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ーskt Sideー

ドン、ドンドンドン……

snr

坂田?さかたーん!?

明るい声

snr

また引きこもっとるんー?!

声がデカい

snr

なぁなぁなぁ〜!

……………。

skt

うるせぇ!!!!

snr

あ、生きてた

ドアの向こうの彼に怒声を浴びせる。

引きこもっとるの分かっとる癖に…、

snr

何で毎日出てこーへんの!?
毎日料理余らせて明日に持たせるのとか大変なんやけど!?

それは素直にすまん((

だけど、出ては行けないと分かるんや。

センラを、傷付けてしまいそうだから…。

俺が…、

"吸血鬼"だから。

自分が吸血鬼と悟ったのはほんの一年前。

センラが好きで、告白して 付き合い始めてすぐ。

満月の日にセンラと 「満月綺麗やな」 って話をした後、寝ようとした。

そこで、気付いたのだ。

何故ならば、 "無意識に"センラの首に噛み付こうとしてたから。

そこですぐ悟って、 その日からずっと引きこもっとる。

もちろんセンラはこれを知らない。

でもしょうがない、知られたら嫌われるから。

snr

おーいご飯はー!?

skt

要らん、!

ご飯より血のが美味いやん((

まぁ…父親が買ってくれて時々贈られてくる血のパックなんだけど…。 しかもあんま美味くないんだけど…

でも、彼氏に血をねだるのはおかしない?

普通に気持ち悪i((殴

snr

はぁ!?!?一週間前から食べとらんやんけお前!!

skt

ちゃんと自分で買ってきて食べとるから!!!

snr

栄養絶対かたよっとるやんけ!

skt

ええやん生きてるんやから!

snr

あぁもう……分かったわ

センラは今回も負けたようで、 下の階に降りていった。

俺が吸血鬼って言ったらセンラはなんて言うんかな?

やっぱり…

snr

はぁ?気持ち悪っ!!!
ちょ、近寄らんといてな!?

とか言うんかなぁ〜…

人間なら有り得そうやなぁ…。

いや、でも……

センラは優しいからなぁ、、

大雨の日に家出した僕を拾って育ててくれたのは正真正銘センラやし、、

甘やかしたり喧嘩しあったりしても 優しくしてくれて、付き合ってくれたのもセンラ。

それなのに、僕は引きこもってセンラを他人と同じにしとるんか…?

でも…でも…………

skt

ぁぁぁ゛……!!!

ムカつく、ムカつく…

こんな弱い僕は嫌い。

ウザい、ウザいウザい…消えてくれ。

頭をクシャクシャにしても出て来るのはイラつきばかり。

こんな僕は死んでしまえばいい。

そう思っても死ねないのがもっとムカつく。

もう…寝よう…、。

自己嫌悪に浸りながらもいつものパニックを起こさない為に寝る事にした。

skt

うぅ………?

目を開けるといつもの散らかった部屋。

今日も、生きなきゃ。

ドンドンドン!

snr

坂田ぁ〜!!!!

またか。

skt

もうッ!何やねん!!!

snr

はぁ!?!?!?

snr

朝ごはん!!!!!出来たで!!!!!!

skt

要らん、‼‼

snr

お前なぁ………

skt

だって要らんのやもん!!!

snr

もうぅ……………

今日も諦めた、かな?

そう思った時、 扉の前にストンッと座る音。

センラが扉の前に座ったみたい。

skt

……なに

snr

何って、こっちが何やわ〜

snr

一年前からどうしたん?

snr

妙に引きこもり始めて……

ごめんね、ごめん。

傷付けてるのは分かっとる。

でも引きこもりは辞めれない、

自分の事しか考えれないんや……ごめん、

snr

何か、センラ悪いことした…?

ちゃう、ちゃうよセンラ…、

snr

……何も答えないって事は合ってるん…?

だから…ちゃう…………

snr

そうだったんやぁ……ごめんね、坂田

snr

……別れよか、俺達…

skt

ッ、やから、ちゃう!!!!!!!!!!

思わず扉を開けて、センラに叫ぶ。

センラにまんまとはめられた事に気付かずに。

あ……やってしもたぁ………

snr

坂田ぁ〜…ようやく出てきよったなぁ!!!!!

skt

ひぃぃぃぃぃ!‼‼‼

skt

ごめんなさいぃぃぃぃぃ!!!!!!

snr

許さん!!一人って案外寂しいんやぞ!!!

skt

………え、?

寂しい………?

センラ今、寂しいって言った?

snr

ぁ…………

気付かずに言ったのか、 消え入りそうな声を出す。

snr

ぅ、るさい!!!
はよ飯食えあほ坂田!!

skt

はぁ!?!僕なんも言ってへんし!!!

そう言いながらまた部屋に戻ろうとしたが………

snr

おい、逃げんなや?

首根っこを黒い笑顔をしたセンラにしっかり掴まれ、 リビングへと連れて行かれた。

snr

ほら坂田食べろ!!!

skt

え、………。

人間の物食えるんかなぁ…

snr

そんなセンラの料理不味そうなん?
しっかり味見とかもしたんやけどなぁ………

skt

ちゃう、食べるっ………

少し怖いがここまで来たらしょうがない。 食べる。

パクっ…

……………………………。

skt

美味っ!!!!!!

snr

やろ、?!!?

skt

こんなん初めて食べた………

snr

そうなん?
普通に作っただけなんやけども…

skt

いやぁ…まず人間の料理食べた事無かったから…こんな美味いとは思わなかった…!

snr

……………え?

ん?

………………………あ、

snr

え、ちょ、は?

snr

どゆこと、?

skt

いや
言葉のあややわ…、

snr

いや間違えるかそんなん

snr

どゆことなん?センラ知らないんやけど?

あ、出た、また黒い笑顔

skt

…………………。

手が震える、嫌われるんかな…怖い、怖い…………。

snr

坂田

ふと呼ばれた名前。 手が暖かいセンラの手に包まれた。

snr

坂田は人間ちゃうん?

…やっぱり嫌われる…!

snr

怯えないで大丈夫やよ

snr

人間じゃないからって別れるほど安い恋して無いから

skt

…え、?

snr

てかそんな人間じゃないから、より
何の種族なん!!??

センラの明るいオーラに思わずセンラの方を向くとセンラは目を輝かせていた。

snr

なぁ、坂田は何なん!!?

skt

え、?えっと……

skt

きゅーけつき、?

snr

へ?きゅー、けつき?

skt

そう!吸血鬼!ドラキュラ!

snr

じゃ、じゃあブラッドタイプやな!?

skt

ブラッド…?お、おぉん!(?)

snr

うわぁ、坂田かっけぇ…✨

skt

や、やろ!?

ブラッドやら何やら分からんが とにかく嫌われなくて良かったぁ…。

snr

あ、

そしてセンラは何かに勘付いたようにふと暗い顔を見せる。

skt

センラ?どした、

snr

ぁ、いや…人間の物食べなかったんはこういう事やったんなぁって、

snr

勝手に食わそうとしてごめんな?

skt

え?いやいやめちゃ美味かったで!?
父親から贈られてくる血のパックより倍美味いわぁ………

snr

そりゃ良かった笑

それからもセンラは 吸血鬼なんて種族は関係なく ずっと仲良くしてくれた。

ねぇ、センラはさ、僕の事ほんとに好きなん?

よく分からなくなってきてんねん、

ねぇ、本当に好きならば………

ちゃんと、教えて…?

なぁ、センラ?________

ーsnr Sideー

コンコン

snr

坂田ー?

snr

ご飯やでー?

……………………………。

snr

さかた、?

snr

寝とるんかー!?

おかしいな、いつもはご飯って言葉でマッハで出てくんのに…。

まさか、また引きこもり、?

ガチャ…

snr

あれ、開いてる…

ギィ……………。

snr

あれ、?

誰も、居ない?

ガバッ

snr

んっ!?!?

急に後ろから布で口を塞がれた。

snr

ふ、っん…ん……

だんだん意識が………。

バタッ

最後に見たのは冷たい床と_____?

暗い……暗い…へ、や……。

パチッ。

snr

はっ、!

目を覚ますと、 そこは見覚えの無い真っ暗な部屋だった。

snr

ここは……?

ガチャリ

???

あ、目覚ました?

snr

あ、あんた誰……!?

パチッ

暗い部屋に明かりがつく。

その人の顔は_____

snr

さか、た!?

坂田に凄く似ていた。

???

ぶっぶー!

???

違うね、残念!

???

僕はね____

「坂田 暗だよ?」

snr

そら、?

そう、暗黒の暗でそら。

坂田は………明だったはず。

snr

じゃあ、坂田じゃない…?

そうだね、貴方の言う坂田は僕の兄さんさ

snr

にい、さん……

そそ。

snr

……って、ここは何処や!?

え、ここは明兄の部屋だよ?

snr

は、?こんなちゃうから!!!

うーん、本当の部屋、だね

snr

ほんとうの、?

うん、家出する前の。

snr

いえで………

え、知らなかったの?笑

snr

あいつ、家出したん、?何で!?

何で、か………。

じゃあ、1から教えてあげるよ

ゾッ

何故かそう言った時の暗の顔が酷く恐かった。

ー暗 Sideー

ねぇ兄ちゃん兄ちゃん!

skt

どしたん?

兄ちゃんと僕はずっと一緒に居れる!?

skt

うん、居れるよ!

じゃあ兄ちゃんはずっと僕のそばに居てくれるんだね!

skt

うん、暗は俺が護るで!

わーい!
兄ちゃんも僕が護る!

skt

ふふ、最強やんな!

最強!!

明兄と話してる時はずっと楽しかったし幸せだった。

護り合うって決めたし、 ずっと一緒だって思ってた。

あの時までは。

父親

お前が居るからこいつらは!!!

母親

うるさいわね!?!
貴方のせいでこうなってるのよ!?

ある日、両親が喧嘩し始めた。

俺と明兄は違う部屋でその光景を見ていた。

にぃ…ちゃ…

skt

大丈夫、大丈夫やで…。

明兄だって怖いはずなのに、 僕を慰めてくれたんだ。

でも、 そんなのお構いなしに喧嘩は凄まじくなっていった。

それで、最終的には

母親

吸血鬼なんかと結婚しなければ良かった!!

母親

暗だって明だって今は可愛いけど吸血鬼なんて………、

母親

もう嫌!!!

ピシャン!!!

母親は、父親と僕達に一瞥をくれると家を出ていき帰って来なかった。

父親

ごめんな、明、暗…

skt

……、大丈夫やで。

ぼくも、大丈夫…。

父親

そうか、ありがとうな…

父親

これからはお父さんだけだけどよろしくな、

skt

、うん

うん

父親

良い子だ

その日から 明兄は眩しい笑顔を忘れたかのように笑わなくなった。

そのときに、気付けば良かった…。

ガラガラガラ…

あ、兄ちゃん帰ってきた‼

おかえり、兄ちゃ____ッ⁉?

ある日、明兄が帰ってきた時 母親が居なくなってから暗かった目が明るくなっていたんだ。

兄ちゃん、?どうしたの…?

skt

………………。

兄ちゃんは僕を無視し、父ちゃんの方へ。

父親

お、おかえり明、どうした?

skt

父ちゃん、俺な

好きな人、出来た。

父親

…は?

え、?

skt

あんな、!

skt

僕が迷っちゃった時に助けてくれたんよ!

skt

眩しい笑顔で、優しい口調で
黄色い髪の毛の人間さんなんよ!

父親

っ、人間?

skt

人間!

skt

だからね、父ちゃん!

僕、その人の所行く!

父親

は、え?

skt

育ててくれてありがとう。
親不孝でごめんなさい、でも…

「僕だって、幸せになりたいんよ」

父親

っ…………。

skt

じゃあね。

兄ちゃんは父ちゃんに言うと、すぐ玄関へ来た。

に、兄ちゃん!

skt

…………。

何も答えてくれない、まるで何も居ないかのように靴紐を結んでいる。

に、兄ちゃん、あの約束は…?

ずっと、一緒にいるって、
兄ちゃんはぼくが護って、ぼくは兄ちゃんが護るって約束は…?

skt

……………暗。

僕に向けられたその日初めての言葉。

それは酷く冷たく、酷く悲哀を含んでいた。

skt

その約束は、無し。

「そして、 もう兄ちゃんじゃないで」

え、?

に、兄ちゃんは兄ちゃんで…

skt

うるっさいねん!!!!

っ、!?

skt

僕は…俺はもう兄ちゃんちゃう。

skt

もう重荷背負わせんといて、迷惑

skt

じゃあな

に……

ピシャン

そこから兄ちゃんも母親と同じように帰って来なかった。

ーsnr Sideー

これが僕と明兄の過去

今思えば誰も明兄の苦しみを聞いてあげられてなかったから、貴方の優しさが好きの理由になったんだろうね

snr

そ、だったん……?

あの、雨の日……。

一度助けた少年がまた雨にうたれていた。

その横顔が酷く悲しかったから 家に来るかと言ったら笑顔になった、

坂田………そうだったんか、

snr

さかたは、何処なん?

さぁ、何処だろうね?

snr

は?

え、逆に何で泥棒に答えなきゃいけないの?

snr

どろぼー、?

そうだよ

僕の光で、僕の支えで僕の大好きな兄をお前は奪った、奪ったんだ

冷たい眼差し、その奥には哀しさも…

嗚呼、坂田そっくりだ…。 俺が声をかける前の坂田と、そっくりなんだ。

snr

…………おまえ、まさかさ

「坂田好きだったん?」

もちろん保証はない。

けれど、何故かそう感じる。 そう信じてやまないんだ。

っ………あぁそうだよ、好きだったよ

ずっとずっとずっと……、

なのに、とられた、全て…っ‼

悔しそうな顔、泣き顔、声

全て坂田と重なる。

そんなくらい似ていて

だから尚、こっちも悲しい。

暗は、どれだけ寂しかったのだろう。

とられてどれだけ悲しかったのだろう。

snr

お前は…何でここに俺を連れてきたん?

snr

坂田で、よかったんちゃうの?

えっとね、

君を捕まえている間に明兄を吸血鬼の世界に閉じ込めて、二度と人間界に帰らせないためかな

君を捕まえているなんて知ったら明兄大急ぎで来そうだしね

snr

は、ちょやめろや!!!

何で?てかもう手遅れなんじゃない?

今頃父親に捕まっているんじゃないかな?笑

そんな、…嫌や!!!

どれだけこいつが悲しい運命を辿っていようとも、俺にはもう坂田がおらんとだめなんや!!!

はよ坂田の元にいかんと____

バァン!!!!!

唐突に俺の後ろの部屋の扉が轟音と共に開いた。

skt

は、はぁっ…センラ!!!!!!!

ぁ、この声は…………

snr

っ……さかた、!!!!‼‼‼‼

坂田は俺を見るとすぐにかけてきて、 縄を解き抱きしめてくれた。

skt

ごめんなぁ、遅なってごめんセンラ、

snr

、大丈夫やよ?

ぁきらにぃ……?

暗が驚きと悲哀に溺れた顔で呟く。

坂田は俺を離してそっちを振り向き、近付く。

………ヤバイのでは?()

snr

さ、さか_____

skt

っ………なぁに、にぃちゃん…、

skt

……………。

skt

ごめんな

え、?

skt

お前に酷い事言って謝らずにずっと苦しめてた、本当にごめんっ……!

………。

skt

許さなくてもいい、恨んでくれていい。

skt

でも、僕はもうセンラしか好きになれないし家に戻るつもりもない。

skt

ごめんな、

っ……………ごめ、ん

僕こそっ、ごめんなさ……!

にぃちゃんの苦しみにきずけなかった、悔しくて、センラさんに、めいわくかけちゃった…!

ごめ、なさぃっ………!!!

おーおー、手間のかかる兄弟だ。 かわええけど。

snr

センラはもう大丈夫やで〜
元はといえば呼んだのに居ない坂田が悪いんやし!

skt

は!?!?
僕はいつの間にか実家に居て父親にお説教されてたんや!!!!

snr

あーあー!聞こえなーい!!!

ふふ………笑

skt

ちょ、わらわれとるんやけど!!?

snr

ええやんかわええ〜!

あ、センラさん

改めてごめんなさい

snr

おん

あとは…

兄ちゃんを頼みます
幸せにしてあげて下さい!

snr

おう!このイケメン彼氏センラにまかせとき!

skt

うわぁ…(引)

えぇ…(ドン引き)

snr

二人揃って何やねん!!!

skt

なぁ、センラ

snr

なんや?

skt

あの、その……

skt

センラは、ほんまにぼくのこと、好き……?

snr

は?

skt

え、あ、ごめんやっぱ何でもない…

snr

はぁ……なぁ、坂田

skt

なぁに、?

snr

バーカ!!!!!

skt

は?!?!

snr

好きじゃなきゃここに居らんわまじあほやな!?

snr

好きじゃないけどな

skt

すきじゃ、ないん、?

snr

おう

「愛してるわ」

skt

っ…………!?!?

skt

センラのばか、あほ!!!!!

snr

は、何でやねん!

skt

ぼくも、愛してるよ、バカセンラ…ボソッ

snr

……さかたかわええなぁ〜!!?

skt

かわいくないわばーか!‼
もう知らんうらたさんとこ行ってくるわ!

snr

え、ちょ待って!!!??

バカップルは今日も平和です‼

はいどうも作者です!

すみません小説ガチでサボってましたごめんなさい殴らないd((殴

この作品は、 この前(?) 腐女子会議の元でうまれた作品です()

楽しんで頂けたならば幸いです!

では、また次回。

この作品はいかがでしたか?

60

コメント

67

ユーザー

田中です田中です田中です田中です田中です田中です田中です田中です田中です

ユーザー

はっ、好きです() あとsnskという新たな扉開きそうです助けないでください( 蓮奈さんも神作しか書けない病ですねきっとそうですね...!

ユーザー

蓮奈ー。柚香が垢消すって

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