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さとみside
俺はもう恋をしない。
るぅとの件も、中学での彼女の件でも。
もうこりごりだって、恋なんて要らないって。
ずっと、考えてた。
__ころんとジェルが羨ましくて。
__るぅと離れしたくて。でもできなくて。
そんな時、新しく出会ったのが莉犬だった。
るぅととは性格が全然違くて、だけどどこか似ていて。
気付いたら彼らを重ねてみていた。
赤崎
赤崎
確かに、莉犬の中学校時代は最悪だったと思う。
だけど、嬉しいこともあったはずだ。
そのことも忘れてしまえば、俺はどう責任をとればいいのだろう__
___とか言うと思ったか?はっ←
桃谷
ころジェルが羨ましい?そうだな、恋で一喜一憂してんのが羨ましいわ
るぅと離れ出来ない?そうだよ、アイツ良い奴だもん←
莉犬はるぅとと似てるとこあったから重ねてみてたかもしんねーけどさ。
俺はそんな闇キャラじゃねぇんだな、それが!!!
頭の中でスカッとするほどの大声で叫んだあと、莉犬を見つめ返し、こう言った。
桃谷
赤崎
息をのむ音。
桃谷
赤崎
大きな目を見開く彼。
桃谷
桃谷
笑顔で言い切ると、莉犬は口をあんぐり開けながら俺をじっと見ていた。
桃谷
赤崎
桃谷
人差し指を立て、ウインクしてみると、真っ赤な顔で俺の足を蹴る莉犬。
桃谷
赤崎
桃谷
俺がそう煽ると、莉犬は一瞬止まり困ったような笑顔で小さくつぶやいた。
赤崎
一瞬の沈黙。
桃谷
照れあがった俺たちの上では赤と桃色の温かい花火がまた、綺麗に咲いたのだった。