バカ
死ね
ウザイ
キモイ
学校来るな
そんな言葉以外で
話しかける人は誰もいなかった
咲良【さくら】
莉音さーん
小夜【さよ】
ちょっと トイレに付き合ってくれない?
莉音【りおん】
うん…
まただ
きっと また、トイレに来たら
水をかけられ、モップで叩かれたりするだろう
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
咲良【さくら】
せーのっ!
(バシャッ)
ほら、やっぱり
小夜【さよ】
何とか いいなよー!
咲良【さくら】
ほんと、つまんないよねー
莉音【りおん】
(クスッ)
咲良【さくら】
は?
小夜【さよ】
今こいつ笑ったよな
咲良【さくら】
ムカつくんですけどー
莉音【りおん】
(ヤバっ)
私は逃げた
咲良【さくら】
あっ!逃げやがった!
小夜【さよ】
咲良、大丈夫だよ(笑)
咲良【さくら】
は?逃げちまうだろ!?
智史【さとし】
はーい、捕まえたー
小夜【さよ】
ほらね?
咲良【さくら】
智史?
小夜【さよ】
逃げないように、外で見張ってもらった
咲良【さくら】
小夜、天才かよ
小夜【さよ】
こういう所は頭が働くからねー
もう慣れた
けど、慣れても辛いものは辛い
莉音【りおん】
もう…辞めてください…
こう言っとけば 気分が良くなり
だいたいの人は
「今日は飽きたから明日でいい」
と言うだろう
咲良【さくら】
今日は飽きたから明日でいいよね?
小夜【さよ】
そうだねー
ほらね
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
莉音【りおん】
ただいま
私の両親は離婚して
お母さんは夜遅い
こうなってくると、相談も出来ないから
さらに辛い。
誰か 私を見て