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水 side
コサメ
ミコト
ナツ
コサメ
つい数時間前から
こさめとなつくんとみこちゃんは、一緒に街に来ていた
コサメ
コサメ
ミコト
ナツ
ナツ
ミコト
コサメ
普段食べないようなものを食べたり
色んなお店を回ったり
そんな休暇日を過ごしていて、少しした頃
ミコト
ナツ
みこちゃんが他の従者から頼まれたおつかいの品がある、ということで
こさめはしばらくなつくんと2人で街を回ることになった
ナツ
ナツ
コサメ
コサメ
コサメ
ナツ
いつもの調子で楽しく話していて
2人揃って歩いていたとき、
コサメ
上級妃
下級妃
ふと遠くから、声が聞こえてきて
コサメ
何か、嫌な予感がしたから
コサメ
ナツ
早足で、その声のする方へ向かった
近づいていくと、声の元は大きくなっていく
上級妃
激しい怒鳴り声に
下級妃
怯えたような、か細い声
聞こえるたびに、こさめの中に嫌な記憶も蘇ってくる
コサメ
そして、その声の元が見えたとき
目の前が真っ暗になった
上級妃
下級妃
下級妃
華やかで綺麗なドレスを見に纏った人と、少しだけ汚れたドレスを身に纏った人
一眼見てわかった
上級妃が、下級妃をいじめているのだと
繰り返される鋭い言葉の刃と、泣いている下級妃
コサメ
居ても立ってもいられなくなって、その場に飛び出そうとしたとき
ナツ
冷静に手首を掴んでこさめを止めたのはなつくんだった
コサメ
ナツ
ナツ
ナツ
コサメ
確かにその通りだった
上の位の人がいる以上、こさめが動こうが何も変わらない
変わらない、変わるはずがない
頭ではわかっていた
だけど……
コサメ
〝いい加減にしろっ!〟
コサメ
〝お前の方が下の身分なんだから楯突くんじゃない〟
コサメ
ナツ
体が、心が…目の前で起こっていることを許さなかった
なつくんが驚いたように目を見開く
そして、手首を掴む力が緩まったのを感じてから
ナツ
こさめは2人の間に飛び出した
コサメ
上級妃
コサメ
床にしゃがみ込んだ下級妃を守るようにして、間に入り込む
コサメ
上級妃
上級妃
コサメ
コサメ
上級妃
上級妃
上級妃
ほら、そうやってすぐ自分の立場を使う
コサメ
上級妃
コサメ
コサメ
コサメ
上級妃
上級妃
コサメ
コサメ
もう、どうでも良くなっていた
下級妃
後ろにいるこの子が助かれば、それでいい
コサメ
下級妃
コサメ
こんな争いがなくなるなら、それでいい
だからこさめは
上級妃
上級妃が手を振り上げたのを見て
コサメ
潔く、痛みを受け入れようと目を瞑った
でも……
コサメ
いくら待っても、予想した痛みが来ることはなくて
ゆっくり、
ゆっくり目を開けると…
ナツ
そこには上級妃の手を止めている、なつくんがいたんだ