好きでいいですか？

告白した日 そらるさんは微笑んで こう言った

そう笑顔で言ったそらるさんは すごくカッコよかった

嬉しくてそらるさんに抱きついた そらるさんは笑いながら 大好き そう言った

それが3ヶ月前の話

幸せな日々が続くと思った だけど、そんな願いは叶わなかった ある日

そう言った 僕は 唖然としていた

そらるさんは泣きながら言った

笑顔で言った 涙を見せない為に…

ここに居るのが辛くて 思わず涙が溢れそうだった だから家を飛び出した。

分かってた。こうなるって 僕が女の子だったら幸せだったのかな

結婚してたかな 子供産めたかな 男同士じゃダメなんだって そんなの…わかってたよ

だけど惚れてしまったんだ カッコイイそらるさんに…

今日はもう寝ようかな 忘れたくて… そう思いながら意識が朦朧としていく

それから月日が経ち…

そらるさんに抱いてくれませんか そう言った

自分でもバカだなって思った だけど、最後くらいは抱かれたい

その日はそらるさんに抱かれた 正直痛かった

だけど痛みも幸せに感じるから もうこれで満足…なのかな

あぁ、嫌だなぁ カッコイイそらるさんを 人に見せるの嫌だなぁ‪w 行って欲しくないな…なんて ワガママ言っちゃダメだ

そして結構経ったある日

今日はそらるさんの結婚式だ ホントは行きたくない 嫉妬心があるけど 行かなきゃな…

笑いながらそう言う

…あっという間に着いてしまった

そらるさんに花束を 渡して帰ろう。 そして忘れよう そらるさんが幸せなら僕も幸せだから

ドアを開けると可愛い女の子とそらるさんが並んでいた 僕よりも可愛いなぁ 女の子に生まれたかったよ…

愛おしい人の名前を呼ぶ

久しぶり聞いた声に 涙が溢れそうになる…

震える声で言いながら 抱きついた

あぁ、やっぱりカッコイイな まだ好きでいいですか？ 忘れられないんです その声が 仕草が 顔が 体が…

そう言ってピンクの胡蝶蘭 スターチス を渡す

できるだけ笑顔で言った 走って自分の家に帰った

胡蝶蘭 スターチスの花言葉は 『あなたを愛してます』 『途切れぬ心』