鈴斗
涼太君すぐに中央病院に来てくれ
鈴斗
鈴美はそこの302号室だ
涼太
今すぐ向かいます。
5分後
涼太
鈴美!
鈴斗
涼太君!今緊急手術をしてなんとか一命をとりとめた
涼太
ほんとですか?今会えますか?
鈴斗
ああ。行ってやってくれ
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涼太
鈴美!
鈴美
り、涼太。どうしてここに....
涼太
お前のお父さんから教えてもらったんだよ。
鈴美
なんで.....
鈴美
来なくて良かったのに
涼太
なんで教えてくれなかったんだよ。病気のこと
鈴美
私昔から体が弱かったの
鈴美
小学校も中学校もろくに通うことができなくて、高校にはぎりぎり入れたんだよね
鈴美
友達とかもいなくて、そんな時に、声をかけてくれたのが涼太だったよね
涼太
なんだよ急に...
鈴美
私その頃から涼太が好きだったんだ。でも涼太学年1人気あったから近づけるなんて思ってもなくて
鈴美
でも涼太が告白してくれた時は驚いたよ
鈴美
でも嬉しかった
鈴美
付き合って6年でお別れなんて寂しいけど
涼太
お別れって言うなよ
鈴美
だってそうじゃない!
鈴美
もう私の未来は変えられない
鈴美
だから涼太には新しい彼女を作ってもらって幸せになってほしい
涼太
無理だよ...
鈴美
私の分まで生きて
涼太
お前のいない人生なんて....
鈴美
私がいなくても涼太は十分立派だよ
鈴美
もう今日は帰ってよ
涼太
やだ、まだお前と一緒にいたいよ
鈴美
ごめん。今日はもう一緒にいたらどんどん私が辛くなる
涼太
わかった....
この会話が涼太と鈴美にとっての最後の会話となった
3ヶ月後
鈴斗
涼太君落ち着いて聞いてくれ
鈴斗
今鈴美が息を引き取った。
涼太
今すぐ向かいます







