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正樹
その事故から1ヶ月半
正樹
俺の彼女は死んだ。
正樹
その日は丁度喧嘩していた
正樹
彼女にイラついていた
正樹
一緒に帰ろうと言われたのを無視した
正樹
多分仲直りするための話をしようとしたのだろう
正樹
ただ俺は半分冷めていた
正樹
彼女の名前は遥香と言う
正樹
死んでなければ今日で3年目の記念日だった
正樹
クリスマスイブだが誰かと過ごす予定もない
正樹
新しい恋人を作る気もない
正樹
これまでもこれからも。
正樹
罪悪感からではない
正樹
この1ヶ月半ずっと俺は泣いていた
正樹
謝りたかった
正樹
ごめんって。
正樹
なんであんなに冷たくしちゃったのだろう
正樹
世間はクリスマスイブでもりあがっているが、
正樹
もし俺の願いが叶うならもう一度だけでいい
正樹
遥香に会わせて欲しい
正樹
そんな想いも届かないのかな…
その時、目の前に強い光が現れて 部屋全体を覆った
正樹
……！？
遥香
正樹…！
そこに遥香が立っていた
正樹
遥香っ…
正樹
なんで……
正樹
これは夢か…？
遥香
正樹ごめん
遥香
謝りたかった…
正樹
そんな…
正樹
俺の方が謝らないと…
遥香
ううん
遥香
ずっと不安だったの…
遥香
私なんて魅力ないし嫉妬ばっかりだし
遥香
ずっと迷惑かけてた…
遥香
自慢出来るような彼女じゃなかった…
正樹
そんなことない！
正樹
遥香がいるのがいつの間にか当たり前になってて
正樹
冷たい対応しか出来なくなってた…
遥香
正樹……
正樹
ずっと後悔してた…
正樹
あの時、仲直りしてれば
正樹
一緒に帰っていれば…
正樹
遥香は死ななかったかもしれないのに…
遥香
正樹、自分を責めないで
遥香
私がドジだったんだよ
正樹
俺…つらいよ
正樹
遥香の所に行きたい…
遥香
だめっ……！
遥香
正樹にはこれから幸せになって欲しいの
遥香
いろんな経験をして
遥香
他に恋人を作って…
遥香
(ポロポロ）
正樹
遥香っ
正樹
泣いて……
遥香
正樹好きだよ
正樹
俺もだよ
正樹
ずっと一緒にいたいよ…！
遥香
でももう行かないと……
正樹
なんで…
遥香
時間なの
正樹
遥香っ
正樹
好きだ
遥香
私も好き…！
遥香
正樹泣かないで…
正樹
(ボロボロボロ）
正樹
無理だよ……
遥香
正樹抱きしめて…
それから二人はずっと抱きしめあっていた 泣きながら ずっと…
正樹
ごめん遥香
正樹
ごめん……
遥香
ううん、幸せだった…
遥香
大好き…！
そう言って遥香は消えていった
正樹
遥香のぬくもりがこの手にずっと残ってる…
正樹
俺はこれからも遥香の分まで強く生きようと誓って涙を拭った
そしてクリスマスイブは終わりを迎えた…
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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