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言うことの聞かない奴に、言うことを聞かせる有効な方法

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言うことの聞かない奴に、言うことを聞かせる有効な方法

1 - こばかぶ。小林ニキが、華太を心配する動画に、少しCP要素を付け足しただけの話。

♥

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2023年05月12日

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小林幸真

華太ぉ、また怪我したのか

小林の兄貴は俺の顔をみるなり、俺の顎を掬い上げる。

傷の程度を確認しているようで、視線は俺の頬に向けられている。

小峠華太

かすり傷程度です

小林幸真

かすり傷ねぇ

先ほど、半グレの制圧時に、チャカで弾かれた。避けた際に、弾丸が頬を掠めただけで、傷に深さはない。

小林幸真

消毒は?

小峠華太

今からです

小林幸真

なら、俺が消毒しといてやるわ

そう言うと、小林の兄貴は消毒と称して、俺の頬の傷をベロっと舐めた。

舐められた瞬間、ピリッとした痛みが走る。

小峠華太

こ、小林の兄貴///?

小林の兄貴の突拍子もない行動に驚き、反応が一拍遅れてしまったが、頬の上を走る、肉厚な舌の感触で、我に返り、慌てて後ろに飛び退こうとする。しかし、それよりも早く、俺の腰に腕を回され、がっちりとホールドされてしまった。

小林幸真

華太ぉ、舐めにくいからじっとしとけ

いや、舐めるのを止めて欲しいんですが。

小林幸真

血は止まったみたいだな

小峠華太

あ、ありがとうございます。では、俺はこれで・・・

小林幸真

おい。誰がもう良いと言った?まだ怪我してるよね~。脇腹辺りから、血の匂いするんだけど

小峠華太

脇腹もかすっただけですから、兄貴の手を煩わせ・・・

小林幸真

見せろ

反論は受け付けないとばかりに、封殺されてしまった。小林の兄貴の命令通りに、俺はシャツの裾を捲りあげる。何をされるのか分かっていながら。

小林幸真

こっちも、かすり傷程度だな

傷の度合いを確認し終えると、やはり小林の兄貴は、俺の傷を舐めだした。

ちょっ、流石に、これは不味くないか?

端からみれば、そういうプレイをしてるようにしか見えない。下手すれば、小林の兄貴とそういう関係だと噂が流れかねない。

お互いにとって、百害あって一利なしだろう。なのに、小林の兄貴は舐めるのをやめそうにない。

一体どうしたものか、と頭を悩ませてた時だった。

速水泰輝

失礼します

運悪く、速水が事務所に入ってきてしまった。

速水は俺たちを見るなり、目を丸くさせる。

とりあえず、打開策として、アイコンタクトで、速水に会話を試みる。 断じて、俺の趣味じゃない!と。

速水泰輝

俺のサインに気がついた速水が、親指を立てて、ハンドサインで、俺に返事を送り返してきた。

速水泰輝

(小峠の兄貴、大丈夫、二人がどういう関係でも俺、応援しますから、安心して下さい!)

いや、待て、速水お前、全然分かってないだろ!これは誤解だ!

速水は更に、ウインクでサインを送ってくる。それも見当違いの。

人払いしときますね、じゃない!して欲しいのは、そっちじゃない。

速水泰輝

(後は、俺に任せて下さい!)

自信満々で、勘違いしたまま、速水は部屋を後にした。

一刻でも早く、速水の誤解を解きに、部屋を飛び出したいのだが、俺は未だに小林の兄貴に脇腹を舐められいるため、身動ぎすら許されずにいる。

速水が他の兄貴たちに、事の顛末を吹聴して回っている姿が、目に浮かぶ。

嬉々とした表情を浮かべた、須永の兄貴と永瀬の兄貴に、弄り倒される自分の姿まで容易に想像できる。まさに、お先真っ暗とはこの事を指すんだろうな。

俺が絶望に打ち拉がれていると、小林の兄貴が、舐めるのをやめた。

やっと解放されたと思ったのに

小林幸真

華太ぉ、次怪我したら、今度は全身舐めるからな

小峠華太

い、以後、気を付けます

一難去って、また一難が降りかかってきた。

小林の兄貴なら、やりかねない。

こうして、俺は小林の兄貴から、一方的に理不尽な約束を取り付けられたのだった。

小林幸真

言うこと聞かない奴は、体で覚えらすのが一番だよな~♪

極道の世界は、何時だって命の綱渡し。メンツを保つ為に、時には格上との戦闘もやむを得ない。そうなれば、無茶を承知で、戦闘に身を投じなければ、活路なんてひらけやしない。体を張れば、負傷は免れないのは当たり前。

よって、当然の如く、俺は三日後、カチコミの際に負傷した。そして、その事を小林の兄貴に知られてしまい、宣言通り、全身隈無く 、舐めまわされたのだった。

小峠華太

怪我を負わないなんて、流石に無理ゲー過ぎます

その後、一応、駄目元で抗議してみたものの

小林幸真

兄貴の言い付け守れない悪い子には、お仕置きが必要だよなぁ。華太はここ(事務所)とベッドどっちがいい?どっちかくらいは、選ばれせてやるよ

かえって火に油に注ぐ結果となった。

小峠華太

・・・ベッドでお願いします

兄貴には逆らわないのが一番だという事を、前以上に身を持って知る羽目となった。

おわり

あとがき 小林の兄貴が、華太を心配して、助言するシーンを見てて思いついた。攻めが脱がすのも好きだけど、受けに自分の服を持ち上げらせて、恥ずかしがる姿を眺めるのは、もっと好き。 基本的にラブラブな話を書くのが好きだけど、昼ドラみたいな、ぐっちゃくっちゃのどろどろな話も好きなんだよね。 わなかぶ前提のなぐかぶ、どろどろ話も時間があれば書きたい。構想自体は、かなり前からあるんやけどな。これ、三人別々の視点で書くと三人とも別々の感情が渦巻いてて、面白いのは面白いんだけど、三人分書くのは大変なんよな。昼ドラ並の愛憎渦巻く話、誰か書いてくれへんかな

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