ニンゲンサマ
お手伝いロボ
ニンゲンサマ
お手伝いロボ
ニンゲンサマ
お手伝いロボ
僕はお手伝いロボットの1人
お手伝いロボ
こうやって人間のお手伝いを毎日している
お手伝いロボ
ここはロボットは完全に生物として扱われる
何故ならば
お手伝いロボ
今はロボットも子供を産むことが出来るからだ
"新型"を作ることがロボットだけで出来るようになり
しっかり"遺伝"も出来るようになっている
旧式掃除ロボ
お手伝いロボ
旧式掃除ロボ
お手伝いロボ
旧式掃除ロボ
女性型のメカのようだ
お手伝いロボ
なかなか見かけない型番だった
旧式掃除ロボ
旧式掃除ロボ
お手伝いロボ
旧式掃除ロボ
お手伝いロボ
ここの区域は僕とあの子の2体だけのようだ
お手伝いロボ
旧式掃除ロボ
お手伝いロボ
初めての仕事場だけど楽しめそうだ
旧式掃除ロボ
お手伝いロボ
ちょくちょくアドバイスを入れてくれる
しっかりとお手伝い出来てるのが幸せだ
旧式掃除ロボ
お手伝いロボ
旧式掃除ロボ
お手伝いロボ
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旧式掃除ロボ
お手伝いロボ
旧式掃除ロボ
お手伝いロボ
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お手伝いロボ
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勿論、理由がある
お手伝いロボ
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これが、子供を産む条件なのである
お手伝いロボ
我々ロボットには寿命が設定されてないため
付き合ったロボットは職務を放棄出来る代わりに1ヶ月後に廃棄されることになっている
旧式掃除ロボ
お手伝いロボ
旧式掃除ロボ
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遺伝子的に人のためになるのが幸せなのである
お手伝いロボ
旧式掃除ロボ
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つぎのひー
旧式掃除ロボ
お手伝いロボ
旧式掃除ロボ
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旧式掃除ロボ
お手伝いロボ
旧式掃除ロボ
お手伝いロボ
あの日から掃除ロボさんは必ずおめかししてから来るようになった
旧式掃除ロボ
旧式掃除ロボ
旧式掃除ロボ
旧式掃除ロボ
今日は特になにも身につけていない
お手伝いロボ
旧式掃除ロボ
お手伝いロボ
はっきり言って人間らしさは分からなかったが
彼女は普段よりかなり汚れていた
僕はそこまで無駄な努力をしてくれたことに心が惹かれた
合理的世の中では非合理的愛が対照的に輝くのかもしれない
お手伝いロボ
旧式掃除ロボ
旧式掃除ロボ
お手伝いロボ
旧式掃除ロボ
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旧式掃除ロボ
お手伝いロボ
旧式掃除ロボ
お手伝いロボ
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我々は永久の時を捨てて1ヶ月の愛を手にすることにした
お手伝いロボ
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外の景色は
今まで見た事ないくらい綺麗だった
お手伝いロボ
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そこまで景色が変わる訳でもないが、それは全く違えて見えた
お手伝いロボ
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意味もなく歩き回る
お手伝いロボ
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彼女が教えてくれる情報は多く、あの一室だけの僕の世界より広かった
お手伝いロボ
旧式掃除ロボ
お手伝いロボ
旧式掃除ロボ
僕にとってはそれが一番1ヶ月を楽しめる気がしたんだ
旧式掃除ロボ
お手伝いロボ
旧式掃除ロボ
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人間らしさは感じられなかった
だが、汚れは昨日より顕著であった
彼女がどう変化しようとしたか分からないが
冒涜的な匂いまでするようになった
旧式掃除ロボ
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しかし、彼女はよろよろと歩くようになった
お手伝いロボ
旧式掃除ロボ
だが、歯車が呻く音までする
お手伝いロボ
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よろよろと歩く彼女を支えるのは何故か心地よかった
どんな状況でも僕のことを想い努力してくれるこの子が愛おしいからだろう
こうやって機械にも心を与えてくれた人間にも感謝しなければ
お手伝いロボ
旧式掃除ロボ
お手伝いロボ
つくづく思うほど人間とは素晴らしいものだ
この心も体も、1ヶ月という時間も全て与えてくれた
まるで神様みたいだ
ガシャーン
ぼーっとしていて彼女がつまづいて転ぶことを予期してなかった
旧式掃除ロボ
お手伝いロボ
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胸部のハッチが衝撃で開き、内部から黒いドロっとした物が吐き出される
虫が集っているのを見る限り、これがあの匂いの原因であるようだ
お手伝いロボ
旧式掃除ロボ
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旧式掃除ロボ
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旧式掃除ロボ
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