TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

〜哲汰side〜

哲汰

あっ咲っ、

小堺さんちょっといい

哲汰

行っちゃった、、

でもその時俺はなんか嫌な予感がして、 後をついて行くことにした。

着いた先は、使われていない旧校舎の一室。 薄暗く、静かな教室。

気づかれないように扉の前で話を聞いていた。

……昨日、 武道館いたんだって?

俺の女友達が見たって言ってたよ。 関哲汰と付き合ってるって噂、もう回ってるし。あんなライブ見て惚れ直したんだろ?

や、やめて……!

俺はハッとした。

咲ちゃんってさ、 断れないタイプでしょ?

いてもたってもいられなくなって 勢いよく扉を開けた。

教室のドアを開けた瞬間―― 視界に飛び込んできた咲の姿に、 俺の心臓は一瞬で凍りついた。

咲の肩が小さく震えてて、 男がその距離で手を伸ばしてて、

咲の目には……怯えと、涙と、助けを求める色がはっきり浮かんでいた。

頭が真っ白になった。

気づいたときには、 その男を力いっぱい突き飛ばしていた。

哲汰

……何してんだよ、お前

自分でも驚くくらい、 低くて怒りを抑えた声だった。 けれど、内側は煮えたぎるように熱くて、 手が震えていた。

咲は、その場に崩れ落ちていた。 俺はすぐに駆け寄って、彼女を抱きしめた。

あの小さな体が、俺の腕の中でまだ震えてる。

哲汰

……咲ちゃん、ごめん……
ほんとに、ごめん

俺が守らなきゃいけなかったのに。 ライブだ、リハだって言って、 咲の寂しさにも不安にもちゃんと 向き合ってなかった。

こわかった……

その一言で、胸の奥がズン、と重く沈んだ。

哲汰

もう、二度と……絶対に、
ひとりにしない

咲を抱きしめる腕に、自然と力がこもった。 俺のせいで、咲にまた“あの時みたいな思い”を させたなんて――悔しくて、情けなくて。 でも。

今こうして、俺の腕の中で震えている咲を、 絶対に守る。 その想いだけは、誰よりも強く胸にあった。

もう、咲を泣かせない。 咲が俺の隣にいてくれる限り―― 俺は、何よりも強くなれる。

この作品はいかがでしたか?

5

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚