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この世界は狂っている。

それは一体何故か。

そのことについて少し話そうと思う。

この世界には_そう

"汚染区域"というものがある。

10年前、私が…6歳の頃

住んでいた町にとある病が流行った。

白死病。

これがなんとも恐ろしいもので、 致死率はほぼ100%。治療法も、予防法すら見つかっていない。 体質的にかからない人も極わずかにいるが。 そんな人は本人の意思無く医者にさせられたであろう。

でもそんな病がもたらす1番の怖さは、それによって人間性がよく分かることだと思う。

詳しく説明すると、国は、いや政府は白死病が流行った町をまるごと閉鎖したのだ。

私達ように、まだ人間が取り残されているにもかかわらず。

私達は絶望した。

政府が隠蔽してしまうなら、助かりようがないから。

そして今も尚、 残された人間たちは病に恐れながら、 お金や食料に困りながら、 たどり着く先は死でしかない人生を

政府の狭い鳥かごの中で暮らしている、といった所だろうか。

え? 私もそこにいるのに他人事のようだって?

私は_そう、救われた。

この学校の校長に、探偵事務所で探偵として働いてくれとスカウトされた。

この鳥かごの中から出られるならなんだってする。 私は即座に許諾した。

それで脱出したって訳。

もちろん、私と校長、いや学校は政府の決め事を破った訳だから"反政府組織"の学校という訳になるが。

探偵

貴方は確か_

探偵

うちの学校のペット達を隠した犯人_

探偵

ヨハク

探偵

確かそんな名前だった気がするわ

夜白

そ。

夜白

探偵様の力試しってとこかな?

夜白

それにしても、よく分かったね〜

探偵

まあ…だてに探偵やってる訳でもないし…

探偵

まだ2年目だけど、ね

探偵

って、その前に謝りなさいよ貴方

探偵

どれだけの人達を困らせたと思っているの?

夜白

ごめんごめん

そういって彼はけらけらと笑った

探偵

全く…全然思ってなさそうね

探偵

…貴方はこんな謝意の欠片もない謝罪をする為にわざわざ私に会いに来たの?

夜白

いやいやとんでもない!!

探偵

なんで嬉しそうなのよ

夜白

実は依頼があってさ〜

探偵

依頼か

夜白

この部屋のどこかに隠された

夜白

伝説のドーナツを探してほしいんだよね〜

探偵

…は?

夜白

なんて御託は置いといて〜

探偵

冗談なのね

_なんだこの沈黙

仕方ないな…私が場繋ぎでもするか

探偵

…ちなみに私はク

夜白

俺を解いてよ名探偵

_なんだこいつ ことごとく人の話を聞かないな

探偵

なんて御託は置いといて〜

探偵

でしょ

探偵

そして人の話を遮らないの、ヨハクくん

夜白

これはれっきとした依頼だよ。

そう言った彼の声は今までと一変して、真面目で重かった。

表情が暗い。

ていうか話聞けよ?

こっちはずっと1人で会話している気分なんだけど?

夜白

俺を解いて欲しいんだ
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