最後

今日さ、

5ヶ月ぶり？に親と会ったんだけどさ

まあ、変わってなかったよね

こっちはさ、あんたらのせいで

色々フラッシュバックしてきてさ

薬の副作用にも

過食にも悩まされてさ

6キロ痩せたのにさ

あら、あなたたちの肉付きが良いことw

頬もふっくらしてて

血色良いね😊

そんなに私のことどうでも良かったんだねw

出会って最初にさ

「うわ、細くなったね〜」

って。

吐き気するわ

誰のせいだよ

謝罪の言葉のひとつもないんだね

親面してさ

警察の人も

児童相談所の人も

先生も

結局は

私の「ほんとう」の

味方じゃないもんね、

親側のさ、弁護士にさ

「お母さんとお父さんはあなたのことを愛しているよ」

とか言われてさ

なに？あんた「親が全て主義」なんだね

「愛している」？

毎日殴られ蹴られ

冬に家の隣の倉庫に閉じ込められ

棒で全身叩かれて

ご飯もろくに食べさせて貰えず

「産まなきゃ良かった」

と言われ

いじめられていることを

勇気出して伝えたら

「あんたが完璧じゃないのが悪い」

と言われ

大切なものは全部壊され

好きなものはずたずたにされた

それでも

「愛して」

いたんだね

私がされたことも

ぜんぶ

「しつけ」

の

たったの3文字で

なかったことにされるんだね

必死の助けの声も

笑って聞き流されるんだね

「特に目立った外傷は見られませんね」

ふーん。

定義そこなんだ

表面だけなんだね

私のお腹には

火傷の跡がしっかりついてるのに

体の傷はさ、

時間が経てば消えるんだよ

でもね、どう頑張っても

親といじめっ子に

ずたずたにされて

切り裂かれて

大きなナイフが刺さった

心は

もう

元には戻せないんだよ

知ってる？

親側の弁護士さん

私より人生経験積んでるから

分かるはずだよね

こんなことも

16歳の小娘の

くだらない

戯言なんだね

こっちはさ

昨日から

過呼吸と頭痛と吐き気と

震える体を

頑張って

持ち上げて

ここに来たのにさ、

あんたたちは

笑顔なんだね

笑える

親が捕まることとかさ

賠償金とかさ

養護手当の

金なんか要らないからさ

地位も

名誉も

能力も

要らないからさ

私はね

ずっとずっと

そっと抱きしめてくれる存在が

欲しかったんだよ

分からないよね

あんたらみたいに恵まれている人にはさ

1人、家に帰る道でさ

暖かい家の光

美味しそうな夕飯の香り

笑い合う親子

幸せそうなぬくもり

まっすぐな愛

私にはさ、そのどれも持たせてくれなかったんだね

何度吐きそうになったか

羨ましかったか

笑い合う幸せそうな親子を

「殺したい」

って思ったか

でも

殺しても結局

全部私が悪いんでしょ

何度

親を

包丁でぶっ刺そうと思ったか

あんたたちのせいで

全部壊れた

神様はさ

私に

し　あ　わ　せ

の

「し」

の1文字も

くれなかったんだね

結局

みんな離れていくんだね

突き放すんだね

夢を見ちゃだめなんだね

私には

幸せになる価値は

ないんだね

たったのいっかい、

いっかいでも

願ったらだめなんだね

3秒

抱きしめられることも

許されないんだね

そんなにんげんは

いなくなっていいんだよね

わたしは

ごみだから

宇宙の

ごみになることが

せいかいなんだね

わたしは

いきてるだけで

えらくないんだね

たすけて

「頑張ったね」

って

抱きしめて

頭をなでてほしい

人のぬくもりを

感じたい