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翌日 昼休み
「たまには予定にない 無駄なことして」
「ダラダラ過ごすのも 悪くねぇよ」
頼さんに頬を触れられた瞬間の あの温かい熱が
今も肌に残っている気がする
長谷川 鈴夏
長谷川 鈴夏
真白 歌音
真白 歌音
真白 歌音
長谷川 鈴夏
長谷川 鈴夏
歌音はニヤニヤしながら パンをパクリとかじった
長谷川 鈴夏
真白 歌音
真白 歌音
真白 歌音
私はお弁当の蓋を閉じながら 青空を見上げた
いつもなら昼休みは 次の授業の予習をする時間
なのに今の私はただ ボーッと木を眺めている
真白 歌音
真白 歌音
真白 歌音
真白 歌音
長谷川 鈴夏
長谷川 鈴夏
長谷川 鈴夏
鈴夏は優しく私の肩を ぽんと叩いた
長谷川 鈴夏
長谷川 鈴夏
真白 歌音
真白 歌音
長谷川 鈴夏
長谷川 鈴夏
真白 歌音
鈴夏の言葉に 胸がどきりと高鳴る
「予定を誰かに任せる」なんて
今までの私なら絶対に ありえなかったのに
放課後
鈴夏に甘えて
私はいつもより1時間も 早く学校を出た
真白 歌音
真白 歌音
ドキドキしながら道を歩く
お店のすぐ近くで 誰かが話している声がきこえて
私の足はピタリと止まった
声の主は頼さんと 同い年くらいに見える
ピアスに首にタトゥーをしている 男の子だった
その人は怪訝そうな顔で 頼さんの胸元を小突いている
黒沢 頼
黒沢 頼
頼さんの声はいつもと違って 低くて冷たい氷のようだった
声をかけるタイミングを 見失った私は
思わず物陰に隠れた
芦屋 風雅
芦屋 風雅
芦屋 風雅
芦屋 風雅
黒沢 頼
黒沢 頼
芦屋 風雅
芦屋 風雅
芦屋 風雅
芦屋 風雅
風雅と呼ばれた男の人は チッと大きく舌打ちをすると
頼さんの肩を乱暴に 押してすれ違った
芦屋 風雅
芦屋 風雅
芦屋 風雅
そう言い捨て風雅さんは 走り去っていった
黒沢 頼
頼さんは大きなため息をつくと 店の中に入っていった
真白 歌音
私は数秒迷ったけど頼さんの 後を追うようにドアを開けた
(ガチャ…
いつもの丸椅子に座る頼さんは 鋭い瞳で床を見つめていた
『少し歪んだ右腕のタトゥー』を 強い力で握りしめている
黒沢 頼
頼さんの声は 微かに低くて沈んでいる
黒沢 頼
黒沢 頼
黒沢 頼
真白 歌音
初めての拒絶に 胸がしめつけられる
いつも完璧な私のルールを 笑い飛ばしてくれた頼さん
その頼さんが
私の知らない深い暗闇の中で 1人で息を殺して耐えている
関わってはいけない気がする ……だけど
真白 歌音
真白 歌音
黒沢 頼
予想外の私の言葉に 頼さんは驚いて顔を上げた
めると
めると
芦屋 風雅(あしや ふうが) ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 大学2年生 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 頼と同じ美大に通っている 絵を描くのが大好き 言葉は荒いが根は優しい
めると
めると
#ファンタジー
百はな🍑
524
凛🐶
105,117
#ミステリー
コメント
1件
# 感想 4話のラストから続く、歌音の"はみ出し"がすごく切なくて温かかったです。頼さんの冷たい「帰れよ」に胸がギュッとしたけど、それでも「帰りません」って言える歌音の強さ、泣けました。風雅くんの言葉から透けて見える頼さんの過去…あの右腕のタトゥーが何を隠してるのか気になりすぎます。無駄な時間の尊さを教えてくれる頼さんだからこそ、今度は歌音が彼の暗闇に寄り添おうとしてるのが尊い。次が待ち遠しいです、めるとさん😢🤍