ゆい
――あれから、六日ほど経っただろうか。 ゆいは窓辺に腰掛け、外をぼんやり眺めていた。 朝日がカーテン越しに差し込み、部屋は穏やかな暖かさに包まれている。
ゆい
この景色も、この空気も……前にも、何度か見た気がする)
本を閉じた、そのとき。
コン、コン。
サンズ
ゆい
ドアが開き、クラシックサンズが顔を出す。 柔らかい笑顔。でも、その眼窩の奥に、じっと絡みつくような熱。
サンズ
ゆい
微笑むと、クラシックサンズは少しだけ肩の力を抜いた。
サンズ
――けれど、それで終わりじゃなかった。
フェル
ゆい
ナイトメア
ゆい
みんな、こんなに……近かったっけ)
ゆい
ふと、頭の奥がチリ、と疼いた。
ゆい
白メア
振り返ると、白メアが静かに立っていた。 その声だけが、妙に澄んで聞こえる。
白メア
ゆい
ただ……なんか、夢の中にいるみたいで
白メア
少し考えるように目を伏せてから、優しく笑う。
白メア
ゆい
胸が温かくなる。 でも同時に、言いようのない不安が広がっていく。
ゆい
そんな気が、どうしても消えない)
――そして、その感覚は正しかった。
――21日目の夜。 胸がざわついて、落ち着かない。 本を閉じた瞬間、ドアがノックされた。
コン、コン
ゆい
サンズ
ゆい
サンズ
一瞬、迷う。 けれど、断れる空気ではなかった。
ゆい
夜風が吹く屋上。 そこにいたのは、サンズだけじゃない。 フェル、スワップ、ホラー、マーダー、キラー、ドリーム、インク、ナイトメア、エラー、クロス、そして白メア。
ゆい
足が、自然と止まる。
ゆい
沈黙。 ただ、視線だけが一斉に向けられる。 逃げ場が、ない。
サンズ
一歩、前に出る。
サンズ
ここで、オレと暮らしてほしい
フェル
フェル
インク
君がいないと、色が足りないんだ
クロス
ゆいが選ぶのは、オレだけでいい
言葉が、重なる。 逃げ道を塞ぐみたいに。
ゆい
ゆい
視線が泳ぐ。 息が、うまく吸えない。
白メア
白メアが、そっと一歩前に出た。
白メア
……でもね、誰を選ぶかで、未来は変わる
助けてほしい。 でも、白メアは“選択”そのものを否定しない。
サンズ
フェル
みんな(白メアとゆい以外)
ゆいの前には―― 数えきれない執着と、ただ一人の安らぎ。
ゆい
言葉が、出ない。
――21日目。 ループが終わる直前、 選べるのに、選べない夜が、静かに始まった。






