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恭平side
俺は、なにわ男子が大好きでした。
謙杜side
待ちに待った配信ライブ初日が、 間近に迫ったなにわ男子。
連日メンバーと顔を 合わせることが多く、 絆も日に日に深まっていると 確信していた。
振付師
恭平
飛び抜けて物覚えが早くて なんでも器用にこなす高橋くんが 最近はよく注意を受けていた。
気になったのは俺だけでは ないようで みっちーと目が合った。
その後すぐ、相槌を打たれた。 無口なりの彼のサインだった。
ーーー
謙杜
いつも通り声をかける。
恭平
いつものように帰ってくる返事
謙杜
恭平
彼の甘くて低い声が掠れた。
謙杜
恭平
切ない笑みが彼から零れる。
恭平
彼は俺の肩を2回叩いて その場を後にした。
謙杜
最近忙しかったし、高橋くんも 疲れてるだけ。 そう言い聞かせるように声に出した。 考えすぎという俺の台詞は 硬い無機質な廊下に落ちた。
ーーー
駿佑side
マネージャー
俺のドラマの撮影が入って、 リハの時間が早まった。
恭平
去り際にそう言ってくれた恭平。 その一言に勇気づけられた。
ーーー
大吾side
謙杜
集合時間から1時間。 時計は1時を示していた。
マネージャー
丈一郎
和也
マネージャー
マネージャー
事故にあっていなくて良かった という安心と 昨日のことをもう忘れているのか という違和感。
どちらも感じた。
マネージャーさんの台詞に頷いてたし 道枝にも声をかけていた。
ーーー
大吾
恭平
大吾
恭平
恭平
最近タメ口が多くなってきた彼が やけに丁寧だった。
真っ直ぐとした眼差しで 微笑みかけた高橋に それ以上踏み込めなくて。
大丈夫。
彼が言ったその台詞を俺は 信じることにした。
ーーー
振付師
謙杜
振付師
振付師さんの合図で音楽が始まる。
鏡の前で動きに食らいついていけば、 鏡越しに高橋の姿が見えて。
いつものようにスカしたダンスを 踊ってた。
安心していれば、 変更点のあった場所になって。
駿佑
リハ室には合わない、道枝の声が 聞こえたと思えば
バタン
人と床がぶつかり合う、 硬い音が聞こえて。
振付師
謙杜
声の先には高橋が、 目を閉じたまま倒れていた。