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今回もぎっしりと参考にしたよ、自分それ書いてみたい、ちょっと漢字の読みとどう言う系か教えてくれたらできる!
小林幸真
小林の兄貴は俺の顔をみるなり、俺の顎を掬い上げる。
傷の程度を確認しているようで、視線は俺の頬に向けられている。
小峠華太
小林幸真
先ほど、半グレの制圧時に、チャカで弾かれた。避けた際に、弾丸が頬を掠めただけで、傷に深さはない。
小林幸真
小峠華太
小林幸真
そう言うと、小林の兄貴は消毒と称して、俺の頬の傷をベロっと舐めた。
舐められた瞬間、ピリッとした痛みが走る。
小峠華太
小林の兄貴の突拍子もない行動に驚き、反応が一拍遅れてしまったが、頬の上を走る、肉厚な舌の感触で、我に返り、慌てて後ろに飛び退こうとする。しかし、それよりも早く、俺の腰に腕を回され、がっちりとホールドされてしまった。
小林幸真
いや、舐めるのを止めて欲しいんですが。
小林幸真
小峠華太
小林幸真
小峠華太
小林幸真
反論は受け付けないとばかりに、封殺されてしまった。小林の兄貴の命令通りに、俺はシャツの裾を捲りあげる。何をされるのか分かっていながら。
小林幸真
傷の度合いを確認し終えると、やはり小林の兄貴は、俺の傷を舐めだした。
ちょっ、流石に、これは不味くないか?
端からみれば、そういうプレイをしてるようにしか見えない。下手すれば、小林の兄貴とそういう関係だと噂が流れかねない。
お互いにとって、百害あって一利なしだろう。なのに、小林の兄貴は舐めるのをやめそうにない。
一体どうしたものか、と頭を悩ませてた時だった。
速水泰輝
運悪く、速水が事務所に入ってきてしまった。
速水は俺たちを見るなり、目を丸くさせる。
とりあえず、打開策として、アイコンタクトで、速水に会話を試みる。 断じて、俺の趣味じゃない!と。
速水泰輝
俺のサインに気がついた速水が、親指を立てて、ハンドサインで、俺に返事を送り返してきた。
速水泰輝
いや、待て、速水お前、全然分かってないだろ!これは誤解だ!
速水は更に、ウインクでサインを送ってくる。それも見当違いの。
人払いしときますね、じゃない!して欲しいのは、そっちじゃない。
速水泰輝
自信満々で、勘違いしたまま、速水は部屋を後にした。
一刻でも早く、速水の誤解を解きに、部屋を飛び出したいのだが、俺は未だに小林の兄貴に脇腹を舐められいるため、身動ぎすら許されずにいる。
速水が他の兄貴たちに、事の顛末を吹聴して回っている姿が、目に浮かぶ。
嬉々とした表情を浮かべた、須永の兄貴と永瀬の兄貴に、弄り倒される自分の姿まで容易に想像できる。まさに、お先真っ暗とはこの事を指すんだろうな。
俺が絶望に打ち拉がれていると、小林の兄貴が、舐めるのをやめた。
やっと解放されたと思ったのに
小林幸真
小峠華太
一難去って、また一難が降りかかってきた。
小林の兄貴なら、やりかねない。
こうして、俺は小林の兄貴から、一方的に理不尽な約束を取り付けられたのだった。
小林幸真
極道の世界は、何時だって命の綱渡し。メンツを保つ為に、時には格上との戦闘もやむを得ない。そうなれば、無茶を承知で、戦闘に身を投じなければ、活路なんてひらけやしない。体を張れば、負傷は免れないのは当たり前。
よって、当然の如く、俺は三日後、カチコミの際に負傷した。そして、その事を小林の兄貴に知られてしまい、宣言通り、全身隈無く 、舐めまわされたのだった。
小峠華太
その後、一応、駄目元で抗議してみたものの
小林幸真
かえって火に油に注ぐ結果となった。
小峠華太
兄貴には逆らわないのが一番だという事を、前以上に身を持って知る羽目となった。
おわり
あとがき 小林の兄貴が、華太を心配して、助言するシーンを見てて思いついた。攻めが脱がすのも好きだけど、受けに自分の服を持ち上げらせて、恥ずかしがる姿を眺めるのは、もっと好き。 基本的にラブラブな話を書くのが好きだけど、昼ドラみたいな、ぐっちゃくっちゃのどろどろな話も好きなんだよね。 わなかぶ前提のなぐかぶ、どろどろ話も時間があれば書きたい。構想自体は、かなり前からあるんやけどな。これ、三人別々の視点で書くと三人とも別々の感情が渦巻いてて、面白いのは面白いんだけど、三人分書くのは大変なんよな。昼ドラ並の愛憎渦巻く話、誰か書いてくれへんかな