って見えない

まろちゃんが落としていったんだろう、ドア前に一通の手紙が落ちていた

淡い紫色の手紙

好奇心にくすぐられて手紙を開けてみた

宛名は俺、…だった

俺はコレを開けて後悔することになる

なぜならコレは…ー

俺への告白やったから

星も泣いているようにたっくさんキラキラと降っていた

俺は星が降るその日に

泣きながらその手紙を破り捨てた

散り散りになった手紙と共に 俺は飛び降りた

星も変わらず泣いている

好きだったのになぁ、

恋はまるで泡沫やったな…

ｸﾞｼｬｯ