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冬から春へ#1話「温かいご飯」

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冬から春へ#1話「温かいご飯」

1 - 冬から春へ#1話「温かいご飯」

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2019年12月09日

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あぁ、とてもいい天気だ

日がポカポカしてて、暖かい

空も雲と青い部分が丁度よく馴染んでる

こんな素敵なは日に

素敵な今日という日だから

私は

死ぬ

特に辛いことがあったわけではない

いじめられてもいない 虐待もない しかし 親からの愛もない 友情も知らない こんなんで生きていられるだろうか?

今回は少し

いや、色々運が悪かったんだ

運悪く愛に飢えて 運悪く友情を知ることができなくて 運悪く自殺することになった

大丈夫、来世に期待しよう

きっといい人生を送っているはず

神様はそこまで意地悪ではないはず

ねぇ、神様お願い 来世は私を 素敵な家庭の子にしてね

小春

バイバイ。現世の私

私は11階のビル屋上にいる

このビルは見た目からも 脆く、ヒビが少し入っている 危ないから立ち入り禁止の看板があった きっとここなら誰も邪魔しない

屋上の柵を超える

空を前にして

脚を落とそうと…

優奈

ちょっと‼︎貴方何してるの‼︎

小春

誰?

ここは立ち入り禁止のはず

君も自殺しにきたの?

でも、何で止めるの?

私と同じくらいの歳の少女が必死になって私の腕を引っ張る

何で、そんなに必死なの?

私と貴方は他人なのに

私は力が抜けていた

なので、あっさり引っ張られ、 気付いたらビルの12階と思われる場所にいた

少女

ちょっと何で飛降りようなんてしてたの‼︎

少女

自殺?

少女

命を自分で捨てるなんて、、、

少女

ダメでしょ!

少女

貴方まだ若そうだし?

いや。充分貴方も若そうですよ

少女

今、なんか思ったでしょ

小春

い、いえ

少女

まぁ、良いわ……

少女

何で飛降りようなんてしてたの

小春

そ、それは…

少女

別に、無理にとは言わないけど

少女

この世の中には生きたくても生きられない人が沢山いるのよ

少女

私達はその人の分まで生きないといけないに

小春

…何で他人のことを考えないといけないんですか

小春

私のことなんて、放っておけば良かったのに

少女

貴方、とっても可哀想な人ね

小春

はぁ、

少女

いいわ、貴方に決めた!

小春

え?何を

少女

そんなのはどうでもいいのよ。貴方、名前は?

優奈

私は優奈

小春

え、何で見ず知らずの人に名前なんか…

優奈

どうせ死ぬつもりだったんでしょ!

少女

だったらいいじゃない名前くらい

小春

……

小春

小春です

優奈

へぇ、

優奈

よろしく小春!

小春

は、はぁ

小春

それで、貴方は私をどうするんですか?

優奈

それはね!

優奈

1週間私に付き合ってもらう!

小春

そ、それは、ドドド同性愛

優奈

違うわよ…

優奈

一緒にご飯を食べるたりとかの付き合ってよ

小春

あ、なんだ…

優奈

ブッ

小春

優奈

小春は面白いわね

小春

はぁ

優奈

まぁ、いいわ

優奈

とりあえず、1週間私に付き合いなさい

優奈

そしたら、あとは自由にしていいわ

優奈

自殺でも何でも…

優奈

でも、私と過ごす1週間は、私に従ってもらうから

どうせ、死のうと思っていた身だ

最期に人助けをした、と残しておけばいい

小春

わかった

優奈

!そうと決まればまずはご飯を食べに行こ!

優奈

お祝いしなくちゃ!

小春

わ、わかりました

小春

こ、ここは…

優奈

商店街よ

優奈

まさか初めて?

小春

は、はい

優奈

そう、じゃあ私が案内して上げる!

どうも上から目線だ

何を考えているのか

小春

ありがとうございます

優奈

タメ口でいいわよ

小春

あ、うん

優奈

それより、パスタ?ピザ?らーめんとか…あ、中華もいいね!
どれがいい?

元気だな

小春

何でも…

優奈

えー。人がせっかく選択肢をあげたのに…

いや、別に欲しくないわ!

まったく…

優奈

じゃあ、らーめんにしよ!今の時期あったまるし

結局自分で決めるのかい!

まぁ、別に何でもいいから、いいんだけど

小春

わかった

「ラーメン屋」

優奈

じゃあ、頼もう!…うわぁ、美味しそうなのばかり

優奈

どれにしようかなぁ

元気だな(2回目)

優奈がメニューを見たので、私も もう一つのメニューを見る

どれも美味しそうなのばかりだ

最近まともに食べていなかったせいか

かなり、お腹が空いていた

優奈

決まった?私は定番の醤油らーめん!小春は?

小春

塩らーめんにしようかな

小春

あ!でも私お金持って…

優奈

いいの、そういうのは気にしないで!

優奈

私がやるから

小春

でも…

優奈

この1週間は私に従うの!

小春

…わかった、ありがとう

優奈

…うん!どういたしまして!

なんか、思っていたのと違うな

てっきり何かの奴隷にさせられるかと思った

けど、ご飯を食べさせてくれた (正確にはらーめんだけど)

優奈

すみませーん!
注文いいですか?

らーめん屋の店員

はーい!今いくよ!

優奈

はーい

らーめん屋の店員

はいはい、注文は何かね?

優奈

塩らーめんと
醤油らーめんを一つずつ!

らーめん屋の店員

あいよ!塩と醤油ね
ちょっと待っててね。

優奈

ここのらーめん最高なの!

少女

きっと気にいるわ!

小春

うん

主人公私だけど 私より喋ってんなこの子 (作者の本音)

優奈

らーめんが来るまで自己紹介しましょ!

優奈

名前は聞いたから…

優奈

年齢は?

小春

16

優奈

へぇ

小春

優奈は?

優奈

15

小春

……え

優奈

ピチピチ中学生だけど?

いや、待て待て中学生でこんなにすごい子いる?

最近の若い子怖い (私も若い方だけど)

優奈

学校は行ってないの?

小春

うん

優奈

私も、

小春

何で?

優奈

教えない、小春は何で?

いや、教えないのに聞くか?

小春

行ってもつまんないから

優奈

そう

しばらく沈黙はが続いた

その沈黙をらーめんが破った

らーめん屋の店員

はい!おまたせ!塩と醤油であってるね?

優奈

はーい

小春

はい

優奈

ありがとうございまーす

らーめん屋の店員

ういよ!伝票置いとくね

優奈

はーい

らーめんは湯気が出ていてとても美味しそうだった

優奈

いただきまーす!

勢い良くらーめんをすする優奈を見て 無性にお腹が減った

小春

いただきます

らーめんは温かかった

当たり前なんだろうけど、私は温かかいものを食べたことなかった

こんなに美味しいものが死ぬ前に食べれるなんて

お腹が満たされた

らーめんが少し、しょっぱく感じる

塩を入れすぎているのか?

優奈

あぁ、もう何泣いてんの?

小春

え?

しょっぱい原因は涙だった

ポロポロらーめんの器に入っていく

優奈

そんなに泣いたらせっかくのラーメンが台無しだよ

小春

うん

優奈

ほら、拭いて、

優奈が差し出したタオルは とてもいい香りがした

安心するような香りが顔を包んだ

優奈

美味しいでしょ!

小春

うん

優奈は優しい笑顔だった

歳下とは思えないほど優しい眼差しで私を見ていた

すると、また涙がポロポロ出てきた

優奈

ははっ、まったく…

優奈が私の頭の上に手をのっけて撫でた

暖かい手だ 優しい手だ 安心できる手だ

小春

ありが、とう

優奈

どういたしまして!

私は泣き止んで、らーめんを食べた

優奈も食べている

優奈は不思議な子だ

どこか大人びていて、どこか悲しい感じがする

まぁ、自分のことは教えてくれないだろう

優奈

ご馳走様でした!

小春

ご馳走様

らーめん屋を出る

優奈

美味しかったでしょ!

小春

うん

優奈

良かった良かった

小春

うん

優奈

来れて良かった

小春

うん

優奈

うん、最ごに来れて良かった

最ご どっちだろ後か期 まぁ、いいか、今は もう空はオレンジ色に染まっていた

優奈

よし!お腹一杯になったし、いこ!

小春

ど、どこに?

優奈

まぁまぁ、付いてきて!

相変わらず強引だけど

今は優奈の事を頼っていいと感じた、信じていいと

私は小さくて大きな背中についていった

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コメント

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誤字とか会ったらすみません

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