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ゆい

…気持ちいい朝、のはずなんだけど…

――あれから、六日ほど経っただろうか。 ゆいは窓辺に腰掛け、外をぼんやり眺めていた。 朝日がカーテン越しに差し込み、部屋は穏やかな暖かさに包まれている。

ゆい

(……変だな。
この景色も、この空気も……前にも、何度か見た気がする)

本を閉じた、そのとき。

コン、コン。

サンズ

よ、ゆい。入っていいか?

ゆい

あ、うん

ドアが開き、クラシックサンズが顔を出す。 柔らかい笑顔。でも、その眼窩の奥に、じっと絡みつくような熱。

サンズ

調子はどうだ? ちゃんと眠れてるか?

ゆい

うん……まあまあ、かな。心配してくれてありがとう

微笑むと、クラシックサンズは少しだけ肩の力を抜いた。

サンズ

そっか。それならよかった

――けれど、それで終わりじゃなかった。

フェル

無理してねぇだろうな?

ゆい

だ、大丈夫だよ……

ナイトメア

……無理はするな。疲れは、オレが引き受ける

ゆい

(……あれ?
みんな、こんなに……近かったっけ)

ゆい

(……前にも、こんなふうに……)

ふと、頭の奥がチリ、と疼いた。

ゆい

……あれ……?

白メア

ゆい?

振り返ると、白メアが静かに立っていた。 その声だけが、妙に澄んで聞こえる。

白メア

顔色、あんまりよくないよ

ゆい

……白メア。ううん、大丈夫。
ただ……なんか、夢の中にいるみたいで

白メア

夢か…

少し考えるように目を伏せてから、優しく笑う。

白メア

じゃあさ。目が覚めるまで、僕がそばにいる

ゆい

…うん

胸が温かくなる。 でも同時に、言いようのない不安が広がっていく。

ゆい

(……この先で、何か起こる。
そんな気が、どうしても消えない)

――そして、その感覚は正しかった。

――21日目の夜。 胸がざわついて、落ち着かない。 本を閉じた瞬間、ドアがノックされた。

コン、コン

ゆい

…はい

サンズ

ゆい。少し、話がある。屋上まで来てくれないか?

ゆい

……屋上?

サンズ

大事な話だ

一瞬、迷う。 けれど、断れる空気ではなかった。

ゆい

…わかった

夜風が吹く屋上。 そこにいたのは、サンズだけじゃない。 フェル、スワップ、ホラー、マーダー、キラー、ドリーム、インク、ナイトメア、エラー、クロス、そして白メア。

ゆい

…え?

足が、自然と止まる。

ゆい

なんで……みんな……?

沈黙。 ただ、視線だけが一斉に向けられる。 逃げ場が、ない。

サンズ

…ゆい

一歩、前に出る。

サンズ

オレは、お前が必要だ。
ここで、オレと暮らしてほしい

フェル

ふざけんな!

フェル

ゆいは俺のもんだ。選択肢なんて最初からねぇ

インク

ゆい、ボクの世界に来てよ。
君がいないと、色が足りないんだ

クロス

……他はいらない。
ゆいが選ぶのは、オレだけでいい

言葉が、重なる。 逃げ道を塞ぐみたいに。

ゆい

……ま、待って……

ゆい

……私……そんなの……急に言われても……

視線が泳ぐ。 息が、うまく吸えない。

白メア

ゆい

白メアが、そっと一歩前に出た。

白メア

無理に、今決めなくてもいい。
……でもね、誰を選ぶかで、未来は変わる

助けてほしい。 でも、白メアは“選択”そのものを否定しない。

サンズ

さぁ、ゆい

フェル

答えろ

みんな(白メアとゆい以外)

オレだよね??

ゆいの前には―― 数えきれない執着と、ただ一人の安らぎ。

ゆい

…っ…私…

言葉が、出ない。

――21日目。 ループが終わる直前、 選べるのに、選べない夜が、静かに始まった。

サンズ達に愛された?

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