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耐え続けた花は強くなる

第1話 - 耐え続けた花は強くなる

2020年02月15日

#恋愛

#初恋あるある

無名さん。

私が言われたかったのは

『ごめん』でもなく

『大丈夫』でもなく

『よく頑張ったね』だった

美月

パパ、ママ殴っちゃだめ！

ﾎﾞｺﾝｯ!!!!!!!!

父

なに！？もう一回言ってみろ！！

美月

ごめんなさい……っ

美月

(痛い…)

美月

も、もう言いません…っ！

美月

(痛いよ…助けて…)

うちの父はいわゆる DV男

母は数年前から。

私は２歳、三歳の時から受けており、

『死ななかったのが奇跡』と言うほど酷かった。

母

ごめんね、ごめんね…。

母

こんな家庭に産んじゃって…

母

私が守ってあげるからね

これが母の口癖だった

それでも離婚しないのは別れたら金銭的に不便だからだ

でも、ある日

母

はぁ…っ

母

はぁ…っ

美月

ママ……？

母

美月…。

パパもママも

赤く染まっていた＿。

母

ごめんね

葬式に訪れた人

‘‘可哀想’’な子…。

葬式に訪れた人

殺された夫、DVらしいですわ…。

葬式に訪れた人

本当ですか…。

叔母さんらしき人

貴方が美月ちゃん？

美月

……はい。

叔母さんらしき人

‘‘大丈夫’’？

叔母さんらしき人

これからは‘‘大丈夫’’だからね。

美月

(違う…)

美月

(私が言われたい言葉は『大丈夫』でも『可哀想』でもない。)

そのあと、私は叔母さんらしき人に引き取られ

小３から中３まで

その人の家に居た。

叔母さんらしき人

６年も一緒に過ごしたけれどもう限界だわ…!!!!!!!!

叔父さんらしき人

おい、聞こえるだろ。

私はショックであまり喋れなくなり、

私が喋らなかった事により

気味悪がった叔母さんが

ある日、こんなことを口走った

それに怒鳴る叔父さんの声で起きていた私は、

それを聞いてしまった。

美月

(私はどこに行っても邪魔者なんだ…、もう、出ないと。)

そんなことを思った私は

荷物をまとめて家出した。

美月

(これから…)

美月

(どうしようか…。)

行き場所もなく、

ただ道を彷徨う事　１時間

私は叔母さんの家からかなり離れた公園で

泊まることにした。

美月

(寒……)

美月

(私はこれからどうなるの…？)

謎の男

んん？

謎の男

こんな所に美少女がいるなぁ…ぐへへ。

美月

(酒臭い…。)

美月

(酔っぱらい？)

謎の男

お嬢ちゃん、可愛いねぇ…

謎の男

幽霊かな～…？

美月

いえ…。

美月

人間ですが。

謎の男

こんな所にいたら胸揉まれるよぉ？////

謎の男

おじさんみたいな人にねぇ…？？///

美月

きゃっ、辞めて！

美月

(気持ち悪い…っ)

ドンッ！

謎の男

いってぇ…誰だ!!!!!!!

見知らぬ男

警察だ。

謎の男

なっ、逃げろ～…!!!!!!!!

見知らぬ男

大丈夫？可愛いお嬢ちゃん。

美月

はい、有難う御座います

見知らぬ男

なんでここにいるの？

美月

実は……………。

見知らぬ男

…………………そっか。

見知らぬ男

今まで良く頑張ったね。

美月

…っ！

美月

…あの警察なんですか。

見知らぬ男

ん？あ、いいや？

見知らぬ男

…誘拐犯かな。

美月

私を誘拐するんですか？

見知らぬ男

…そうかな。

見知らぬ男

こんな所にいるんだから、誘拐しようかな。

見知らぬ男

君、名前は？

美月

美月。

見知らぬ男

じゃあ美月ちゃん、今から君を

見知らぬ男

誘拐するよ＿。

美月

はい。

私は、この時

不意にも恋してしまった

私がこれからする事は

絶対に叶わぬ誘拐犯への恋

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無名さん。

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