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陽気なあなたが私を必要としだしたのはいつからなのだろか…
内気な私があなたを必要と思い始めたのはいつからだっただろうか…
いつから孤独が嫌いになったのか…
南
南
嫌なことがあった時…
孤独を感じたかった時…
無心になりたかった時…
他人の心配なんてしたくない時…
そんな時に私はこの広大な海を見に来ていた
何もかもなくなってほしいときって生きてれば一回はあるんじゃないだろうか?
私は何千回、いや、何万回もある
いつこの場所を知ったのかは覚えてない
でも、何だか落ち着くんだ
波打っている海を見ると、
一瞬だけでも
この世界が静かになるように思えるから
そして今日もここへやって来た
でも今日はある人に会うため
私の知ってる海にいつの間にか添えられていたあの人のため…
絵里香
南
絵里香
絵里香
南
絵里香
絵里香
絵里香
南
絵里香
絵里香
南
絵里香
頭をぽんぽんと優しく撫でてくる
南
私のこの言葉で手が止まる
すると今度は私を抱き寄せてくる
南
絵里香
南
絵里香
付き合ってるわけでもないのに軽々とこんな行動をしてくるこの女
前の私ならコイツを嫌ってた
でもコイツの過去を知っている今の私は
コイツのこういう行動も含めて、大好きだ
南
首元にある小さなアザを見てパッと言葉が出てくる
絵里香
南
南
絵里香
彼女も前の彼女だったらこの行為は嫌がっていただろう
でも今の私をちゃんと知ってる彼女だから嫌がらない
絵里香
南
絵里香
一気に温もりがなくなる
絵里香
南
絵里香
ポケットを漁る彼女
絵里香
南
絵里香
南
絵里香
南
絵里香
絵里香
南
絵里香
南
絵里香
南
絵里香
南
絵里香
絵里香
南
絵里香
絵里香
絵里香
南
絵里香
南
絵里香
南
絵里香
絵里香
絵里香
絵里香
南
絵里香
今日のアイツは変だった
私が帰ろうとすると
「待って!あとちょっとだけ一緒にいよ?」
なんて言ってくるし
何より、私に言えないことがあるというところがとても変だった
何もかも教えてくれるアイツが頑なに何も言ってくれなかったのは初めてだ
今日はアイツの色んなわがままのせいで帰る時間が遅くなってしまった
無意識にスマホを開くと、案の定、あの人から電話がたくさん来ていた
南
お母さん
南
お母さん
お母さん
あぁ、またこれだ。
すぐ他のヤツと比べてくる
お母さん
「あんたのせいだよ」
なんて言えるわけでもなく
南
お母さん
お母さん
プチッ
南
その時
ピコン
南
私はスマホを見た
するとこんな言葉が書かれてた
絵里香
次の日、あるニュースが話題になった
千葉県○○市でひき逃げ事件発生
犯人は捕まっており○○銀行の従業員で、「家へ帰っている途中に女の人が飛び出してきた」と容疑を否認している模様
被害者の菅絵里香さん(22)は意識不明で只今も眠っている模様
そして私がこのニュースを知った5分後
「菅絵里香さん(22)死亡」
と、テレビで表示された
前から有名になりたいと言ったいた彼女は
芸能人でもないのにこんな風に亡くなったことをテレビで出されていることを喜んでいるのだろうか…
この後彼女が10分前に私に連絡をしていたということで
私の所にも警察が来た
まあでも私には何事もなく、銀行員の人はスマホを見ながら運転していたということから前を見てなかったということで捕まったらしい
絵里香が言ってた意味が分かったよ
あなたは、あなたがいない海に私独りでいてほしくなかったんでしょ?
たしかに、絵里香がいない場合の私は「一人」ではなく「独り」になるもんね
そんな私を見たくないからミサンガをくれた…
それにしてもあの時、教えてくれてもよかったんじゃないか?
こんな感じで知るのって とても辛いよ…
このミサンガ、大事にするよ
絵里香、あなたはそれを望んでるんでしょ?
あ、そういえば聞きたいことがある
もしくは、確認したいことがある
陽気なあなたが私を必要としだしたのはいつからなのだろうか…
内気な私があなたを必要と思い始めたのはいつからだっただろうか…
いつから孤独が嫌いになったのか…
南
南
南
南
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
今日の願望or独り言
絵里香さん、悪いことがなくなるミサンガ、私にもください
主
主