その後は俺と広島もほとんど喋らず
チャリをかっ飛ばしてそれぞれの家に帰った
翌日、広島から電話で呼び出された俺は広島の家に向かった
広島
広島もやはり違和感を感じていたようだ
鳥取
広島はあの後、島根と山口に電話をかけたのだという
しかし2人とも疲れて寝ているとの事で
話すことが出来なかったらしい
広島
広島
広島
広島
広島の言いたいことがなんとなくわかった
広島はあの建物に”何か”があって
島根と山口が何らかの”祟り”でああなったと思っているのだ
広島の家から帰宅すると
祖父が家に来ていた
そういえば祖父は小さい頃からこの町に住んでいる
あの竹林のことを何か知っているかもしれない
俺は竹林に入ったことは黙った上で
祖父にそれとなく聞いてみた
鳥取の祖父
鳥取の祖父
鳥取の祖父
鳥取の祖父
鳥取の祖父
鳥取の祖父
なんだ、そういうことだったのか
祟りなんか想像してビビってたけど
要は不審者の的にされて危ないから近づいちゃダメだっていう
単純な注意喚起だったのだ
鳥取
俺が笑ってそう言うと
祖父が急に真剣な眼差しを向けてきた
鳥取の祖父
鳥取の祖父
以下が祖父から聞いた話である
昔、あの竹林の中央に一軒家があり、そこにとある夫婦が住んでいた
とても仲睦まじい夫婦は周囲の住人とも仲が良かったが
ある日奥さんが流産してしまう
奥さんは子供を亡くしたショックで頭がおかしくなってしまい
周囲の住人に「お前が私の子を殺したんだ!」 と襲い掛かるようになってしまったらしい。
そのことがきっかけで夫は自殺
奥さんはしばらく一人で竹林を徘徊していたが
そのうち近くの川で溺死しているのが見つかった
それから、竹林付近で遊んでいた子供が行方不明になる事件が相次いだ
ほとんどの子供はついに見つからなかったが
ある時
行方不明になっていた子供のひとりが空き家となった夫婦の 家の中で発見された
その子供は余程恐ろしい目にあったのか
老人のように真っ白になり
言葉を話せなくなっていた
しかし時間が経つと少しずつ
自分の身に何が起きたか話すようになった
子供
当然、誰も信じなかった
しかしその子供の身体には確かに何者かに 噛み付かれたような歯形があった───
鳥取の祖父
鳥取の祖父
鳥取の祖父
鳥取の祖父
鳥取
俺は安易な気持ちであの竹林に立ち入ったことを後悔していた
島根と山口が体調を崩したとはいえ
人とも無事に戻ってこれたのは奇跡だったのだ
しかし
続く祖父の話を聞いて俺は絶望した
鳥取の祖父
鳥取の祖父
鳥取の祖父
鳥取
鳥取の祖父
鳥取の祖父
鳥取の祖父
鳥取
それから数日後
広島からまた電話があった
広島
通話
00:00
広島
広島
鳥取
俺は広島の家に行った
家に行くと
広島が写真の束をテーブルに置いた
鳥取
広島
そういえば、すっかり忘れていたが広島はカメラを持っていた
広島
広島が撮った写真を一枚ずつ見る
竹林の写真は光の差し込み具合といいとても綺麗に撮れていたが
何枚か見ていくとおかしなことに気がついた
鳥取
竹林の竹の間から
小さな子供のような顔がいくつも覗いている
光の加減でそのように見えているのかと思ったが
広島曰く「現像してしばらく経ってからこの顔が浮き上がってきた」らしい
俺は祖父から聞いた話を広島にも教えた
広島は俺達が見たあの家がとっくになくなって いたものだと知ると絶句した
広島
広島
広島
広島
広島は何か考え込んでいるようだった
鳥取
鳥取
広島
俺の問いに、光一は図星を突かれたようにハハッと笑った
長いようで短い夏休みが終わった
島根と山口のことが心配だったが
2人ともすっかり元気になって登校してきた
ただ
不思議なことに2人とも竹林に入った時の 記憶を失っているようだった
鳥取
ふと、あることに気づく
広島が来ていない
鳥取
島根
山口
なんだか嫌な予感がした
実はあれから毎日、広島とは電話をしていた
昨日も電話で「学校で会うの楽しみだな」と話したばかりだった
体調が悪いなら連絡があるはずだが
どうやら学校のほうにも連絡は来ていないらしい
俺達は放課後に光一の家に行ってみることにした───
コメント
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ぎゃああああああああ、こっちにもこどものかおがあああaa,、、、、冗談だよ 、、、、、あれ、、じょう、だん?、、、、、、、、え?、、、ぎゃあああああ ってことで、おもろい!この作 品の続きみてえ