テラーノベル
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桜庭
職員が何をしたのか 理解するのは長くかからなかった
狂人
狂人
桜庭
狂人
狂人
そう言うと 伊藤さんの胸からナイフを抜く
その返り血で白のシャツが 赤く染まるのがわかる
狂人
狂人
狂人
桜庭
狂人
ナイフを俺に向けて突き出してくる
桜庭
狂人
職員の力は見た目の細い腕 からは想像できない程力強かった
桜庭
狂人
桜庭
まるで小学生と大人の 腕相撲の様だった
全く力比べでは敵わない
狂人
そう言うと狂人は…
俺の左腕の肘にナイフの柄で 外側から衝撃を与えたのだ
桜庭
この力の差でやられたなら どうなるか容易に想像出来た
本来曲がらない内側に 肘が曲がっていたのだ
桜庭
腕を庇いながら少しづつ事務所の 中へと這いずりながら入る
狂人
完全に弄ばれている だけど死にたくはなかった
桜庭
もう少し…もう少しで 目標の物に手が届く
その物を目指しながら 俺は必死に這いずる
狂人
ナイフを振り上げたその瞬間
「火事です!火事です!」
「これは、訓練ではありません!」
「ただいま病院内で火災が発生中」
「すぐに避難してください!」
「繰り返します!」
狂人
緊急の時に使用する 火災報知器を俺は押した
その一瞬気を取られた隙を 俺は見逃さなかった
桜庭
狂人
桜庭
相手目掛けて消化器を放つ! (絶対真似しないで下さい)
狂人
狂人
すかさず消化ホースを出し バルブをひねろうとするが…
桜庭
狂人
ドシャァ!!
狂人
水圧で軽く相手が吹き飛ぶ
桜庭
そのまま相手の顔目掛けて 水を出し続ける
狂人
死にたくない その一心でずっと水を出し続ける
狂人
狂人
狂人
徐々に動かなくなる人を見て 俺はすぐにバルブを戻した
桜庭
しばらく時間を空けても ピクリともしない
桜庭
桜庭
桜庭
自分のした事がどれだけの重罪か
今後の事を気にする気にも慣れず俺はその場に崩れ落ちた
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