最近、僕の彼女が冷たい。
僕が何か、気に触るようなことを してしまったのだろうか。
僕
あっ
僕
おーい
駅前で、彼女を見つけた。
僕
こんなところで
会うなんて
会うなんて
僕
凄い偶然だねー
僕
何してたの?
彼女
……
彼女は、サッと後ろを向き
そのまま、スタスタと歩いて 行ってしまった。
僕
あー、
僕
こりゃ凄い怒ってるな
何で怒らせてしまったんだろう。
心当たりが、
まるで無いんだけどな。
その日の夜。
また、今度はコンビニの前で
彼女に会った。
僕
おー、また会った
彼女は驚いた表情をして
また、何も言わずに
後ろを向き、足早に 走り出した。
僕
っと、
僕
待てよ!
走り出した彼女の腕を、
強引に掴んだ。
彼女
やめてっ!!
彼女
…あなたっ、
彼女
ストーカーですよね?
彼女
警察に、訴えますよ
僕
はぁ!?
僕
僕がストーカーだって?
僕
君は、何を言っているんだ!
彼女
数日前からずっと
彼女
私の後をつけてきて!
彼女
もう、我慢できません
僕
おい!やめろよ!
僕
僕と君は、
恋人同士じゃないか!
恋人同士じゃないか!
彼女
勘違いするのは
やめて下さい!!
やめて下さい!!
彼女
私は、ただ
彼女
あなたが前に
彼女
この店まで行く道を
教えて欲しいと、
教えて欲しいと、
彼女
街中で声をかけられ
たから
たから
彼女
その店まで、
付き合ってあげますと
付き合ってあげますと
彼女
言っただけです
僕
…っ!?
僕
騙したな!?
彼女
だから、勝手にあなたが
勘違いしただけです!!
勘違いしただけです!!
彼女は、そう言って 僕を突き飛ばした。
僕は地面に尻餅をついた。
彼女は、夜の道を 走り去ってしまった。
僕だけが、
1人真っ暗闇の中に
ポツンと
取り残された。