俺は、うり。 俺は、この世界が嫌いだ。
全てが色あせて見える。
それで本当にこの世界のやり方が嫌になった時は、 ここに来る。
ここは、セントラルサンとダークムーンの間ぐらい。
昔ここで、人間と吸血鬼の交流がされていたらしい。
まぁ、ある事件がきっかけにここは使われなくなり、 今のクソみたいな法律ができたわけだが。
俺は、吸血鬼が嫌いじゃない。
俺の父さんは、吸血鬼だった。
母さんは、もちろんその事を知っている。
父さんは、吸血鬼だということをかくしてセントラルサンに住んでいた。
だが、ある日見つかってしまった。
俺が、10才の時だった。
~回想~
コンコン(ノック)
うりの母
兵隊
うりの母
うりの父
幼いうり
ガチャン(クローゼットを閉める)
視界が真っ暗になって、何があったのか、 よくわからなかった。
ただ、外から、知らない人と、父さんと母さんの声が、 聞こえた。
兵隊
その日から俺は、一人になった。
本来なら、俺もきっと殺されていたのだろうが、母さんが隠してくれたから死なずにすんだ。
「何があってもいきる」
その言葉があったから、俺は、死なずに生きている。 頑張っている。
父さんや母さんのことを思い出すと、 今でも涙が、あふれる。
そんな時もここに来る。
この森にいると落ち着く。
まるで、父さんと母さんがいるような気がする。
うり
すると、
ガサッ
後ろで物音がした。
振り返るとそこには、灰色の髪の俺と同じぐらいの少年が立っていた。
主
主
主
主
主
コメント
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神作だ!!