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抗体人間シリーズ−過去編−

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抗体人間シリーズ−過去編−

36 - 9月15日 計画実行日①

♥

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2019年07月12日

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特殊遺伝子学研究室

柘榴

いよいよですね...

天望

ああ、いよいよだ。

柘榴

でも、琥珀ちゃんがまだ

ガチャッ

琥珀

...すまない、遅くなった。

柘榴

もう、琥珀ちゃん‼︎今日が本番なんだよ‼︎

琥珀

すみません、少し色々ありまして...

柘榴

色々?

琥珀

いえ、何でもありません...

天望

さて、寺院も揃ったことだ。武器は持ったか?

柘榴

えっと、私はこの...水鉄砲?

天望

おい、寺院。水遊びをしに行くんじゃないんだぞ。

琥珀

見た目は水鉄砲だが...博士、そこの置物に向かってその銃を撃ってみて下さい。

柘榴

わ、分かった。

スッ

チュンッ

ドロォ...

柘榴

わっ‼︎溶けた‼︎

琥珀

見た目は水鉄砲ですが、中身は溶解液なんです。

琥珀

なので人間には絶対に撃たないで下さい。

柘榴

それって...

柘榴

ドロドロになるってこと⁉︎

琥珀

当たった箇所だけですが...

柘榴

気をつけて使おっと...

天望

で、あっしはこれか。

柘榴

...懐中電灯?

カチッ

カッ‼︎

天望

...何ともならんな。

柘榴

ちょ、ちょっと天望先輩‼︎効果も分からないのに琥珀ちゃんに当てたらダメですよ‼︎

天望

おい、どういうことだ?ただの使いやすいライトじゃないか。

琥珀

....

天望

おい。

琥珀

...そぉぉ見ぃぃえぇぇるぅぅがぁぁ、じぃぃさぁぁいぃぃはぁぁ

柘榴

ど、どうしたの琥珀ちゃん⁉︎話し方がゆっくりになってるけど⁉︎

琥珀

あぁぁ、こぉぉれぇぇはぁぁ

天望

この光を浴びると行動と言動が通常より遅くなるのか。

天望

効果はどれくらいだ?

琥珀

さぁぁんんんぷぅぅんんんだぁぁ。

天望

だがこれは足止めには使えるが、肝心の攻撃には使えないな。

天望

ん?この音叉は何だ?

ポ––––ンッ...

柘榴

だから天望先輩‼︎効果も分からずに

グイッ

柘榴

へっ?

ビターンッ‼︎

柘榴

痛っ‼︎か、身体が床に...

ミシミシッ...

柘榴

い、痛っ‼︎

シャッ‼︎

柘榴

あ、あれ?痛みがなくなった...?

琥珀

はぁ...説明もなしに勝手に試さないでくれないか?

天望

今、何をしたんだ?というか動きが戻っているな。

琥珀

今、博士にかかったモノを取り除いたんだ。

琥珀

あと私が創った武器なんだから、例えかかったとしても解除できる。

天望

なるほど。で、この音叉はどういう効果があるんだ?

琥珀

鳴らして音が届く範囲内にいるものを接着している部分に強制的にくっつけることが出来るんだ。

天望

例えば足が床についていたら身体も床にくっつくという訳か。

柘榴

でも、さっきの痛みは何だったの?

琥珀

あれは骨が無理矢理床にくっつこうとしてミシミシ言っていたんですよ。

天望

お前...怖いこと思いつくな...

琥珀

想像力豊かだと言ってくれると嬉しいんだが。

柘榴

あれ、でも琥珀ちゃんの武器は?

琥珀

私は自在に武器でも何でも創れるので要らないんですよ。

天望

便利だな。

天望

では、一通り武器の確認も終わったことだ。そろそろ実行に移るぞ。

天望

まずあっしが電源管理室へ向かう。

天望

後輩と寺院は各実験場にいる“抗体人間”を救出しろ。

天望

連絡は後輩の携帯を通して行う。だから「見ていませんでした」は通用しないからな。

柘榴

大丈夫ですよ‼︎

天望

では後でな。

柘榴

待って下さい‼︎

天望

ん?どうした?

柘榴

あの...

柘榴

ちゃんと合流してくれますよね...?

天望

なんだ、そんなに心配か?

柘榴

だ、だって...もし合流出来なかったら私...

ビシッ

柘榴

痛っ‼︎

天望

だから何であっしが死ぬ前提で話が進んでいるんだ。

天望

安心しろ。随時連絡は取るつもりだ。

柘榴

分かりました...

柘榴

じゃあ頑張って“みんな”を救出して全員で脱出しましょう‼︎

天望

...ああ、そうしよう。

天望

では、さらばだ。

トテットテットテッ

柘榴

じゃあ、私達も移動しよっか‼︎

琥珀

はい、そうしましょう。

タッタッタッ

実験場【A】

ガチャッ

柘榴

凛ちゃん‼︎助けに来たよ‼︎

....

柘榴

あ、そうだ。マイク通さなきゃ聞こえないんだった...

ザザーッ

《凛ちゃん‼︎聞こえる?》

その声...柘榴さんですか?

《そう‼︎今、凛ちゃんを助けるからね‼︎》

助けるって...どうやって...

チュンッ

ドロォ...

...。

柘榴

凛ちゃん‼︎助けに来たよ‼︎

そんなこと言ってまた私をダマす気じゃ

琥珀

それは違うぞ。

琥珀さん...?

琥珀

確かに、ここの研究者達は貴様らをただの“モルモット”にしか思っていないだろう。

琥珀

だが、博士と天望は違う。私を含め、貴様らを本当の人間のように思っているんだ。

でもこんな“人体実験”をしたじゃないですか。今更仲良くしようだなんて言うんですか?それはあまりにも虫のいい話じゃないですか?

琥珀

違うんだ、凛。貴様は勘違いをしている。

勘違い?何ですか、自分達はこの“実験”をしていないとでも言うんですか?

琥珀

まあ、そうだな。この“実験”の黒幕は大蛇森 安曇という人間が行なっているんだ。

大蛇森 安曇?聞いたことない名前ですね...

琥珀

最近、特遺研にやって来た男だ。

では、その男がこの“実験”の黒幕と...

では、なぜあなた方は今まで助けに来なかったんですか?

琥珀

それは...

柘榴

私がビビっていただけだよ。

柘榴

もし私が“君達”を助けに行ったのがバレたら、この研究所を追い出されるかもしれない...

柘榴

その上、私は責任者を解任されてから新しく就任した安曇君に脅されているし...

つまり、自分が研究者という地位を維持したかったと?

柘榴

違うよ。

何が違うんですか?結局はこの仕事が大事なだけじゃ

柘榴

柘榴

“みんな”と会えなくなるのが嫌だったんだよっ‼︎

...は?

柘榴

私がこの研究所から永久追放されたらより環境は悪化して、“君達”は死ぬかもしれない。

柘榴

そんな最悪の状況を避けるために私は今まで助けたくても助けに行けなかったんだよ。

柘榴

でも今こんなこと言ってもただの言い訳にしか過ぎない。

柘榴

私は私に甘えていただけなんだよ...

柘榴

でも、信じてほしい。

柘榴

私は“君達”を助けたい。この地獄から救い出したい。

柘榴

だから...お願い、私を信じて。

....

なるほど、柘榴さんの気持ちはよく分かりました...

本当に...信じてもいいんですね?

柘榴

勿論、私は絶対に“君達”を見捨てない。

...分かりました。

では行きましょうか。

柘榴

えっ?それって...

他の“皆さん”も助けに行くんですよね?急がないと見つかりますよ。

まあ、見つかっても私は殺人鬼なので大丈夫ですけど。

柘榴

あ、ありがとうっ‼︎

琥珀

よかった...

では次は...

実験場【B】

チュンッ

ドロォ...

柘榴

棘為ちゃん、助けに来たよっ‼︎

ああ...‼︎殺される殺される...‼︎

殺しませんから落ち着いて下さい。

う、嘘だぁ...っ‼︎だったら何でハサミ持ってんだよぉ...っ‼︎

あ。

琥珀

とりあえず、しまっておけ。

だ、だったら今更何しに来たんだよぉ...っ‼︎

柘榴

だから、助けに来たんだよ‼︎

嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ...

殺される殺される殺される殺される殺される殺される殺される...

どうやら普通の精神状態ではありませんね。

琥珀

それなら...

ポコンッ

琥珀

これを被せれば...

スチャッ

殺される殺される殺さ...

ん?何か少し気分が楽になったような...

柘榴

琥珀ちゃん、これは?

琥珀

被っている間だけ普通の精神状態に戻るヘルメットです。

柘榴

凄っ‼︎

柘榴

あれ?でも何で凛ちゃんは普通なの?

私は感情を取り除かれているので大丈夫なんですよ。

柘榴

...ごめん。

謝らないで下さい、反応に困ります。

それより、これでようやくまともに話せますね。

柘榴

棘為ちゃん、一緒にここから脱出しよう‼︎

電源管理室

天望

はぁ...はぁ...

天望

やっと...辿り着いた...

ピッ ピッ ピッ

ピ––––ッ

ガチャッ

天望

ふぅ...情報管理室のやつらから暗証番号聞き出しておいてよかった。

天望

で、これか...

天望

あ、その前に後輩に連絡を取って...

天望

天望

よし、行くぞ‼︎

グッ

天望

あれ?

グッ

天望

な、何だ?このレバーかっっった...

天望

ふぬぬぬぬっ‼︎‼︎

グググッ

天望

うおりゃぁぁぁっ‼︎

ガコンッ

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